概要

アルネ・ヴォッダー(1926-2009)は、デンマークの家具デザイナー・建築家である。フィン・ユールのもとで学び、1951年から自身の設計を始めた。収納家具では、引き出しの前板に色を配し、取っ手を掘り込みで作る構成をとる。シバスト社との協働で多数の製品を残した。

バイオグラフィー

1926年2月16日、デンマークに生まれた。家具職人の訓練を受けたのち、コペンハーゲンで学んでいる。

フィン・ユールのもとで学んだ。1951年から自身の設計を始めている。

1950年代から60年代にかけて、シバスト社のために家具を設計した。収納家具と椅子が中心にあたる。

建築の設計も行い、住宅を手がけている。2009年に没した。

デザインの思想と方法

収納家具の前面は、扉と引き出しの並びで構成される。取っ手を付ければそこに突起が生じ、面が分断される。ヴォッダーが用いたのは、前板を掘り込んで取っ手とする方法である。

取っ手を掘り込みで作る

前板の一部を斜めに削り、指をかけられるようにする。突起が生じないため、閉じたときに面が連続する。掘り込みの位置と深さが、引き出しの区分を示す。

前板に色を配する

引き出しの前板に、木の色とは別の色を塗る型がある。面の分割が色によって示され、取っ手を持たない構成でも区分が分かる。

脚を細く保つ

収納の箱を細い脚で支える。床との接点が減り、箱が浮いているように見える。掃除もしやすい。

フィン・ユールの方法を引き継ぐ

フィン・ユールのもとで学んだ経歴を持つ。部材の輪郭を彫刻的に扱うという方向は共通するが、ヴォッダーは収納家具を主とする。

代表作にみる方法

モデル75 サイドボード(1950年代、シバスト)

引き出しの前板を掘り込んで取っ手とした収納家具である。突起が生じないため閉じたときに面が連続する。掘り込みの位置と深さが引き出しの区分を示す。→モデル75 サイドボード

色を配した収納の系列

引き出しの前板に木とは別の色を塗る型である。面の分割が色によって示され、取っ手を持たない構成でも区分が分かる。

椅子の系列(1950-60年代)

シバスト社のための椅子である。木の枠と張り材による構成をとる。

卓の系列

収納と寸法を揃えた卓である。並べたときに高さが合う。

住宅の設計

建築の設計も行った。家具と並行している。

評価と影響

ヴォッダーは、20世紀中期のデンマークで収納家具を主に手がけた設計者として言及される。前板を掘り込んで取っ手とする構成が特徴にあたる。

フィン・ユールのもとで学んだ。部材の輪郭を彫刻的に扱うという方向は共通するが、扱う対象が異なる。

シバスト社との協働で多数の製品を残した。2000年代以降、中古市場での評価が高まっている。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。デンマーク国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
1950年代 収納 モデル75 サイドボード Sibast
1950-60年代 収納 色を配した収納の系列 Sibast
1950-60年代 椅子 椅子の系列 Sibast
1950-60年代 テーブル 卓の系列 Sibast
1950-2000年代 建築 住宅の設計 デンマーク

プロフィール

生没年 1926年2月16日〜2009年
出身地 デンマーク
国籍 デンマーク
活動拠点 コペンハーゲン
分野 家具、建築
主な協働ブランド Sibast

Reference

Sibast Furniture
https://www.sibastfurniture.com/
Designmuseum Danmark
https://designmuseum.dk/en/