Designers

アイリーン・グレイ Eileen Gray

E-1027アジャスタブルテーブルやビベンダムチェアで知られるアイルランド出身の建築家・家具デザイナー。日本の漆工芸からチューブラー・スチール家具、モダニズム建築まで領域を横断する革新で、ル・コルビュジエやミースと並び称される20世紀デザインの先駆者となった。

アキッレ・カスティリオーニ Achille Castiglioni

日常の既製品を鋭い観察眼で再解釈する「レディメイド」の手法で知られるイタリアの巨匠デザイナー。アルコランプやメッツァドロスツールに代表される、ウィットと革新性に満ちた作品群で、イタリアンデザインに遊び心と知的探究を融合させた。

アフラ・スカルパ Afra Scarpa

夫トビア・スカルパとの半世紀にわたる協働で、ソリアーナやバスティアーノ、ファンタズマなど400以上の名作を生み出したイタリアの建築家・デザイナー。素材への深い敬意と伝統的職人技を現代に昇華させ、コンパッソ・ドーロ賞を受賞するなど、ポストモダンイタリアンデザインの中核を担った。

アルヴァ・アアルト Alvar Aalto

「有機的モダニズム」の先駆者として知られるフィンランドの建築家・デザイナー。曲げ木技術を革新的に応用したパイミオチェアやスツール60などの家具デザインで、自然素材の温もりと機能主義を融合させ、北欧モダンデザインの礎を築いた。

アルド・ロッシ Aldo Rossi

イタリア人初のプリツカー建築賞受賞者として知られる建築家・デザイナー。アレッシのラ・コニカやモルテーニ&Cのテアトロなど、建築理論を日用品へと翻訳した70点以上のプロダクトデザインで、建築と工業デザインの境界を横断する独自の創造世界を確立した。

アルネ・ヴォッダー Arne Vodder

フィン・ユールに師事し、ローズウッドとチークを駆使した有機的な家具群で知られるデンマークの家具デザイナー。ホワイトハウスや国連事務局にも採用された洗練されたミッドセンチュリー家具により、デンマークモダンの国際的評価を高めた知られざる名匠。

アルネ・ノレル Arne Norell

サファリチェアやアーリチェアで知られるスウェーデンの家具デザイナー。厚みのあるレザーとスチール・木材のフレームを組み合わせた豪快で座り心地の良い家具で、スカンジナビアンデザインに力強さとリラックス感を融合させた独自のスタイルを確立した。

アルネ・ヤコブセン Arne Jacobsen

エッグチェアやスワンチェアで世界的に知られるデンマークの建築家・デザイナー。建築と家具の両分野で有機的フォルムと機能性を追求し、SASロイヤルホテルの総合デザインに象徴される、空間と調度品の一体的な設計思想で北欧モダニズムを牽引した。

アルフォンソ・ビアレッティ Alfonso Bialetti

モカ・エキスプレスの発明者として知られるイタリアの職人的発明家。1933年に誕生した直火式コーヒーメーカーは累計3億台以上を世に送り出し、イタリアのコーヒー文化を変革した20世紀インダストリアルデザインの象徴的存在となった。

アルフレド・ハベリ Alfredo Häberli

EssenceグラスやSegesta チェアで知られるスイス・アルゼンチン出身のプロダクトデザイナー。「観察は思考の最も美しいかたちである」を信条に、Alias、Iittala、Moroso、Vitraなど世界の名門ブランドと協働し、伝統と革新を融合させた情感豊かなデザインで国際的評価を確立した。

アルベルト・メダ Alberto Meda

エンジニアリングの知識を家具デザインに応用するイタリアのデザイナー。アリアスのライトライトチェアやヴィトラのメダチェアに代表される、カーボンファイバーやハニカム構造など先端技術を活用した超軽量家具で、技術と美の融合による新たなデザインの可能性を切り拓いた。

アレキサンダー・ジラード Alexander Girard

ハーマンミラーのテキスタイル部門を率い、300を超える鮮烈なファブリックで同社の黄金時代を彩った色彩の魔術師。フォークアートへの深い愛情を源泉に、ミッドセンチュリー・モダニズムに歓びと人間味を吹き込んだ、20世紀を代表する総合的デザイナー。

アレッサンドロ・メンディーニ Alessandro Mendini

プルースト・アームチェアやアンナ G. コルクスクリューで知られるイタリアのデザイナー・建築家。「リ・デザイン」と「バナル・デザイン」を提唱し、ポストモダン・デザインの理論と実践の双方を牽引。コンパッソ・ドーロ賞を3度受賞した。

アレハンドロ・ルイス Alejandro Ruiz

アレッシィのパルメニデ チーズグレーターでMoMA永久コレクションに名を刻んだアルゼンチン出身のプロダクトデザイナー。ミラノを拠点に、日用品を芸術的オブジェへと昇華させる独自の哲学で、キッチンツールやガラスウェアの領域に革新をもたらした。

アントニオ・チッテリオ Antonio Citterio

B&Bイタリアやヴィトラのアートディレクターを務める現代イタリアを代表する建築家・デザイナー。建築的な視点から生まれるシステムソファやオフィス家具は、精緻な構造と上質な素材感で、現代のハイエンドインテリアデザインの基準を定義し続けている。

アントニオ・ボネット Antonio Bonet Castellana

BKFチェア(バタフライチェア)の共同デザイナーであるスペイン出身の建築家。バルセロナとブエノスアイレスで活動し、フェラーリ=ハードイ、クルチャンと共に生み出したバタフライチェアは、スチールとレザーの簡潔な構造で世界中に愛されるモダンデザインのアイコンとなった。

アンナ・カステッリ・フェリエーリ Anna Castelli Ferrieri

カルテル共同創業者として、プラスチック素材を家具デザインの主流に押し上げたイタリアの建築家・デザイナー。代表作コンポニビリは半世紀以上にわたるベストセラーであり、モジュラーデザインの先駆として世界のインダストリアルデザイン史に確固たる足跡を残した。

アンニ・アルバース Anni Albers

バウハウスからブラック・マウンテン・カレッジへ、織物を「女性の手仕事」から近代芸術の正当な一領域へと引き上げた20世紀最重要のテキスタイル・アーティスト。MoMA初のテキスタイル個展を開催し、著書『On Weaving』で織物研究の学問的基盤を確立した。

イェンス・リソム Jens Risom

デンマーク出身でアメリカに渡り、スカンジナビアンモダンをアメリカに紹介した先駆的デザイナー。ノル社の最初のカタログに作品を掲載し、ウェビングと木材を組み合わせた温かみのある家具で、北欧デザインの美学をアメリカのモダニズムに融合させた。

イサム・ノグチ Isamu Noguchi

彫刻、庭園、家具、照明とジャンルを横断して活躍した日系アメリカ人の芸術家・デザイナー。ノグチテーブルやAKARIシリーズに代表される、東洋と西洋の美意識を融合した有機的な造形で、デザインと彫刻の境界を超越した唯一無二の世界を確立した。

イルセ・クロフォード Ilse Crawford

人間の感覚と幸福を中心に据えたデザインを追求するイギリスのインテリアデザイナー。イケアやイッセイミヤケとの協働で、触覚的な素材感と居心地の良さを重視したヒューマンセンタードな空間づくりを実践し、「感じるデザイン」の重要性を世界に発信している。

イルマリ・タピオヴァーラ Ilmari Tapiovaara

アアルトの影響を受けつつ独自のフィンランドモダンを追求したデザイナー。ドムスチェアやマドモアゼルチェアに代表される、木材の温もりとシンプルな構造を活かしたスタッキングチェアで、公共空間から家庭まで幅広く愛されるフィンランド家具デザインの理想像を確立した。

インガ・センペ Inga Sempé

日常の道具に繊細な詩情を込めるフランスのデザイナー。HAYやリーン・ロゼとの協働で、プリーツ構造のランプやフレキシブルな家具に代表される、シンプルでありながら機知に富んだプロダクトで、フレンチデザインの新たな世代を牽引している。

インゴ・マウラー Ingo Maurer

Bulb、Lucellino、Porca Miseria!で知られるドイツの照明デザイナー。鵞鳥の羽根や和紙、磁器の破片といった詩的な素材と先端技術を融合し、照明を芸術の域に高めた「光の詩人」。コンパッソ・ドーロ生涯功労賞受賞。

ヴィコ・マジストレッティ Vico Magistretti

エレガントかつ合理的な家具で知られるイタリアの建築家・デザイナー。カッシーナのマラルンガソファやアルテミデのアトロレランプに代表される、シンプルな構造の中に機知と優雅さを宿した作品群で、ミラノデザインの黄金期を支えた巨匠の一人。

ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルト Wilhelm Wagenfeld

バウハウスランプやイェナー・グラスのティーサービスで知られるドイツ工業デザインの巨匠。ガラス・金属・磁器の領域で600点超の作品を遺し、「労働者にも手が届き、富裕層にも相応しい」日用品の理想を生涯追求した。

ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン Vincent Van Duysen

ミニマルで崇高な空間美を追求するベルギーの建築家・デザイナー。モルテーニのクリエイティブディレクターを務め、天然石や木材の質感を活かした静謐で深みのある建築・家具で、ベルギアンミニマリズムを世界に発信し、現代の住空間に精神性と品格をもたらしている。

