このページについて
モーエンセン 3236 チェアは、ボーエ・モーエンセンが1956年に設計しフレデリシアが製造する椅子である。オークの無垢材の骨組みに、張った座面を組み合わせる。背もたれは無垢材と成形合板による。
このページでは、背もたれの構成、仕上げと張り地の選択、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ボーエ・モーエンセンの設計思想や経歴について詳しくはボーエ・モーエンセン プロフィールページをご覧ください。
モーエンセン 3236チェアのデザインストーリーについて詳しくはモーエンセン 3236チェア 紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
以下に仕様を挙げる。素材と仕上げの組み合わせが多いため、選択の範囲もあわせて示す。
| 正式名称(日本語) | モーエンセン 3236 チェア |
|---|---|
| 製造ブランド | フレデリシア |
| 製造国 | デンマーク |
| サイズ | 幅530 × 奥行465 × 高さ750mm。座面高460mm |
| 重量 | 約6kg |
| フレーム素材 | オークの無垢材。背もたれは無垢材と、同じ樹種の突板による成形合板を組み合わせる |
| 座面構造 | 合板の芯にフォームを詰め、布または革を張る |
| フレーム仕上げ | 石鹸、オイル、明るいオイル、黒のラッカーの4種から選ぶ |
| 張り地(ファブリック) | ウール、ブークレ、リネン、ベルベットなど複数の種別が展開される |
| 張り地(レザー) | 複数の種別が展開される |
| カラーバリエーション | 骨組み4種と張り地の組み合わせから選ぶ |
| スタッキング | できない |
| 認証 | FSC認証 |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の椅子では、V&A がハンティングチェア(W.7-1993)を収蔵している |
| 保証 | 7年 |
| 価格 | フレデリシアは公式サイトで価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。仕上げと張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品 | 脚裏にフェルトの部材が付く |
| 納期目安 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
背もたれの構成
背もたれは無垢材と、同じ樹種の突板による成形合板を組み合わせる。無垢材の枠が輪郭をつくり、成形合板が面を受ける。
成形合板は曲げた形をとる。背中に沿う面をつくれるが、無垢材だけで同じ形をつくるより表層が薄い。深い傷では下地が出る。
同じ樹種の突板を用いるため、無垢材の部分との色の差は小さい。ただし経年での変化の進み方は、無垢材と突板で異なる場合がある。
類似商品・競合との比較
食卓向けの椅子は、座面と背もたれの構成で性格が分かれる。張った座面では、手入れと張り替えの条件が変わる。
| 比較項目 | モーエンセン 3236 | CH24 ウィッシュボーンチェア | ハンティングチェア |
|---|---|---|---|
| 座面 | 張った座面 | ペーパーコードを編む | 革をバックルで留める |
| 背もたれ | 無垢材と成形合板 | 曲げた木 | 革 |
| 座面高 | 460mm | 製品による | 280mm |
| 重量 | 約6kg | 製品による | 製品による |
| 重ねられるか | できない | できない | できない |
選び分けの目安
- 座面の手入れを想定する場合
- 張った座面は張り替えられる。編んだ座面では編み直しになる。
- 通気を求める場合
- 張った座面は通気がない。編んだ座面では、編み目の隙間から空気が抜ける。
- 仕上げを選びたい場合
- 骨組みは4種の仕上げから選ぶ。石鹸、オイル、明るいオイル、黒のラッカーである。
使用感と設置条件
寸法と座り方
幅530×奥行465×高さ750mm、座面高460mm。座面高460mmは一般的な食卓の椅子(400〜450mm前後)よりやや高い。
重量は約6kg。片手で持ち上げられる。重ねられないため、使わない時期に片付ける用途には向かない。
座面は張った構成で、詰め物を持つ。編んだ座面より沈むが、通気はない。
仕上げの選択
骨組みは石鹸、オイル、明るいオイル、黒のラッカーの4種から選ぶ。
石鹸の仕上げは水気に弱く、専用の石鹸で定期的に拭く。オイルの仕上げは定期的な塗り直しが要る。ラッカーの仕上げは塗膜が水分を防ぐが、部分的な補修は難しい。
食卓で用いる椅子のため、飲食物が付着する場面がある。仕上げによって対処の方法が変わる。
脚裏の部材
脚裏にフェルトの部材が付く。摩耗の状態を確かめる。失われると床を傷める。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
オークは日光で黄みを帯びる。無垢材と成形合板の突板では、変化の進み方が異なる場合がある。
背もたれの成形合板は表層が薄い。深い傷では下地が出る。
張った座面のフォームは荷重で潰れる。布は日光で色が褪せ、革は色が濃くなる。
脚裏のフェルトは摩耗する。
日常の手入れ
- 木部
- 仕上げに応じた手入れを行う。購入時に方法を確認する。
- 布の座面
- 掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。
- 革の座面
- 乾いた布で埃を払う。年に数回、革用のクリームで油分を補う。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
張り替え
座面の張り替えについては取扱店を通じて相談する。受注生産の製品にあたるため、対応の可否と期間を確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、骨組みの仕上げ(4種)と張り地である。受注生産のため、納期は取扱店に確認する。
実物を確認する
骨組みの仕上げと張り地の組み合わせは、現物で見え方が変わる。座面高460mmが合わせるテーブルに対して適切かもあわせて確認する。
背もたれの無垢材と成形合板の見え方も、現物で確かめられるとよい。
中古の流通
1956年以降の個体が流通している。相場は仕上げ、張り地、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、背もたれの成形合板の傷と剥がれ、木部の色の変化と割れ、座面の張り地の傷みとフォームの潰れ、脚の接合部の緩み、脚裏のフェルトの有無である。
購入前チェックリスト
- 骨組みの仕上げ(4種。手入れの方法が変わる)
- 張り地(布/革)
- 座面高460mm(合わせるテーブルとの関係)
- 張った座面のため通気がないこと
- 重ねられないこと
- 背もたれの成形合板は表層が薄いこと
- 納期(受注生産)
- 中古の場合、成形合板の傷と剥がれ
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フレデリシアは公式サイトで価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。仕上げと張り地で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- フレデリシアの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
- 背もたれはどんな構造ですか?
- 無垢材と、同じ樹種の突板による成形合板を組み合わせます。無垢材の枠が輪郭をつくり、成形合板が面を受けます。成形合板は曲げた形をとり背中に沿う面をつくれますが、無垢材だけで同じ形をつくるより表層が薄く、深い傷では下地が出ます。
- 仕上げはどう選べばよいですか?
- 石鹸、オイル、明るいオイル、黒のラッカーの4種から選べます。石鹸の仕上げは水気に弱く専用の石鹸で拭き、オイルの仕上げは定期的な塗り直しが要ります。ラッカーの仕上げは塗膜が水分を防ぎますが部分的な補修は難しくなります。食卓で用いる椅子のため、飲食物が付着する場面を踏まえてお選びください。
- 座り心地はどうですか?
- 座面は張った構成で詰め物を持つため、編んだ座面より沈みます。ただし通気はありません。座面高460mmは一般的な食卓の椅子(400〜450mm前後)よりやや高くなります。
- 重ねて収納できますか?
- できません。重量は約6kgで片手で持ち上げられますが、使わない時期に片付ける用途には向きません。
- 張り替えはできますか?
- 取扱店を通じてご相談ください。受注生産の製品にあたるため、対応の可否と期間をご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は仕上げに応じた手入れが必要です。布の座面は掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸い、革の座面は乾いた布で埃を払って年に数回クリームで油分を補ってください。脚裏のフェルトの摩耗も確かめてください。失われると床を傷めます。