概要

モデル75 サイドボードは、アルネ・ヴォッダーがシバスト社のために設計した収納家具である。生産はすでに終了している。

特徴・コンセプト

裏返せる扉

ヴォッダーがシバストのサイドボード群で用いた機構には、扉の表裏で異なる仕上げを持たせ、裏返せるものがある。片面は木地、もう片面は色の付いた面である。使い手が扉を反転させれば、同じ家具が別の表情になる。

取手を出さない

取手を突出させず、引出し前板の縁を斜めに削って指を掛ける。面から突き出る部品がないため、水平線が途切れない。

エピソード

シバスト社は1908年、家具職人P・オルセン・シバストによってデンマークの地方で創業した小さな木工所に始まる。1940年代に息子ヘルゲ・シバストが経営に加わり、戦後は米国向けの輸出で知られるようになった。ヴォッダーとシバストの協働は1950年代から20年以上続いた。

1957年に発表された同系列のサイドボードはミラノ・トリエンナーレで第1位を得ており、ヴォッダーの収納家具はこの時期に国際的な評価を得た。

評価と影響

生産は終了しており、入手できるのはヴィンテージ市場に限られる。ブラジリアン・ローズウッド材の個体はワシントン条約(CITES)の規制対象であり、国境を越えて取引する場合は同条約に基づく書類が必要になる。

シバスト社は現在、ヴォッダーの遺族との協働により、1957年に発表したサイドボードを「Sibast No 11」として復刻生産している。モデル75そのものの復刻とは説明されていない。Sibast No 11 の扉は表裏を反転でき、片面がオークまたはウォールナットの突板、もう片面が黄・白・青・黒のラミネートである。

基本情報

名称 モデル75 サイドボード / Model 75 Sideboard
デザイナー アルネ・ヴォッダー(Arne Vodder)
ブランド シバスト(Sibast Møbelfabrik)
分類 サイドボード/収納家具
仕様 取手は前板の縁を削って指を掛ける
生産状況 生産終了(ヴィンテージ市場でのみ流通)

Reference

Sibast No 11 Sideboard | Sibast Furniture
https://sibast-furniture.com/product/sibast-no-11-sideboard/