ヴェルナー・パントン Verner Panton

世界初の一体成型プラスチック椅子「パントンチェア」を生み出したデンマークのデザイナー。大胆な色彩と曲線的なフォルムで、1960〜70年代のポップカルチャーとスペースエイジ・デザインを象徴し、家具デザインの素材と造形の概念を根本から変革した。

ウォーレン・プラットナー Warren Platner

Knollのワイヤーファニチャーで知られるアメリカの建築家・インテリアデザイナー。数百本のスチールロッドを溶接した彫刻的構造で、モダニズムに優美さと装飾性を融合させ、1960年代デザインの新たな表現領域を切り拓いた。

ヴォルフガング・ファビアン Wolfgang Fabian

LAMY Safariの生みの親として知られるドイツのインダストリアルデザイナー。金細工師の技とウルム造形大学の系譜に連なる機能主義を融合し、35年にわたりラミー社の筆記具デザインの中核を担い、世界で最も愛される万年筆を設計した。

ウラジミール・カガン Vladimir Kagan

サーペンタイン・ソファやオムニバス・コレクションで知られるアメリカの巨匠。自然の有機的フォルムと彫刻的造形を融合し、家具に官能性という新たな次元をもたらした。約70年のキャリアを通じ、ミッドセンチュリー・モダンの最重要デザイナーのひとりとして不朽の名声を確立した。

ウンベルト・カンパーナ Humberto Campana

弟フェルナンドと共に「カンパーナ兄弟」として世界的に活躍したブラジルのデザイナー。エドラやアレッシィとの協働で、ブラジルの大衆文化と手工芸を現代デザインに融合させ、素材の既成概念を覆す自由な発想で国際的なデザインシーンに強烈なインパクトを与えた。

エーロ・アールニオ Eero Aarnio

ボールチェアやバブルチェアで知られるフィンランドの革新的デザイナー。プラスチックとファイバーグラスを用いた未来的な造形で、1960年代のスペースエイジ・デザインを牽引し、現代家具デザインの可能性を大きく拡張した。

エーロ・サーリネン Eero Saarinen

チューリップチェアやウームチェアで知られるフィンランド系アメリカ人の建築家・デザイナー。台座一本で支える革新的な家具構造と、TWA空港ターミナルに代表される彫刻的な建築で、ミッドセンチュリーモダンに有機的かつ未来的なヴィジョンをもたらした。

エゴン・リス Egon Riss

ペンギン・ドンキーで知られるオーストリア出身の建築家・デザイナー。ウィーンで新即物主義の公共建築を手がけた後、ナチスの迫害を逃れ渡英。イソコンのためにバーチ合板による名作家具群を生み出し、戦後はスコットランドで炭鉱の近代産業建築を主導した。

エスベン・ヴォル Espen Voll

トルビョルン・アンデルセンと「アンデルセン&ヴォル」を共同設立したノルウェーのデザイナー。ムートやワンコレクションとの協働を通じ、ノルウェーの自然環境と素材への敬意を反映させた穏やかで機能的な家具デザインで、スカンジナビアンデザインの現代的表現を追求している。

エットレ・ソットサス Ettore Sottsass

メンフィス・グループの創設者としてポストモダンデザインを牽引したイタリアの建築家・デザイナー。オリベッティのバレンタインタイプライターや、鮮烈な色彩と幾何学形態のカールトン書棚に代表される、機能主義への挑戦と文化的表現としてのデザインで20世紀デザイン史に革命をもたらした。

エドワード・バーバー Edward Barber

ジェイ・オズガビーと「バーバー&オズガビー」を共同設立したイギリスのデザイナー。ヴィトラのティップトンチェアやクヴァドラのテキスタイルに代表される、精密なエンジニアリングと洗練されたフォルムを融合させた家具・プロダクトで、英国デザインの国際的評価を高めている。

エドワード・ワームリー Edward Wormley

ダンバー社のデザインディレクターとして洗練された家具を生み出したアメリカのデザイナー。スカンジナビアやアジアのデザインに影響を受けた上品で知的な家具で、ミッドセンチュリーのアメリカ家具デザインに優雅さと世界的な視野をもたらした。

エリック・マグヌッセン Erik Magnussen

スチールトンのEM77バキュームジャグで知られるデンマークの陶芸家出身デザイナー。「余分を削ぎ落とす」哲学のもと、テーブルウェアから家具、照明まで、簡潔で機能的に豊かな日用品を生み出し、北欧デザインの民主的理念を体現した。

エルワン・ブルレック Erwan Bouroullec

兄ロナンと共に「ブルレック兄弟」として世界的に活躍するフランスのデザイナー。ヴィトラ、HAY、クヴァドラなどとの幅広い協働を通じ、家具から空間インスタレーションまで、繊細なディテールと実験的な構造を融合させた革新的なデザインを生み出し続けている。

エンツォ・マーリ Enzo Mari

デザインの社会的役割を問い続けたイタリアの知性派デザイナー。ダネーゼとの協働で生み出した16アニマリやパーペチュアカレンダーなどの名作と、DIY家具プロジェクト「オートプロゲッタツィオーネ」に代表される、大量消費社会への批判的思考でデザイン界に深い影響を与えた。

オイヴィンド・アレクサンダー・スラット Øivind Alexander Slaatto

Louis PoulsenのPateraやBang & OlufsenのBeoSound A9で知られるデンマークのデザイナー。音楽家としての経歴とフィボナッチ数列への探究を背景に、自然の数理的原理を照明・音響・家具デザインに昇華させ、現代北欧デザインに独自の詩的造形言語を確立した。

オイバ・トイッカ Oiva Toikka

バーズ・バイ・トイッカやカステヘルミで世界的に知られるフィンランドのガラス芸術家。北欧モダニズムの禁欲的な美学に対し、豊かな色彩と遊び心に満ちた造形で独自の表現世界を確立し、半世紀以上にわたりガラス芸術の可能性を拡張し続けた。

オリヴィエ・ムルグ Olivier Mourgue

映画『2001年宇宙の旅』に登場したジン・チェアで知られるフランスのインダストリアルデザイナー。有機的フォルムと鮮やかな色彩で1960年代スペースエイジ・デザインを牽引し、家具・照明・環境デザインの分野でフランスデザインの先進性を世界に示した。

オロフ・ベックストロム Olof Bäckström

世界初のプラスチックハンドル付きハサミ「フィスカース クラシックシザーズ」の生みの親。エルゴノミクスと新素材プラスチックを融合させ、10億本以上販売される20世紀インダストリアルデザインの金字塔を打ち立てた。MoMA永久収蔵。

カイ・フランク Kaj Franck

「フィンランドデザインの良心」と称される陶磁器・ガラスデザインの巨匠。装飾を排した幾何学的フォルムと自由に組み合わせるシステムでテーブルウェアの概念を革新し、ティーマやカルティオなど半世紀以上愛されるロングセラーを生み出した。

カイ・ボイスン Kay Bojesen

ゲオルグ・イェンセンに師事したデンマークの銀細工師・デザイナー。ミラノ・トリエンナーレ最高賞を受賞した「グランプリ」カトラリーと、「線は微笑まなければならない」の哲学から生まれた木製モンキーで、北欧デザインの象徴的存在となった。

ガエ・アウレンティ Gae Aulenti

建築とデザインの両分野で革新的な仕事を残したイタリアの女性建築家・デザイナー。ピポストレッロランプやパリのオルセー美術館の改装で知られ、空間の劇的な演出力と精緻なディテールへのこだわりで、イタリアンデザインに知的な厳格さをもたらした。

ガエタノ・ペッシェ Gaetano Pesce

樹脂やウレタンフォームを自在に操り、家具を芸術表現へと押し上げたイタリアのデザイナー・建築家。UPシリーズやブロードウェイチェアなど、有機的で挑発的な造形により、工業デザインの枠を超えて社会的メッセージを込めた独自のデザイン言語を築いた。

カルロ・コロンボ Carlo Colombo

Poliform、Giorgetti、Flexformなどイタリアを代表するブランドとの協業で知られる建築家兼デザイナー。純粋なフォルムと素材への情熱を核に、家具から建築まで多領域で活躍し、メイド・イン・イタリーの価値を世界に発信し続けている。

カルロ・モリーノ Carlo Mollino

レアーレ・テーブルやアラベスコで知られるイタリア・トリノの異才。シュルレアリスムと有機的曲線を融合した「流線型シュルレアリスム」を確立し、建築・家具・写真・レーシングカー設計まで横断する唯一無二の創造世界で、20世紀イタリアンデザインに比類なき足跡を刻んだ。

キム・コリン Kim Colin

サム・ヘクトと「インダストリアル・ファシリティ」を共同設立したアメリカ出身・ロンドン拠点のデザイナー。ハーマンミラーや無印良品との協働で、使い手の日常行動を起点とした思慮深いプロダクトデザインを展開し、デザインにおけるリサーチの重要性を示している。

グザビエ・ポシャール Xavier Pauchard

トリックスの創業者として亜鉛メッキ鋼板製家具を世に送り出したフランスの実業家・デザイナー。Aチェアに代表される堅牢で実用的なスチール家具は、カフェや工場から一般家庭まで広く普及し、フレンチインダストリアルデザインの原点となっている。

