ブランド情報
- 創業
- 1872年 デンマーク・コペンハーゲン
- 創業者
- Fritz Hansen
- 本社
- デンマーク・アレレズ
- 事業内容
- 家具・照明・付属品の製造および販売
- 親会社・グループ
- Chr.アウグスティヌス・ファブリッカー(1979年〜) > アウグスティヌス財団
- 日本での取扱い
- フリッツ・ハンセンジャパン(正規輸入元)
- ショールーム
- FRITZ HANSEN TOKYO(東京都港区)
- 公式サイト
- www.fritzhansen.com
本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認
Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)
Fritz Hansenは、1872年にデンマーク・コペンハーゲンで創業した家具メーカーである。指物の工房から始まり、20世紀前半に成形合板の量産技術を確立して、Arne Jacobsenの椅子を製品化したことで事業の性格が定まった。現在はコペンハーゲン近郊のアレレズに本社を置き、家具のほか照明と屋外用の製品も扱う。1979年に創業家の手を離れ、現在はChr. Augustinus Fabrikkerの完全子会社である。
事業と製造の実体
本社はコペンハーゲン北方のアレレズにある。1963年に3棟の工場棟が増設され、1965年には管理部門もコペンハーゲンのクリスチャンハウンからここへ移された。生産は2012年までにポーランドなど国外へ移されている。
製造技術の中心にあるのは、薄い単板を重ねて型で圧着する成形合板の加工である。座と背を継ぎ目なく一体で成形する構成は、1952年のアントチェア (3100)で製品化され、1955年のセブンチェア 3107でシェルの面積を広げる形に発展した。表面には突板を用いる仕様と塗装仕上げの仕様があり、脚部の金属加工と組み合わせて製品の系列が分かれる。
エッグチェアやスワンチェアでは、合板ではなく合成樹脂の成形シェルに発泡材と張り地を重ねる構成が用いられる。一方、Poul Kjærholmの家具では鋼材の加工が主体となり、ステンレス鋼の平鋼や鋼管に革・籐・キャンバスを組み合わせる。
沿革
創業と拠点の形成
1872年、ロラン島ナスコウ出身の指物師Fritz Hansenがコペンハーゲンで営業許可を取得した。1885年に自身の名を冠した家具製造会社を興し、クリスチャンハウンの工房で家具を製作した。事業の拡大にともない、森林と鉄道に近いアレレズの用地を取得した。1899年、25歳の息子Christian E. Hansenが会社を引き継いでいる。初期にはクリスチャンスボー城の国会の家具も手がけた。
成形合板とArne Jacobsen
1952年、Arne Jacobsenの設計によるアントチェア (3100)が発表された。同社とJacobsenの協働はここから本格化し、1955年のセブンチェア 3107が続いた。
1958年、JacobsenがコペンハーゲンのSASロイヤルホテルの設計を担当した際、建物に合わせてエッグチェアとスワンチェアが作られた。1960年代にはBruno MathssonとPiet Heinによるスーパーエリプステーブル、Børge Mogensenのスポークバックソファの再生産、Hans J. WegnerのChina Chairの再投入が続いた。
資本の移動と製品群の再編
1979年の年始、Fritz Hansenは創業から107年続いた同族経営を終え、株式の75%をSkandinavisk Holdingへ譲渡した。1983年のコペンハーゲン家具見本市では新作のみによる展示が組まれている。
1980年代には、Poul Kjærholmが1951年から1980年にかけて設計した家具の権利を取得した。Kjærholmはそれまで別の製造業者と組んでおり、この取得によってPK22 ラウンジチェアをはじめとする鋼材を用いた一群が同社の製品に加わった。あわせてKeviのコレクションとMunch Møblerを取得している。
2000年には「Republic of Fritz Hansen」の名称でブランドの位置づけを整理した。2025年7月、Chr. Augustinus Fabrikkerが完全な所有者となった。
デザイナーとの協働
Fritz Hansenは外部の設計者・建築家との協働によって製品を開発してきた。20世紀の設計者については、権利を取得して生産を引き継ぐ経路も併用している。
長期の協働相手はArne Jacobsenで、椅子のほか照明や小物にも及ぶ。ほかにPoul Kjærholm、Hans J. Wegner、Børge Mogensen、Bruno Mathsson、Piet Heinとの協働があり、現行世代ではCecilie Manz、Jaime Hayon、Piero Lissoni、Kasper Saltoが挙げられる。
Arne Jacobsenの設計思想や経歴について詳しくはArne Jacobsenプロフィールページをご覧ください。
Poul Kjærholmの設計思想や経歴について詳しくはPoul Kjærholmプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
成形合板の椅子が製品の基幹をなし、アントチェア (3100)とセブンチェア 3107はいずれも積み重ねができる。エッグチェアとスワンチェアは樹脂シェルに張り地を重ねる系統に属する。
Poul Kjærholmの設計では、PK22 ラウンジチェア、PK20 ラウンジチェア、PK24 ハンモックチェア、PK9 チェア(チューリップチェア)、寝椅子のPK80 デイベッドがある。机と台ではPK54 ダイニングテーブル、PK61 テーブル、PK71 ネストテーブルが現行の製品にあたる。
そのほか、Bruno MathssonとPiet Heinによるスーパーエリプステーブル、Børge Mogensenのスポークバックソファ、Cecilie Manzのオブジェクツ・プフを扱う。照明ではChristian Dellの設計によるカイザー・イデル 6631 Luxusを生産している。
Reference
- Fritz Hansen - Heritage Timeline
- https://www.fritzhansen.com/en/about-us/Our-Story/Heritage-Timeline
- Fritz Hansen - Our heritage
- https://www.fritzhansen.com/en/about-us/our-story/our-heritage
- Fritz Hansen - Fritz Hansen 1872
- https://www.fritzhansen.com/en/about-us/fritzhansen1872
- Fritz Hansen - Company information
- https://www.fritzhansen.com/en/corporate-profile