このページについて
スポークバックソファは、ボーエ・モーエンセンが1945年に設計した長椅子である。フレデリシアが製造する。背もたれに細い棒が並ぶ。革の帯で肘掛けの角度を変えられる。
このページでは、肘掛けの角度を変えられること、寸法と設置、樹種と張地の選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ボーエ・モーエンセンの設計思想や経歴について詳しくはボーエ・モーエンセン プロフィールページをご覧ください。
スポークバックソファのデザインストーリーについて詳しくはスポークバックソファ紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
スポークバックソファの正規品は、デンマークのフレデリシア・ファニチャー(Fredericia Furniture)が製造する。1911年創業の同社は、モーエンセンを創業デザイナー(ファウンディングデザイナー)に迎えたことで知られ、本製品を含むモーエンセンの代表的コレクションを忠実に生産し続けている。B Corp認証を取得した持続可能な製造体制のもと、デンマーク国内の工場で無垢材フレームからジュート織りシート、クッションの仕上げに至るまで一貫して製作されている。
| 正式名称 | スポークバックソファ |
|---|---|
| 製造ブランド | フレデリシア |
| サイズ | 幅1,600mm。肘掛けを開いた状態では1,970mm。奥行765 × 高さ860mm。座面の高さ400mm |
| 重量 | 30kg |
| フレーム素材 | オークの無垢材。3種の仕上げから選ぶ。石鹸、オイル、黒の塗装による |
| 座面構造 | 麻の帯を張る |
| 座布団 | 高反発のフォーム。布の仕様ではボタンで留め、座面を裏返せる。革の仕様ではボタンで留める |
| 肘掛けの角度 | 革の帯で肘掛けの角度を変えられる。長椅子と寝椅子の状態を行き来する |
| 張地 | 布と革から選ぶ。多数の生地から選べる。選べる範囲は取扱店に確認する |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない |
| 価格 | フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。樹種の仕上げと張地で価格が変わる |
| 納期 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
肘掛けの角度を変えられること
革の帯で肘掛けの角度を変えられる。長椅子と寝椅子の状態を行き来する。
肘掛けを開くと幅が1,600mmから1,970mmになる。370mmの差が生じる。
そのため、開いた状態での置き場所も想定する。壁際では余裕を確かめる。
革の帯は使用によって伸びる。角度の保たれ方が変わる場合がある。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 肘掛けを開くと幅が370mm増える。余裕を確かめる。
- 用途を考える場合
- 長椅子と寝椅子の状態を行き来する。
- 長く使う前提の場合
- 革の帯は使用によって伸びる。状態を確かめる。
寸法と設置
幅1,600 × 奥行765 × 高さ860mm。座面の高さは400mm。重量は30kg。
背もたれに細い棒が並ぶ。棒のあいだから背後が見える。
棒のあいだには埃が溜まる。柔らかい刷毛で払うことになる。
脚は木のため、床に接する箇所も木による。床材によっては傷が付く。
選び分けの目安
- 置き場所を決める場合
- 幅1,600mm。肘掛けを開いた状態も想定する。
- 手入れの手間を考える場合
- 棒のあいだに埃が溜まる。刷毛で払うことになる。
- 床材を確かめる場合
- 木の脚が床に接する。保護材の要否を確かめる。
樹種と張地の選択
枠はオークの無垢材による。3種の仕上げから選ぶ。石鹸、オイル、黒の塗装がある。
石鹸とオイルの仕上げは塗膜をつくらない。定期的な手入れを要する。
張地は布と革から選ぶ。多数の生地から選べるが、選べる範囲は取扱店によって異なる。
布の仕様では座面を裏返せる。片側が傷んだ場合に用いる。
選び分けの目安
- 手入れの手間を考える場合
- 石鹸とオイルの仕上げは定期的な手入れを要する。塗装では要さない。
- 長く使う前提の場合
- 布の仕様では座面を裏返せる。
- 張地を選びたい場合
- 選べる範囲は取扱店によって異なる。希望する生地を確認する。
同じ設計者・同種の製品との比較
製品は形状を変えられるかどうかと、素材で性格が分かれる。
| 比較項目 | スポークバック | スパニッシュチェア | サファリチェア |
|---|---|---|---|