グニラ・ラーゲルヘム・ウルベリ Gunilla Lagerhem Ullberg

「ラグの女王」の異名を持つスウェーデンのテキスタイルデザイナー。カスタール社チーフデザイナーとして28年間Moss、Fogg、Häggåなどの名作を創出し、伝統的な織り技法と現代のファッション感覚の融合により、北欧ラグデザインの地位を国際的に高めた。

クリスティアン・デル Christian Dell

KAISER idellランプで知られるドイツの銀細工師・照明デザイナー。バウハウス金属工房の工房長として工芸と工業の融合を推進し、ベークライトを照明に導入するなどプラスチック・デザインの先駆者としてもモダニズム照明の礎を築いた。

グレーテ・ヤルク Grete Jalk

デンマーク初の女性家具デザイナーとして道を切り拓いたパイオニア。チーク材の積層合板を大胆に曲げた椅子やフォールディングチェアで、木工技術の限界に挑み、北欧家具デザインにおける女性の活躍と革新的な造形表現の可能性を示した。

クレール・ヴォス Claire Vos

Moooi CarpetsのLiquid LayersコレクションやYarn Boxで知られるオランダのテキスタイルデザイナー。伝統織物技法とデジタル技術を融合した革新的パターンデザインで、現代カーペットデザインの可能性を大きく拡張した。PODEアートディレクター。

ケネス・グランジ Kenneth Grange

インターシティ125高速列車やケンウッド・シェフ、コダック・インスタマティックなど、英国の日常風景を形づくった無数の製品を生み出したインダストリアルデザインの巨匠。ペンタグラム共同創設者として、ユーザーセンタード・デザインの先駆的理念を実践し続けた。

ゲルト・A・ミュラー Gerd A. Müller

Braun初期のフォルムデザイナーとして、KM 3フードプロセッサーやSixtantシェーバーを設計。独立後はLAMY 2000万年筆やWega System 3000を手がけ、簡潔で抑制されたデザイン言語により戦後ドイツの工業デザインを形作った。

コーア・クリント Kaare Klint

「デンマーク近代家具デザインの父」と称される建築家・デザイナー。コペンハーゲン王立芸術アカデミーで教鞭を執り、過去の名作家具を人間工学的に再解釈する手法を確立し、ウェグナーやモーエンセンら次世代デザイナーを育成してデニッシュモダンの基盤を築いた。

コンスタンティン・グルチッチ Konstantin Grcic

構造的で力強いフォルムの家具で現代デザインを牽引するドイツのデザイナー。マグリットのチェアワンやフロスのメイデイランプに代表される、工業技術と彫刻的造形を融合させた革新的なプロダクトで、機能主義に新たな表現力を与えている。

コンスタンティン・ワートマン Constantin Wortmann

ゲオルグ・イェンセンのCobraコレクションで国際的に知られるドイツのインダストリアルデザイナー。有機的曲線と幾何学形態を融合し、「製品には詩が必要だ」の信条のもと、照明・テーブルウェア・プロダクトの各領域で独自のエモーショナルデザインを展開する。

サム・ヘクト Sam Hecht

キム・コリンと「インダストリアル・ファシリティ」を共同設立したイギリスのデザイナー。無印良品やハーマンミラーとの協働で、日常の行為を丁寧に観察し、使い手の動作に自然と馴染む静かで知的なプロダクトデザインを追求している。

サム・マルーフ Sam Maloof

アメリカのウッドワーキングの巨匠として知られる家具職人・デザイナー。手作業による流れるような曲線を持つロッキングチェアで世界的に評価され、大量生産の時代に手仕事の価値と木材の有機的な美しさを守り続けたアメリカンクラフトの象徴的存在。

ジェイ・オズガビー Jay Osgerby

エドワード・バーバーと「バーバー&オズガビー」を共同設立したイギリスのデザイナー。2012年ロンドンオリンピックの聖火台デザインでも知られ、ヴィトラやフロスとの協働で、建築的思考と緻密な素材研究に基づく革新的な家具・プロダクトを世界に発信している。

ジェラルド・サマーズ Gerald Summers

一枚の合板から椅子を作り出す革新的な技法で知られるイギリスのデザイナー。1933年に発表されたベントプライウッドアームチェアは、接合部なしに一枚の合板を曲げて成形した画期的な作品として、20世紀家具デザイン史に特筆される名作となっている。

ジオ・ポンティ Gio Ponti

イタリアンデザインの父と称される建築家・デザイナー。わずか1.7kgの超軽量椅子スーパーレッジェーラやピレリタワーの設計で知られ、雑誌『ドムス』の創刊・編集を通じてイタリアのデザイン文化を国際的に発信し、戦後イタリアンデザインの基盤を築いた。

ジノ・ヴァッレ Gino Valle

ソラリ社のフリップクロック「Cifra 3」で知られるイタリアの建築家・デザイナー。コンパッソ・ドーロを4度受賞し、産業建築からプロダクトデザインまで「関係性の構築」を追求。批判的地域主義の実践者として国際的に高く評価される。

ジャスパー・モリソン Jasper Morrison

「スーパーノーマル」の概念を提唱したイギリスのプロダクトデザイナー。ヴィトラ、マルニ木工、無印良品との協働で、装飾を排した匿名性の高いデザインを追求し、日常に溶け込む「良い普通」のプロダクトで、現代デザインに静かで深い影響を与え続けている。

シャルロット・ペリアン Charlotte Perriand

ル・コルビュジエのアトリエで家具デザインを主導したフランスの女性デザイナー。LC4シェーズロングの共同デザイナーとして知られ、日本文化からの影響を取り入れた収納システムや自然素材の活用で、モダニズムに人間的な温かみをもたらした。

ジャン・プルーヴェ Jean Prouvé

金属加工職人の技術を建築と家具デザインに昇華させたフランスのデザイナー・建築家。スタンダードチェアやEMテーブルに代表される、板金の折り曲げ技術を活かした構造的で誠実なデザインは、工業生産と手仕事の理想的な統合として今なお高く評価されている。

ジャン・ロワイエール Jean Royère

華やかで遊び心に溢れた家具で20世紀フランスの装飾芸術を彩ったデザイナー。ウルス・ポレールベアソファやブーメランデスクに代表される、大胆な曲線と鮮やかな色彩を持つ家具は、フレンチエレガンスとモダニズムの魅力的な融合として、近年オークション市場で高い評価を得ている。

ジャン=マリー・マソー Jean-Marie Massaud

建築からプロダクトまでスケールを横断するフランスのデザイナー・建築家。ポルトローナ・フラウやB&Bイタリア、カッシーナとの協働で、有機的なフォルムとサステナビリティを融合させた家具を生み出し、自然と人間の共生をテーマにした総合的なデザインヴィジョンを展開している。

ジャン=ルイ・ドモック Jean-Louis Domecq

フランスの照明ブランド「ジェルデ」の創業者として知られるデザイナー。1950年に発表されたジェルデランプは、工場用照明として開発された堅牢なアーム式ランプで、インダストリアルデザインの美学を体現するアイコンとしてフランスの工業デザイン遺産となっている。

ジャンカルロ・ファッシーナ Giancarlo Fassina

ミケーレ・デ・ルッキとの共作トロメオでコンパッソ・ドーロを受賞したイタリアの照明デザイナー。アルテミデの技術設計部門を統括し、エンツォ・マーリらとの協働でアグレガート等の名作を生み出した「光の魔術師」。

ジャンカルロ・マッティオーリ Giancarlo Mattioli

ネッソやネッシノで知られるイタリアの建築家・デザイナー。クラゲに着想を得た有機的曲線とプラスチック素材の革新的使用で1960年代のスペースエイジ・デザインを牽引し、MoMAやメトロポリタン美術館の永久コレクションに収蔵される名作照明を生み出した。

ジャンドメニコ・ベロッティ Giandomenico Belotti

スパゲッティチェアで知られるイタリアの建築家・デザイナー。PVCロッドとスチールフレームを「編み」の技法で統合した革新的な手法により、MoMA永久収蔵の名作を生み出し、Alias社の歴史を切り拓いたイタリアン・ラショナリズムの体現者。

ジャンフランコ・フラッティーニ Gianfranco Frattini

ジオ・ポンティに師事し、戦後イタリアデザイン運動の形成に中心的役割を果たした建築家・デザイナー。セザンソファやボアルムランプ、アルベロ書棚など数多くの名作を生み出し、木工技術への深い造詣と合理主義に基づく優美な造形で、メイド・イン・イタリーの精神を体現した。

ジュール・ワッベス Jules Wabbes

ベルギーのモダン家具デザインを代表するデザイナー・インテリア建築家。ウェンジ材やローズウッドなど高品質な木材と真鍮を組み合わせた力強いデスクやテーブルで、ベルギーのブリュッセル連邦ビルなど公共空間の家具を多数手がけ、ベルギアンモダンデザインの礎を築いた。

ジュゼッペ・バヴーゾ Giuseppe Bavuso

リマデシオのコレクション全体を30年以上にわたりデザインするイタリアの建築家・デザイナー。ミニマリズムの造形美と卓越した技術的探究を融合し、ガラスとアルミニウムによるスライディングドアシステムや空間分割システムで現代イタリアデザインに革新をもたらした。

