ブランド情報

創業・本社
1911年 デンマーク・フレデリシア(Fredericia Stolefabrikとして)
創業者
N. P. Ravnsø
生産
デンマーク・フレデリシア(自社工場)
事業内容
家具の設計、製造および販売
親会社・グループ
独立系
公式サイト
www.fredericia.com

本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認

Fredericia Furniture(フレデリシア)

Fredericiaは、デンマーク・ユトランド半島東部の港湾都市フレデリシアで1911年に創業した家具メーカーである。椅子工場Fredericia Stolefabrikとして始まり、当初は伝統様式の家具を製造していた。1955年にAndreas Graversenが買収してBørge Mogensenを専属の設計者に迎えたことで、事業の性格が近代的な家具の製造へ移った。以後Graversen家による経営が続き、2020年には家具メーカーErik Jørgensen Møbelfabrikを取得している。

事業と製造の実体

Fredericiaは社名の由来となったフレデリシア市に生産拠点を置き、現在もこの地で家具を製造している。2020年に取得したErik Jørgensen Møbelfabrikのスヴェンボーの工場も維持され、二つの拠点で生産が行われる。

木部の加工と張り地の作業が製造の中心にある。スパニッシュチェアでは、無垢材の枠に植物なめしのサドルレザーを渡し、金属の留め具で固定する構成を採る。革は使用によって伸びるため、留め具の位置を調整して張りを保てるようにしてある。座面のペーパーコード編みはJ39 ピープルズチェアに用いられ、手作業による。

1930年、同社はドイツのThonetの製品を製造する許諾を取得し、以後四半世紀にわたってこの契約を保持した。曲木の量産技術に触れた期間にあたり、1955年以降の近代的な家具の製造はこの蓄積の上に組まれている。

使用する素材はオークやウォールナットの無垢材、サドルレザー、ペーパーコードが中心となる。同社は2023年にB Corporationの認証を取得した。

沿革

椅子工場としての操業

1911年、オーフス出身の事業者N. P. Ravnsøがフレデリシア市にFredericia Stolefabrikを設立した。当時この町では前年の1910年から北欧家具見本市が開かれており、家具産業の集積地にあたる。同社は伝統的な様式の家具を製造し、素材と加工の質によって知られた。1930年にはThonetの製品を製造する許諾を得ている。Ravnsøは1936年に死去し、以後1955年まで遺族が経営を担った。

Børge Mogensenとの協働

1955年、Andreas Graversenが同社を買収した。GraversenはBørge Mogensenを最初の専属設計者として迎える。Mogensenはデンマーク生活協同組合連合会(FDB)の家具部門を率いていた設計者で、両者の協働はMogensenが死去する1972年まで続いた。1971年には二人の仕事に対してデンマーク家具賞が贈られている。

この時期に生まれた製品には、1958年のスパニッシュチェア、1962年のモーエンセン 2213 ソファがある。前者はコペンハーゲンの家具職人組合展で発表されたもので、幅の広い肘掛けが小卓の役割を兼ねる構成を採り、卓を置かない居間の提案とあわせて示された。1947年にMogensenがFDB在籍時に設計したJ39 ピープルズチェアも、同社の製品として生産が続いている。

製品群と経営の継承

1989年からNanna Ditzelとの協働が始まり、1993年のトリニダードチェアによって同社の二人目の中心的な設計者となった。背もたれの透かし彫りは数値制御の加工によって成形される。

経営は1995年に第二世代のThomas Graversenへ引き継がれた。2015年にはKaja Møllerが最高経営責任者に就き、Thomas Graversenはクリエイティブディレクターに移る。2024年5月、第三世代のRasmus Graversenが最高経営責任者に就任した。

2020年秋、1954年創業のErik Jørgensen Møbelfabrikを取得した。これによりHans J. Wegnerのオックスチェアをはじめとする製品が同社の扱う範囲に加わり、スヴェンボーの生産設備も維持されている。

デザイナーとの協働

Fredericiaは社内に意匠部門を置かず、専属または継続的な契約による外部の設計者との協働で製品を開発してきた。1955年のMogensen起用がこの方式の起点にあたり、設計者と経営者が長期にわたって組む形が採られている。

20世紀の協働相手はBørge Mogensen、Nanna Ditzel、Hans J. Wegnerが中心となる。現行世代ではCecilie Manz、Space Copenhagen、Edward Barber & Jay Osgerbyらとの協働がある。

主な製品群

Børge Mogensenの設計が製品の基幹をなす。J39 ピープルズチェア、スパニッシュチェア、ハンティングチェア、モーエンセン 3236 チェア、ソファではモーエンセン 2213 ソファとスポークバックソファがある。いずれも部材の断面を単純に保ち、接合部を見せる構成を採る。

Nanna Ditzelの設計ではトリニダードチェアがある。2020年のErik Jørgensen取得により、同社が扱っていた張り地家具も製品群に加わった。

Reference

Fredericia - About us
https://www.fredericia.com/about-us
Fredericia - A new chapter in the Fredericia History
https://www.fredericia.com/about-us/a-new-chapter-in-the-fredericia-history
Salone del Mobile - Fredericia notches up 110 years
https://www.salonemilano.it/en/articles/fredericia-notches-110-years

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