| 形状の変更 | 肘掛けの角度を変えられる | できない | 分解できる |
| 革の帯 | 肘掛けの角度に用いる | 座面と背もたれに張る | 肘掛けに掛ける |
| 座面 | 麻の帯にフォームの座布団 | 革を留め具で張る | 張った布または革 |
| 座面の高さ | 400mm | 330mm | 340mm |
| 枠 | オークの無垢材 | 2種の樹種から選ぶ | アッシュの無垢材 |
選び分けの目安
- 用途を変えたい場合
- 肘掛けの角度を変えられる。他の製品とは条件が異なる。
- 置き場所を確かめる場合
- 長椅子にあたる。幅1,600mm。椅子とは寸法が異なる。
- 手入れの手間を考える場合
- 棒のあいだに埃が溜まる。他の製品とは扱いが異なる。
使用感と設置条件
座面の構成
麻の帯を張り、高反発のフォームの座布団を載せる。
麻の帯は使用によって伸びる。座った際の沈み方が変わる場合がある。
背もたれ
細い棒が並ぶ。詰め物を持たない。
背中が棒に直接触れる。座布団を用いることもできる。
搬入
幅1,600mm、重量30kg。搬入経路を確かめる。
組み立ての要否は取扱店に確認する。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
オークの無垢材は日光で色が変わる。石鹸とオイルの仕上げではとくに進む。
革の帯は使用によって伸びる。肘掛けの角度の保たれ方が変わる。
麻の帯も使用によって伸びる。座面の沈み方が変わる。
フォームの座布団は経年で沈む。布の仕様では裏返せる。
日常の手入れ
- 枠と背もたれの棒
- 乾いた布で拭く。石鹸とオイルの仕上げでは定期的な手入れを要する。
- 棒のあいだ
- 柔らかい刷毛で埃を払う。溜まりやすい箇所にあたる。
- 張地
- 素材に応じて手入れする。方法を取扱店に確認する。
- 革と麻の帯
- 伸びを定期的に確かめる。角度と沈み方に関わる。
修理と部品
張地の交換と帯の補修については、取扱店を通じて相談する。
革の帯と麻の帯はいずれも消耗する部材にあたる。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。枠の仕上げと張地を決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
肘掛けの角度を変える操作は、実物で確かめられるとよい。
背もたれの棒に背中が触れる感触も現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式を確かめる。
確認箇所は、革の帯と麻の帯の伸び、張地の状態、枠の接合部、背もたれの棒である。
購入前チェックリスト
- 肘掛けを開くと幅が1,970mmになること
- 置き場所(開いた状態も想定する)
- 革の帯が使用によって伸びること
- 背もたれの棒のあいだに埃が溜まること
- 枠の仕上げ(石鹸とオイルは定期的な手入れを要する)
- 張地の選択(布の仕様では座面を裏返せる)
- 木の脚が床に接すること
- 搬入経路(幅1,600mm、30kg)
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。樹種の仕上げと張地で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- フレデリシアの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 肘掛けは動くのですか?
- 革の帯で角度を変えられ、長椅子と寝椅子の状態を行き来します。肘掛けを開くと幅が1,600mmから1,970mmになるため、開いた状態での置き場所も想定してください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅1,600×奥行765×高さ860mm、座面の高さは400mm、重量は30kgです。肘掛けを開くと幅1,970mmになります。搬入経路もお確かめください。
- 掃除は大変ですか?
- 背もたれに細い棒が並び、あいだに埃が溜まります。柔らかい刷毛で払ってください。
- 背もたれは硬いですか?
- 細い棒が並び詰め物を持たないため、背中が棒に直接触れます。座布団を用いることもできます。
- 枠の仕上げは選べますか?
- 石鹸、オイル、黒の塗装の3種から選べます。石鹸とオイルの仕上げは塗膜をつくらないため定期的な手入れを要します。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 枠と背もたれの棒は乾いた布で拭き、石鹸とオイルの仕上げでは定期的な手入れを要します。革の帯と麻の帯は使用によって伸び、肘掛けの角度と座面の沈み方に関わるため定期的にお確かめください。