ジョージ・カーワーダイン George Carwardine

アングルポイズランプの発明者として知られるイギリスの自動車エンジニア・デザイナー。人体の関節の動きにヒントを得たスプリング式バランスアームの仕組みを開発し、1932年に誕生した可動式デスクランプは、20世紀で最も成功した照明デザインの一つとなった。

ジョージ・ナカシマ George Nakashima

木の生命を家具に宿す「木の魂の代弁者」と称される日系アメリカ人のウッドワーカー・デザイナー。一枚板の自然な形状やウォールナットの木目を最大限に活かしたコノイドチェアやフリーエッジテーブルで、自然と人間の深い結びつきを体現する家具を生み出した。

ジョージ・ネルソン George Nelson

ハーマンミラー社のデザインディレクターとしてミッドセンチュリーモダンを牽引したアメリカのデザイナー。バブルランプやマシュマロソファなど遊び心ある名作を生み出す一方、イームズ夫妻らの才能を発掘し、アメリカのモダンデザイン文化の形成に決定的な役割を果たした。

ジョエ・コロンボ Joe Colombo

未来の生活空間を先取りした革新的なイタリアのデザイナー。ユニバーサルチェアやボビーワゴンに代表されるプラスチック成形技術を駆使した家具と、トータルファニッシングユニットなどの複合家具で、1960年代のスペースエイジにおける未来型居住空間のヴィジョンを提示した。

スタファン・ホルム Staffan Holm

Spin StoolやGrace Chairで知られるスウェーデンの家具デザイナー。木工職人としての深い技術と現代テクノロジーを融合させ、2013年ブルーノ・マットソン賞を受賞。日本とスカンジナヴィアの美学を橋渡しする独自のデザインで国際的に高い評価を得ている。

スティグ・リーンダー Stig Leander

クラシック™クレードルやハイチェアで知られるデンマークの子ども家具デザイナー。鍛冶職人の経験を活かし、成形ビーチウッドの有機的曲線と成長に寄り添う可変構造で、北欧キッズファニチャーの水準を革新した。

ステファノ・ジョヴァンノーニ Stefano Giovannoni

アレッシィのジロトンドやマジスのボンボ・スツールで世界的名声を博したイタリアのデザイナー。遊び心と商業的成功を高次に融合させ、プラスチック素材の革新的応用で1990年代以降のイタリアン・デザインを牽引。2016年にはクィーブーを設立し、デザインブランドの経営者としても活躍する。

ステファン・ディーツ Stefan Diez

4代続く家具職人の家系に生まれたドイツのインダストリアルデザイナー。素材実験に根ざしたクラフトマンシップと循環型デザイン思想を融合し、Houdiniチェアやコンパッソ・ドーロ受賞のCostumeソファなど、持続可能性と革新性を両立する作品群で現代デザインを牽引する。

セシリエ・マンツ Cecilie Manz

北欧デザインの伝統を受け継ぐデンマークの女性デザイナー。フリッツ・ハンセンやマルニ木工との協働で、無駄を削ぎ落とした端正なフォルムと木材の温もりを活かしたプロダクトを生み出し、静かで凛とした北欧モダンの美意識を現代に伝えている。

セバスチャン・ヘルクナー Sebastian Herkner

素材と色彩への深い探究で注目を集めるドイツの若手デザイナー。クラシコンのベルサイドテーブルやデパドヴァとの協働に代表される、伝統的な手工芸と現代的なフォルムを融合させたプロダクトで、温もりと洗練を兼ね備えた独自のデザイン言語を確立している。

セルジオ・ロドリゲス Sergio Rodrigues

ブラジルのモダン家具デザインを代表するデザイナー。モーレアームチェアに代表される、ブラジル産の木材と革を豪快に使った力強いデザインで、ブラジルの風土と文化をモダニズムに融合させ、ラテンアメリカのデザインを国際舞台に押し上げた。

セルジュ・ムーイユ Serge Mouille

銀細工師の技と自然の有機的フォルムを融合し、1950年代のフランスに「光の彫刻」を生み出した照明デザイナー。均一な黒塗装と優美な曲線アームで知られる「フォルム・ノワール」シリーズは、ミッドセンチュリー照明の至高の到達点として世界的に評価されている。

タピオ・ヴィルッカラ Tapio Wirkkala

ガラス、木材、金属とあらゆる素材を詩的に操ったフィンランドの巨匠デザイナー・彫刻家。イッタラのウルティマツーレやフィンランディアウォッカのボトルデザインに代表される、フィンランドの自然を抽象化した有機的な造形で、北欧デザインの国際的評価を決定づけた。

チニ・ボエリ Cini Boeri

ストリップス・ソファやゴースト・チェアで知られるイタリアの先駆的建築家・デザイナー。素材の革新的活用と人間中心の設計哲学で、戦後イタリアデザインの黄金期を牽引し、女性デザイナーの道を切り拓いた功労者。

チャールズ・イームズ Charles Ormond Eames, Jr

妻レイと共に20世紀デザインを定義したアメリカの建築家・デザイナー。シェルチェアやラウンジチェアに代表される成形合板とファイバーグラスの革新的な家具群で、ミッドセンチュリーモダンの象徴となり、大量生産と美的品質の両立を実現した。

ディーター・ラムス Dieter Rams

「良いデザインの10原則」を提唱し、20世紀のインダストリアルデザインに決定的な影響を与えたドイツのデザイナー。ブラウン社のチーフデザイナーとして、ラジオやレコードプレーヤーからヴィツゥの606シェルフまで、機能に徹した清廉なデザインでアップル社にも多大な影響を与えた。

ディートリッヒ・ルブス Dietrich Lubs

ブラウン社でディーター・ラムスと共に電卓ET 66や腕時計AW 10など数々の名作を生んだドイツの工業デザイナー。アクチデンツ・グロテスク書体の統一的使用と厳格な幾何学に基づく時計・電卓デザインで、機能主義プロダクトデザインの金字塔を打ち立てた。

ティアス・エクホフ Tias Eckhoff

カトラリー「マヤ」やスタッキングチェア「アナ」で知られるノルウェーのインダストリアル・デザインの先駆者。陶磁器、銀器、ステンレス、プラスチックと素材を横断し、ミラノ・トリエンナーレ金賞を5度受賞。寡作ながら数十年愛され続けるデザイン・クラシックを生み出し、スカンジナビア・デザインの世界的評価を牽引した。

デイヴィッド・ルイス David Lewis

バング&オルフセンのチーフデザイナーとして半世紀近くにわたり同社のデザインを牽引した英国出身のインダストリアルデザイナー、デイヴィッド・ルイス。BeoLab 8000やBeoSound 9000など数々のアイコニック製品を手がけ、MoMA永久コレクション収蔵作品を持つその経歴と設計思想、全作品一覧を紹介。

デイヴィッド・ローランド David Rowland

世界初のコンパクト・スタッカブルチェア「40/4」の発明者として知られるアメリカのインダストリアルデザイナー。バウハウスの理念と人体工学研究を融合し、最小の素材で最大の機能を実現する設計哲学で、20世紀のコントラクト家具デザインを根本から革新した。

テレンス・コンラン Terence Conran

ザ・コンランショップの創業者として知られるイギリスのデザイナー・実業家。モダンデザインの良品を広く大衆に届けるというビジョンで、英国のライフスタイルとインテリア文化を根本から変革し、デザインの民主化に生涯を捧げた。

トーマス・ベンツェン Thomas Bentzen

デンマークの家具工芸の伝統に根差した現代的な家具を生み出すデザイナー。ムートやHAYとの協働で、木材の温かみとシンプルな構造を活かしたダイニングチェアやテーブルを手がけ、日常使いの家具に北欧らしい誠実さと親しみやすさを込めている。

トビア・スカルパ Tobia Scarpa

ソリアーナやコロナドなどの家具、フロス社との照明デザインで知られるイタリアの建築家・デザイナー。妻アフラとの半世紀にわたる協働で400以上の作品を生み出し、素材への深い敬意と実験精神でポストモダンイタリアデザインを牽引した。

トム・ディクソン Tom Dixon

溶接技術を独学で習得し、廃材からの家具制作でデビューしたイギリスのデザイナー・実業家。自身のブランドを立ち上げ、ビートライトやメルトペンダントに代表される、金属の質感を活かした大胆でインダストリアルな照明・家具で、英国デザインに新たな潮流を生み出した。

トルビョルン・アンデルセン Torbjørn Anderssen

エスベン・ヴォルと「アンデルセン&ヴォル」を共同設立したノルウェーのデザイナー。ムートやオスロのフェルムリビングとの協働で、スカンジナビアの伝統的な素材感と現代的なミニマリズムを融合させた家具・プロダクトを展開し、北欧デザインの新潮流を生み出している。

ドロテー・ベッカー Dorothee Becker

壁掛け収納の名作Uten.Siloで知られるドイツの独学デザイナー。モンテッソーリ教育に着想を得た遊び心ある収納システムで1960年代プラスチックデザインの象徴的アイコンを生み出し、MoMA永久コレクションにも収蔵された。

ナナ・ディッツェル Nanna Ditzel

デンマークのモダン家具デザインを代表する女性デザイナー。トリニダードチェアやハンギングエッグチェアに代表される、籐・ファイバーグラスなど多様な素材を用いた革新的な造形で、北欧デザインに遊び心と有機的な美しさを融合させ、半世紀以上にわたり第一線で活躍した。

