ブナ科コナラ属の落葉広葉樹とその木材。硬く重く、タンニンを多く含むため耐久性が高い。日本ではナラと呼ばれる樹種を含む。

オーク

オークとは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹とその木材のこと。世界に数百の種があり、日本ではナラと呼ばれる近縁の樹種を含めて扱われる。

解説

硬く重い木材で、家具では強度の要る部位に使われる。テーブルの天板、椅子の脚や、収納家具の扉や前板などである。硬い割に彫刻刀が入る程度の適度な硬さをもつため、彫りを施した家具にも古くから用いられてきた。

耐久性の背景にはタンニンの多さがある。腐りにくく虫害にも強いことから、家具のほか建材、船材として使われ、ウイスキーやワインの樽材としても知られる。ただし樽に使えるのはホワイトオークで、導管がチロースという組織によって塞がれているため液体が漏れない。北米産のレッドオークはこのチロースが未発達で液漏れするため、樽には用いられない。外見が似ていても内部の構造は異なる。

木目の表情は木取りによって大きく変わる。板目に挽くと波打つ力強い模様が現れ、柾目に挽くと直線的で穏やかな木目になる。柾目には虎斑と呼ばれる帯状の斑紋が出ることがあり、これは幹の中心から放射状に伸びる組織が断面に現れたものである。同じ丸太から採っても、挽き方によって別の木のような表情になる。

呼称には注意が要る。日本では国産のミズナラをナラ、北米や欧州から輸入されたものをオークと呼び分けることが多い。厳密には別の種で、オークのほうが木目がやや粗く、色も白い傾向がある。深澤直人のKAMUY LUX ダイニング アームチェアーが樹種の選択肢を北海道産のナラと表記しているように、産地を明示する製品もある一方、産地や種を示さずに「オーク材」とだけ書かれている場合、どの樹種を指すかは特定できない。

扱いのうえでは、タンニンが鉄と反応して黒く変色する点を押さえておきたい。濡れた鉄製品を無垢材の天板に置いたままにすると、その形に染みが残る。植木鉢の受け皿や缶を直接置かないことが、この材では手入れの一部になる。なお、木目の表情を活かしつつ材料を節約するために突板として用いられることも多く、無垢材とは手入れの前提が変わる。

Reference

オーク|木材の種類(カール・ハンセン&サン)
https://www.carlhansen.com/ja-jp/jajp/materials/wood/oak
オーク材とはどんな木材?(フルタニランバー)
https://www.furu-tani.co.jp/blog/column015/
製材|木質建材の種類と特徴(日本木材総合情報センター)
https://www.jawic.or.jp/syurui/01.php

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