ナニ・マルキナ Nani Marquina

コンテンポラリーラグの先駆者として1987年にnanimarquinaを創設したスペインのデザイナー。インドやパキスタンの伝統的な手織り技法と現代デザインを融合し、ブルレック兄弟やハイメ・アジョンら世界的デザイナーとの協働を通じて、ラグをインテリアの主役へと昇華させた。

ニールス・オットー・モラー Niels Otto Møller

J.L.モラー家具工房の創設者として知られるデンマークの家具デザイナー・職人。No.71チェアやNo.78チェアに代表される、ローズウッドやチーク材の木目を活かした端正なダイニングチェアで、デニッシュモダンの質実な美しさを世界に広めた。

ニルス・ガメルゴー Niels Gammelgaard

IKEAとの約30年の協働でMOMENTソファやJÄRPENチェアなど50以上の名作を生み出したデンマークのインダストリアルデザイナー。スチール・メッシュ家具の革新により、スカンジナビアン・デザインの美学を世界中の家庭に届けた。

ノーマン・フォスター Norman Foster

ハイテク建築の旗手として世界的に活躍するイギリスの建築家。香港上海銀行本店やガーキンで知られるが、家具分野でもテクナのノモステーブルやヴィトラとの協働で、建築的な構造美とテクノロジーを融合させたオフィス・住宅家具を手がけている。

ハーヴェイ・プロバー Harvey Probber

モジュラーシーティングの先駆者として知られるアメリカのデザイナー。1945年にセクショナルソファの概念を初めて提案し、自由に組み合わせ可能な家具システムで、戦後アメリカの新しいライフスタイルに対応した柔軟な居住空間を実現した。

パーヴォ・ティネル Paavo Tynell

「光の魔術師」と称されるフィンランドの照明デザイナー。真鍮と穴あきメタルを用いた繊細で温かな光を生む照明器具で、アアルトの建築作品にも多数採用され、フィンランドの照明デザインの伝統を築いた先駆者として国際的に再評価が高まっている。

ハイメ・アジョン Jaime Hayon

アートとデザインの境界を遊び心で行き来するスペインのデザイナー・アーティスト。フリッツ・ハンセンのRO チェアやバカラのコラボレーションに代表される、ファンタジックで色彩豊かなフォルムの家具・オブジェで、現代デザインに喜びと想像力を注入している。

ハインリッヒ・メラー Heinrich Möller

ドイツ最古の時計メーカー・キンツレの主任デザイナーとして、アール・デコからミッドセンチュリーまで約40年にわたり活躍。マックス・ビルやディーター・ラムスに先駆けて時計をデザインオブジェへと昇華させた、近代時計デザインの先駆者。

パウル・シェアラー Paul Schärer

建築家フリッツ・ハラーとの協業でモジュラー家具システム「USMハラー」を開発したスイスの工業家。建築のモジュラー原理を家具に翻訳するという先見的ヴィジョンにより、MoMA永久コレクションに収蔵される20世紀の家具デザインの金字塔を築いた。

パオラ・ナヴォーネ Paola Navone

GhostコレクションやPineconeランプで知られるイタリアの建築家・デザイナー。アルキミアやメンフィスでの前衛的活動を経て、東西の手工芸と工業デザインを融合する独自の折衷スタイルを確立。ジェルバゾーニのアートディレクターとして、現代インテリアデザインに多大な影響を与え続けている。

パオロ・ピーヴァ Paolo Piva

アランダ・テーブルで知られるイタリアの建築家デザイナー。カルロ・スカルパに師事し、幾何学的構造と洗練されたミニマリズムを融合させた家具・照明を数多く手がけ、B&B ItaliaやWittmannとの協働を通じて20世紀後半のイタリアン・デザインに大きな足跡を残した。

ハッリ・コスキネン Harri Koskinen

ブロックランプで国際的に注目を集めたフィンランドのデザイナー。イッタラやマルニ木工との協働で、フィンランドの自然と手工芸の伝統を現代的に解釈し、ガラス・木材・金属を用いた凛とした美しさを持つプロダクトで、フィンランドデザインの新世代を代表している。

パトリシア・ウルキオラ Patricia Urquiola

スペイン出身でミラノを拠点に活躍する現代デザイン界を代表する女性デザイナー。B&Bイタリア、モローゾ、カッシーナなど多数のブランドとの協働で、テキスタイルの革新的な活用と温かみのある曲線美を持つ家具を生み出し、現代イタリアンデザインに新たな感性をもたらしている。

ハビエル・マリスカル Javier Mariscal

バルセロナ五輪マスコット「コビ」やメンフィスのヒルトン・トロリーで知られるスペインの巨匠。コミック、グラフィック、家具、映画と全領域を横断する地中海的楽観主義に満ちた創作で、デザイナーという職能の定義そのものを拡張しつづけている。

ハリー・ベルトイア Harry Bertoia

ワイヤーメッシュを用いた彫刻的な椅子で知られるイタリア出身のアメリカの彫刻家・デザイナー。ノル社のためにデザインしたダイヤモンドチェアやサイドチェアは、溶接したスチールワイヤーで空間を包み込む革新的な構造で、家具と彫刻の境界を融解させた。

バルバ・コルシーニ Barba Corsini

ガウディのラ・ペドレラ屋根裏改修で国際的評価を得たスペイン・カタルーニャの建築家。「力強い簡素さ」を信条に、集合住宅の革新とペドレラ・コレクション(GUBI復刻)の家具・照明デザインで、建築とプロダクトの両領域に独自の足跡を残した。

ハンス・J・ウェグナー Hans J. Wegner

生涯で500脚以上の椅子をデザインし「椅子の巨匠」と称されるデンマークの家具デザイナー。Yチェアやザ・チェアに代表される、木工の伝統技術と洗練されたフォルムの融合により、デニッシュモダンの黄金期を象徴する存在となった。

ハンス・グゲロット Hans Gugelot

ブラウンSK 4「白雪姫の棺」やM125モジュラー収納システムで知られるシステムデザインの先駆者。ウルム造形大学を拠点に合理主義的デザインアプローチを確立し、ディーター・ラムスからアップルに至るミニマルデザインの系譜の礎を築いた。

ハンス・コレー Hans Coray

1938年のスイス博覧会のためにランディチェアを生み出したスイスのデザイナー・アーティスト。アルミニウムの打ち抜きと曲げ加工による軽量で堅牢なスタッキングチェアは、屋外家具デザインの先駆けとして、スイスのモダンデザイン史に不朽の名作を刻んだ。

ハンス・ヒルフィカー Hans Hilfiker

スイス鉄道時計の設計者として知られるスイスのエンジニア兼デザイナー。1944年に誕生した時計はMoMAに所蔵される20世紀デザインの象徴となり、モジュール式システムキッチンの開発でもスイスの住空間デザインの近代化に大きく貢献した。

ハンス・ベリング Hans Bølling

ダック&ダックリングやトレイテーブルで知られるデンマークの建築家・デザイナー。木工フィギュアと家具の両領域で遊び心あふれる機能主義を展開し、デンマーク・モダンデザインの黄金期を独自の詩情で彩った。90代を超えてなお現役で創作を続ける。

ハンネス・ヴェットシュタイン Hannes Wettstein

建築・家具・プロダクトを横断して活躍したスイスのデザイナー。カッシーナやバレリ、ベリーニとの協働で、スイスの精密さとイタリアンデザインの官能性を融合させた家具を生み出し、ミニマルかつ知的なデザインアプローチでスイスデザインの国際的評価を高めた。

ヒー・ウェリング Hee Welling

デンマークの家具デザインの伝統を現代的に解釈するデザイナー。ムートのファイバーチェアに代表される、リサイクルプラスチックと木材を組み合わせたサステナブルな家具で、北欧デザインの機能美と環境意識を両立させ、新世代のスカンジナビアンデザインを牽引している。

ピーター・J・ラッセン Peter J. Lassen

モジュラー式収納システム「モンタナ」の創始者。フリッツ・ハンセン社CEOとしてヤコブセンやパントンと協働した後、1982年に独立。数学的厳密性と使い手の自由を両立させた革新的収納家具により、北欧デザインの収納文化を根本から刷新した。

ピーター・オプスヴィック Peter Opsvik

人間工学と「動く座り方」の研究で知られるノルウェーのデザイナー。ストッケのトリップトラップに代表される、子どもの成長に合わせて調整可能な椅子で世界的な成功を収め、座ることの本質を問い直すエルゴノミックデザインの先駆者となった。

ピーター・シュルンボーム Peter Schlumbohm

ケメックス・コーヒーメーカーで知られるドイツ生まれの化学者・発明家。科学実験器具の機能美を日用品に昇華させる「ビューティリティ」の哲学のもと、300以上の特許を取得。MoMAに20点以上が永久収蔵され、20世紀プロダクトデザイン史に独自の足跡を刻んだ。

ピート・ハイン Piet Hein

スーパー楕円テーブルやスーパーエッグで知られるデンマークの詩人・数学者・デザイナー。円と矩形の調和を数学的に解き、都市計画から家具・照明・テーブルウェアにいたるまで、科学と芸術を融合した普遍的なデザインを生み出した20世紀の万能人。

ピート・ヘイン・イーク Piet Hein Eek

廃材やスクラップウッドを活用した家具で世界的な注目を集めるオランダのデザイナー。使い古された木材の素朴な表情をそのまま活かしたキャビネットやテーブルで、不完全さの美しさを見出し、サステナブルデザインの先駆けとして独自の美学を確立した。

ピエール・ガリッシュ Pierre Guariche

戦後フランスのモダン家具デザインを牽引したデザイナー。トノーチェアやシェルチェアに代表される、成形合板やスチールパイプを用いた軽快でエレガントな家具で、1950年代のフレンチモダンの洗練された美学を確立した。

ピエール・シャポー Pierre Chapo

無垢材の魅力を最大限に引き出す家具で知られるフランスのデザイナー・木工家。ニレ材を用いたS11チェアやT21テーブルに代表される、木組みの伝統技法とモダンなプロポーションを融合させた力強い家具で、フレンチクラフツマンシップの真髄を体現した。

ピエール・ジャンヌレ Pierre Jeanneret

ル・コルビュジエの従兄弟にして最も重要な協働者であったスイスの建築家・デザイナー。インド・チャンディーガルの都市計画に携わり、チーク材とケインを用いた素朴で力強い家具群は、モダニズムと地域性の融合として近年再評価が著しい。

ピエール・フォーセル Pierre Forssell

スクルトゥナ・メッシングスブルクの真鍮製品に近代的造形を与えたスウェーデンの銀細工師。ペンデルやリフレックスの壁掛け燭台、ゲンセのシェーカーズなど、素材の本質を引き出す端正なデザインで、北欧ミッドセンチュリーの日用品美学を確立した。

ピエール・ポーラン Pierre Paulin

ストレッチファブリックとフォームによる彫刻的な椅子で知られるフランスのデザイナー。タングチェアやリボンチェアに代表される、金属フレームを布で包み込む革新的な手法で、1960年代のフレンチモダンに有機的で官能的な新しい美学を持ち込んだ。

ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ Pier Giacomo Castiglioni

弟アキッレと共にイタリアンデザインの黄金期を築いた建築家・デザイナー。優れた構造的感覚と技術的知識で兄弟の協働を支え、トラクタースツールやアルコランプなどの名作の実現に不可欠な役割を果たし、デザインにおけるエンジニアリングの重要性を示した。

ピエロ・リッソーニ Piero Lissoni

建築・インテリア・プロダクトを統合的にデザインするイタリアの建築家・デザイナー。リビングディバーニやボーフィのアートディレクターを務め、クリーンなラインと上質な素材感による静謐で洗練された空間づくりで、現代イタリアンデザインのミニマリズムを体現している。

ピオ・マンズゥ Pio Manzù

彫刻家ジャコモ・マンズゥの息子としてベルガモに生まれ、ウルム造形大学で学んだイタリアのインダストリアルデザイナー。フィアット127、パレンテージ、クロノタイムなど、30歳で夭折するまでのわずか5年間で自動車・プロダクト・照明デザインに決定的な足跡を残した。

フアン・クルチャン Juan Kurchan

BKFチェア(バタフライチェア)の共同デザイナーであるアルゼンチンの建築家。フェラーリ=ハードイ、ボネットと共にブエノスアイレスで活動し、ル・コルビュジエの影響を受けたモダニズム建築と、ラテンアメリカの風土に根ざしたデザインの融合を追求した。

フィリップ・スタルク Philippe Starck

家具からホテル、ヨットまであらゆるスケールで活躍するフランスの世界的デザイナー。ルイ・ゴーストチェアやジューシーサリフなど、ユーモアと詩情を込めたアイコニックな製品で、デザインを大衆文化に浸透させ「民主的デザイン」の旗手となった。

フィリップ・ニグロ Philippe Nigro

フランスとイタリアの二つの文化を背景に持つデザイナー。リーン・ロゼやカッシーナ、エルメスとの協働で、フランスのエレガンスとイタリアの職人技を融合させた家具やオブジェを生み出し、素材と構造の探究を通じた繊細で力強いデザインを展開している。

フィン・ユール Finn Juhl

彫刻的な美しさと座り心地を両立させたデンマークの家具デザイナー。フレームと座面を分離した革新的な構造のNo.45チェアやチーフテンチェアにより、デニッシュモダンに芸術的な表現力をもたらし、家具を「機能する彫刻」へと昇華させた。

フェイ・トゥーグッド Faye Toogood

ファッション、家具、アートの境界を自在に横断するイギリスのデザイナー。素朴な素材感と彫刻的フォルムを融合させたロークチェアやアセンブリーコレクションで、手仕事の温もりとコンセプチュアルな思考を共存させる独自のデザイン世界を構築している。

フェルナンド・カンパーナ Fernando Campana

兄ウンベルトと共に「カンパーナ兄弟」として活躍したブラジルのデザイナー。ファヴェーラチェアやヴェルメーリャチェアに代表される、日常の廃棄物やストリートの素材を即興的に組み上げる手法で、ブラジルの活力と創造性をデザインに昇華させた。

フランカ・ヘルグ Franca Helg

フランコ・アルビーニのパートナーとして数々の建築・デザインプロジェクトを共同で手がけたイタリアの建築家・デザイナー。ポッジのための家具やジェノヴァの博物館の展示デザインなど、合理的で繊細な空間・プロダクトデザインで、イタリア建築界における女性の活躍を牽引した。

フランク・ロイド・ライト Frank Lloyd Wright

プレーリースタイルと有機的建築で20世紀建築を革新したアメリカの巨匠建築家。落水荘やグッゲンハイム美術館で知られる一方、建築と調和する家具デザインにも注力し、空間と家具の一体的なトータルデザインの概念を確立した先駆者。

フランコ・アルビーニ Franco Albini

イタリアのラショナリズム建築と家具デザインの巨匠。マルゲリータ籐チェアやフランコアルビーニ書棚に代表される、構造の透明性と素材の誠実さを追求した作品で、戦後イタリアンデザインの知的で合理的な美学の基礎を築いた。

フランシス・カユエット Francis Cayouette

コペンハーゲンを拠点に活動するフレンチ・カナディアンのインダストリアルデザイナー。SteltonのTheoシリーズやNormann CopenhagenのHeimaシリーズなど、日常への共感と北欧の簡潔な美意識を融合させたプロダクトで、複数のiF Design Awardを受賞している。

フリソ・クラーマー Friso Kramer

オランダの戦後インダストリアルデザインを代表するデザイナー。アーレンド社のためにデザインしたリゾルトチェアやファシットテーブルに代表される、板金の折り曲げ技術を活かした機能的で力強い家具で、ダッチファンクショナリズムの美学を確立した。

フリッツ・ハラー Fritz Haller

USMハラー・モジュラーファニチャーの設計者として知られるスイスの建築家。鉄骨モジュラー建築システムMINI/MIDI/MAXIを開発し、ゾロトゥルン派の中心人物として20世紀後半のスイス建築とモジュラーデザインの発展に決定的な貢献を果たした。

ブルーノ・マットソン Bruno Mathsson

曲げ木と編み座面を組み合わせた有機的な家具で知られるスウェーデンのデザイナー。人体の曲線に沿ったエヴァチェアやペルニラチェアなど、人間工学に基づく優美な造形で、スウェーデンのモダン家具デザインの国際的評価を高めた先駆者。

フローレンス・ノル Florence Knoll

ノル社の発展に決定的な役割を果たしたアメリカの建築家・デザイナー。ミース・ファン・デル・ローエに学んだモダニズムの素養を活かし、オフィスや住宅の総合的な空間プランニングを確立するとともに、フローレンス・ノルソファなどの端正な家具で企業空間のデザイン水準を飛躍的に高めた。

フロリアン・ザイフェルト Florian Seiffert

ブラウンKF 20アロマスターの設計者として知られるドイツのインダストリアルデザイナー。第1回ブラウン賞受賞者としてディーター・ラムスのもとで活躍し、機能主義に鮮烈な色彩を融合させた製品群で、20世紀後半の工業デザインに多大な貢献を果たした。

ペーター・ラーケ Peter Raacke

Mono-Aカトラリーで戦後ドイツのテーブルウェアに革命をもたらし、段ボール家具「Otto」でサステナブルデザインの先駆けとなったドイツの金工職人・インダストリアルデザイナー。VDID創設メンバーとして、ドイツにおけるデザイン職能の確立にも尽力した。

ヘラ・ヨンゲリウス Hella Jongerius

工芸とインダストリアルデザインの境界を探究するオランダのデザイナー。ヴィトラのカラー&マテリアルライブラリーの監修や、手仕事の痕跡を残した陶磁器・テキスタイル作品で、量産品に手工芸の温もりと物語性を融合させる独自のアプローチを確立した。

ヘリット・リートフェルト Gerrit Rietveld

デ・スティル運動を家具デザインで体現したオランダの建築家・デザイナー。赤と青の椅子やシュレーダー邸に代表される、モンドリアンの絵画を立体化したかのような幾何学的構成で、三次元空間における新造形主義の可能性を示し、近代デザインの歴史に革命的な足跡を残した。

ベンジャミン・ヒューバート Benjamin Hubert

素材イノベーションとテクノロジーを融合させるイギリスの若手デザイナー。デザインエージェンシーLAYERを主宰し、フリッツ・ハンセンやムートとの協働で、3Dニットやリサイクル素材など新たな製造技術を活用したサステナブルで革新的な家具・プロダクトを生み出している。

ボーエ・モーエンセン Børge Mogensen

質実剛健な家具づくりで「庶民のためのデザイン」を追求したデンマークの家具デザイナー。スパニッシュチェアやJ39に代表される、堅牢な構造と飾らない素材感を活かしたデザインで、日常生活に溶け込む普遍的な北欧家具の理想像を確立した。

ポール・エヴァンス Paul Evans

金属彫刻の技法を家具に応用した唯一無二のアメリカのデザイナー・アーティスト。溶接やパッチワーク加工を施したブロンズやスチールの家具シリーズで、工芸と彫刻の境界を超えた芸術的な家具を創出し、アメリカンクラフト運動に独自の足跡を残した。

ポール・ケアホルム Poul Kjærholm

スチールと天然素材の対比による端正な家具で知られるデンマークのデザイナー。PK22やPK80に代表される、工業素材のスチールフレームに革や籐を組み合わせたミニマルな造形で、北欧家具にモダニズム建築的な構造美を融合させた。

ポール・ヘニングセン Poul Henningsen

光の質を科学的に追求し、北欧照明デザインの礎を築いたデンマークのデザイナー・作家。ルイスポールセンとの協働で生み出したPHランプシリーズは、グレアフリーの柔らかな配光を実現し、照明デザインの概念を根本から変えた20世紀最高の照明デザインとされている。

ポール・マッコブ Paul McCobb

クリーンラインのモダン家具でアメリカの中産階級の暮らしを変えたデザイナー。プランナーグループやディレクションラインに代表される、シンプルで手頃なモジュラー家具で、ミッドセンチュリーモダンを一般家庭に普及させる「手の届くモダニズム」を実現した。

ホルヘ・フェラーリ=ハードイ Jorge Ferrari-Hardoy

BKFチェア(バタフライチェア)の共同デザイナーとして知られるアルゼンチンの建築家。クルチャン、ボネットと共に1938年に生み出したスチールロッドとレザーの軽快な椅子は、20世紀で最も広く模倣された家具の一つとなり、モダンデザインの象徴となった。

マーク・ニューソン Marc Newson

流体的で未来的なフォルムで世界的に知られるオーストラリアのデザイナー。ロッキードラウンジに代表されるバイオモルフィックな造形は、家具からジュエリー、航空機インテリアまで多岐にわたり、現代デザインにおけるオーガニック・フューチャリズムを定義した。

マールテン・ヴァン・セーヴェレン Maarten Van Severen

極限まで削ぎ落とされたミニマルな家具で知られるベルギーのデザイナー。ヴィトラの.03チェアやカルテルのLCPチェアに代表される、アルミニウムやポリウレタンを用いた線の細い繊細な造形で、家具デザインにおけるミニマリズムの極致を追求した。

マイケル・アナスタシアデス Michael Anastassiades

光と幾何学の純粋な美を追求するキプロス出身・ロンドン拠点のデザイナー。フロスのIC Lightsやストリングライトに代表される、球体や直線を用いたミニマルで詩的な照明デザインで、現代照明デザインの新たな美学を確立し、国際的に高い評価を得ている。

マイケル・グレイヴス Michael Graves

ポートランド・ビルディングやアレッシのバードケトルで知られるアメリカのポストモダニズム建築の旗手。色彩と歴史的参照を復権させた建築で時代を画し、アレッシやターゲット社との協業を通じて「良いデザインをすべての人へ」という理念を実践した。

マイケル・ヤング Michael Young

香港を拠点に東西の文化を結ぶイギリス出身のデザイナー。アジアの製造技術とヨーロッパのデザイン思想を融合させ、家具から照明、テクノロジー製品まで幅広い分野で、大胆なフォルムと先進的な素材を用いたプロダクトデザインを展開している。

マイヤ・イソラ Maija Isola

Unikkoをはじめ500超のテキスタイルパターンを生み出し、マリメッコの視覚的アイデンティティを確立したフィンランドの巨匠。大胆な色彩と力強い筆致で、テキスタイルデザインを芸術の領域へと押し上げた20世紀を代表するパターンデザイナー。

マイヤ・ロウエカリ Maija Louekari

SiirtolapuutarhaやRäsymattoで知られるフィンランドのテキスタイルデザイナー。手描きの物語的な線画と力強い色面を融合させ、21世紀マリメッコの再構築に中心的役割を果たした。EDIDA最優秀ファブリックデザイン賞受賞。

マイロ・ボーマン Milo Baughman

クロームフレームとリッチなファブリックを組み合わせた洗練された家具で知られるアメリカのデザイナー。サッカー社との長年の協働で、ミッドセンチュリーモダンのクリーンラインにグラマラスな要素を加え、アメリカの居住空間に都会的な洗練をもたらした。

マチュー・マテゴー Mathieu Matégot

穴あき金属板を用いた優美な家具と照明で知られるハンガリー出身・フランスのデザイナー。パンチングメタルの独自の加工技術で、軽やかさと装飾性を兼ね備えたシェルフやランプを生み出し、1950年代のフレンチモダンに独特の詩的な美しさを加えた。

マックス・ビル Max Bill

ウルムスツールやユンハンス腕時計で知られるスイスの総合造形家。バウハウスで学んだ造形理念を発展させ、具体芸術運動を主導。ウルム造形大学を創設し、数学的思考と美の融合を追求して、戦後のデザイン・芸術・教育に世界的な影響を与えた。

マリオ・ベリーニ Mario Bellini

建築からプロダクトまで幅広い分野で活躍するイタリアの巨匠デザイナー。カッシーナのキャブチェアやB&Bイタリアのル・バンボレソファに代表される、革の一枚仕立てや柔らかな造形の家具で、イタリアンデザインに官能的な優雅さと構造的な革新をもたらした。

マルセル・ブロイヤー Marcel Breuer

スチールパイプ家具の先駆者として知られるハンガリー出身のデザイナー・建築家。バウハウスで学び教鞭を執った経験から、ワシリーチェアやチェスカチェアなど、鋼管の弾力性を活かした革新的な椅子を生み出し、20世紀の家具デザインに革命をもたらした。

マルセル・ワンダース Marcel Wanders

ドローグデザインから頭角を現したオランダの華やかなデザイナー。モーイの共同創設者として、ノッティドチェアやスカイガーデンランプに代表される、装飾性と物語性に満ちた大胆な家具・照明で、ミニマリズム全盛の時代にデザインに豊かな表現力と驚きを取り戻した。

ミース・ファン・デル・ローエ Ludwig Mies van der Rohe

「Less is more」の理念で20世紀建築とデザインを根幹から変革したドイツ出身の建築家。バルセロナチェアやブルノチェアに代表されるスチールとレザーの精緻な家具は、バウハウス最後の校長として培ったモダニズムの極致を体現している。

ミケーレ・デ・ルッキ Michele De Lucchi

メンフィス・グループの中心メンバーとして活躍したイタリアの建築家・デザイナー。アルテミデのトロメオランプに代表される機能美と、ポストモダンの遊び心を併せ持つデザインで、オリベッティやアレッシィなど多くのブランドと協働し、イタリアンデザインの多様性を体現している。

ミゲル・ミラ Miguel Milá

スペインのインダストリアルデザインの先駆者として知られるデザイナー。TMCランプやトリポードなど、鉄やガラスを用いた簡潔で力強いデザインで、フランコ政権下のスペインにモダンデザインの種を蒔き、スペインデザインの基盤を築いた。

ミシェル・デュカロワ Michel Ducaroy

トーゴソファで知られるフランスの家具デザイナー。彫刻を学んだ造形力と新素材への鋭い嗅覚を武器に、リーン・ロゼのデザイン部門を率いて数々のフォーム家具を開発。1973年発表のトーゴは、フレームレス構造で家具の概念を覆し、現在も世界的ベストセラーとして生産が続く。

ミヒャエル・トーネット Michael Thonet

曲木技術を発明し、家具の工業生産を革命的に変えた近代家具デザインの先駆者。No.14チェア(ビストロチェア)に代表される、蒸気曲木による優雅で量産可能な椅子は、世界中で5000万脚以上が生産され、インダストリアルデザインの原点として歴史に刻まれている。

ヤコブ・イェンセン Jacob Jensen

バング&オルフセンのチーフデザイナーとして200以上のオーディオ製品をデザインし、ブラッシュドアルミニウムと水平ミニマリズムによる革新的造形言語を確立。MoMA永久コレクション17作品収蔵、デンマーク・モダンを代表するインダストリアルデザインの巨匠。

ユルヨ・クッカプーロ Yrjö Kukkapuro

人間工学に基づく快適な座り心地を追求したフィンランドのデザイナー。カルセリチェアに代表される、ファイバーグラスの有機的なシェルとスチール脚を組み合わせた椅子で、北欧デザインの伝統に1960年代の未来的な造形感覚を融合させた。

ヨーゼフ・フランク Josef Frank

スウェーディッシュ・モダンの父と称されるオーストリア出身の建築家・デザイナー。スヴェンスクト・テンとの35年の協働で2,000点超の家具と160点のテキスタイルを創出し、「アクシデンティズム」の理論で教条的モダニズムに対する人間中心の代替を提示した。

ラインホルト・ヴァイス Reinhold Weiss

ウルム造形大学出身、ブラウン社のデザイン部門副部長としてHL1デスクファン、HT1トースター、KMM1コーヒーグラインダーなど数々の名作家電を創出。機能主義の精神で家庭用電化製品のデザイン言語を確立し、MoMAに9作品が収蔵される。

ラグンヘイズル・オゥプ・シグルザルドッティル Ragnheiður Ösp Sigurðardóttir

Knotクッションで知られるアイスランドのプロダクトデザイナー。ウール素材と伝統的な結び目の技法を融合させた彫刻的なテキスタイル作品で、MoMAデザインストアに採用されるなど国際的評価を獲得。手仕事の温もりと遊び心を兼ね備えた北欧デザインの新鋭。

ラフ・シモンズ Raf Simons

インダストリアルデザインを学び、家具デザイナーとしてキャリアを開始。ジル・サンダー、ディオール、プラダのクリエイティブ・ディレクターを歴任し、クヴァドラとの10年以上に及ぶテキスタイルコラボレーションでインテリアデザイン界にも革新をもたらした。

リエボレ・アルテール・モリーナ Lievore Altherr Molina

ArperのCatifaシリーズやTecnoのVelaで知られるバルセロナの国際的デザインスタジオ。アルゼンチン、ドイツ、スペインの三文化を融合したヒューマニスティックなアプローチで、1999年スペイン国家デザイン賞、2016年コンパッソ・ドーロを受賞し、コンテンポラリー家具デザインに大きな影響を与えた。

リチャード・サッパー Richard Sapper

ティツィオランプやIBM ThinkPad、アレッシィ9090で知られるドイツ出身の工業デザイナー。ドイツの精緻なエンジニアリングとイタリアの造形美を融合させ、コンパッソ・ドーロ賞を11回受賞。技術革新と「驚き」を内包するプロダクトで、戦後インダストリアルデザインの歴史を刷新した。

リチャード・フリニエ Richard Frinier

ブラウン・ジョーダンやデドンとの協業で知られるアメリカのプロダクトデザイナー。室内の洗練を屋外へ、屋外の自由を室内へという理念のもと、インドア・アウトドア家具とテキスタイルの領域を40年以上にわたり革新し、100を超えるデザイン賞を受賞した。

リッカルド・ブルメール Riccardo Blumer

建築と家具デザインの境界で革新的な作品を生み出すイタリアの建築家・デザイナー。アリアスのラミーチェアに代表される、木材を極限まで薄く加工した超軽量椅子で、コンパッソドーロ賞を受賞し、構造と軽さの追求において新たなベンチマークを打ち立てた。

リナ・ボ・バルディ Lina Bo Bardi

イタリア出身でブラジルに渡り、建築と家具の両分野で革新的な仕事を残した建築家・デザイナー。ボウルチェアやサンパウロ美術館に代表される、モダニズムとブラジルの民衆文化を大胆に融合させた作品で、近年再評価が著しい20世紀デザインの巨匠。

リンドン・ネリ Lyndon Neri

ロッサーナ・フーとともにNeri&Huを率いる建築家・デザイナー。上海を拠点に、Artemide、Poltrona Frau、De La Espadaなど欧州名門ブランドとの協働で、東洋の詩情と西洋のモダニズムを融合した建築・家具・照明を世界に発信し続けている。

ル・コルビュジエ Le Corbusier

近代建築の巨匠として知られるスイス出身の建築家・デザイナー。LC2やLC4シェーズロングなど、スチールパイプとレザーによる家具シリーズは「住宅は住むための機械である」という合理主義思想を体現し、モダンデザインの普遍的アイコンとなっている。

ルシアン・R・エルコラーニ Lucian R. Ercolani

ウィンザーチェアやバタフライチェアで知られるアーコール社の創業者。イタリアからの移民として渡英し、イングリッシュ・エルムの蒸気曲木を革新。伝統的な英国木工技術と量産技法を融合させ、戦後英国の暮らしを彩るミッドセンチュリー家具の名作を数多く世に送り出した。

レイ・イームズ Ray Eames

夫チャールズと共にイームズ・オフィスを率い、ミッドセンチュリーモダンを牽引したアメリカのデザイナー・アーティスト。抽象画家としての色彩感覚とパターンデザインの才能で、家具・テキスタイル・映像と多岐にわたる協働作品に芸術的な深みをもたらした。

ロドリゴ・トーレス Rodrigo Torres

アレッシィやポリフォルムとの協業で知られるコロンビア系イタリア人デザイナー。ラテンアメリカの文化的感性とヨーロッパのモダニズムを融合し、家具・照明・スマート水栓など多領域で国際的デザイン賞を多数受賞。遊び心と合理性が共存する独自のデザインで注目を集める。

ロドルフォ・ドルドーニ Rodolfo Dordoni

ミノッティのアートディレクターとして25年以上にわたりブランドの美学を形成したイタリアンデザインの巨匠。合理的かつ洗練されたデザインアプローチで、フォスカリーニ「ルミエール」やカッペリーニ「キューバ25」など数々の名作家具・照明を生み出し、現代イタリアデザインの方向性を決定づけた。

ロナン・ブルレック Ronan Bouroullec

弟エルワンと共に「ブルレック兄弟」として世界的に活躍するフランスのデザイナー。ヴィトラのアルカヴソファやHAYの家具に代表される、精緻なディテールと大胆な空間構成を両立させた作品で、家具からテキスタイル、空間デザインまで幅広い領域で現代デザインの最前線を走り続けている。

ロビン・デイ Robin Day

ポリプロピレンチェアの発明で世界の公共空間を変革したイギリスのデザイナー。世界中で1400万脚以上が製造された画期的なスタッキングチェアにより、射出成形プラスチックの大量生産技術を家具に応用し、20世紀後半の公共家具の在り方を決定づけた。

ロン・アラッド Ron Arad

彫刻的な金属家具とデジタル造形で知られるイスラエル出身・ロンドン拠点のデザイナー・建築家。ローバーチェアやブックワームに代表される、工業素材を自由な造形で操る実験的な家具で、アートとデザインの境界を揺さぶり続けている。

佐藤 オオキ Oki Sato

デザインスタジオnendoを率いる日本のデザイナー。日常に潜む小さな驚きや微笑みを「!」で表現し、ルイ・ヴィトンやカッペリーニなど世界的ブランドとの多彩な協働を通じて、ミニマルで詩的なデザインを驚異的なスピードと量で発信し続けている。

倉俣 史朗 Shiro Kuramata

素材の概念を覆す詩的な家具で世界を魅了した日本のデザイナー。ミス・ブランチやガラスの椅子に代表される、アクリルやエキスパンドメタルなど工業素材を用いた透明感と浮遊感のある作品で、家具デザインを芸術の領域へと昇華させた。

内田 繁 Shigeru Uchida

インテリアデザインと家具を通じて日本の空間美学を追求したデザイナー。ディアチェアやティールームの設計に代表される、日本の伝統的な美意識とポストモダンの感性を融合させた作品で、国際的にも高い評価を受け、日本のインテリアデザインの地位を高めた。

剣持 勇 Isamu Kenmochi

日本のインダストリアルデザインの草分けとして知られるデザイナー。籐のラウンジチェアに代表される、日本の伝統素材と西洋のモダンデザインを融合させた家具で、戦後日本のデザイン界を牽引し、ジャパニーズモダンの国際的な評価を確立した。

吉岡 徳仁 Tokujin Yoshioka

光と自然現象をデザインに昇華させる日本のデザイナー・アーティスト。結晶化した自然の力で生まれるヴィーナスチェアや、透明素材を駆使したトルネードなど、物質と非物質の境界に挑む実験的作品で、デザインの概念を拡張し続けている。

柳 宗理 Sori Yanagi

バタフライスツールで世界的な名声を獲得した日本のインダストリアルデザイナー。民藝運動の創始者・柳宗悦を父に持ち、日本の伝統的な手仕事の美学と西洋のモダンデザインを融合させ、家具からキッチンウェアまで日本の日常生活を美しく彩る道具を生み出した。

梅田 正徳 Masanori Umeda

メンフィス・グループに参加した唯一の日本人デザイナー。タワルマヤベッドやジンザに代表される、日本の伝統文化とイタリアのアヴァンギャルドを大胆に融合させた鮮烈なデザインで、ポストモダンデザイン運動に東洋的な感性を持ち込んだ。

深澤 直人 Naoto Fukasawa

「Without Thought(意識の核心)」の哲学で知られる日本を代表するプロダクトデザイナー。無印良品やB&Bイタリア、マルニ木工との協働で、人の無意識の行動に寄り添う直感的なデザインを追求し、日常の道具に静かな美しさと心地よさを与えている。

渡辺 力 Riki Watanabe

日本のモダンデザインの先駆者として、家具から時計まで幅広いプロダクトを手がけたデザイナー。ヒモイスやトリイスツールに代表される、日本の伝統的な素材と構造を現代的に再解釈した家具で、戦後日本のインダストリアルデザインの発展に大きく貢献した。