北欧
コロニアル ソファ Colonial Sofa
18世紀イギリスと植民地時代の家具への関心を、デンマークの家具づくりの技法で組み直した仕事。籐編みの座は通気性がよく、板張りより軽い。細い部材と軽い座面が、この製品の見え方を決めている。ヴァンシャーは家具の設計を建築の一分野として扱った。
ファウボーチェア(フォーボーチェア) Faaborg Chair
1914年、コーア・クリントがファウボー美術館のためにデザインした、デニッシュモダン最初の名作椅子。古代ギリシャのクリスモスに範を取った端正な曲線と、手編みラタンの背もたれが織りなす佇まいは、一世紀を超えてなお色褪せない。
PH 3/2 テーブルランプ PH 3/2 Table Lamp
ポール・ヘニングセンの3枚シェードシステムを卓上に展開した照明。対数螺旋にもとづくシェード曲線と、吹きガラスの三層オパールガラスが、グレアのない柔らかな光をつくる。
レッドチェア Red Chair
クリントは人体の寸法と、過去の家具の比例を調査したうえで設計する手法を採った。感覚ではなく調査から出発するこの姿勢が、後年のデンマークの家具設計の基礎となった。教え子にボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャーがいる。
PH 3½-2½ フロア PH 3½-2½ Floor
三枚のシェードは対数螺旋にもとづいて曲面が決められている。各点が光源から等しい割合で光を減衰させるため、どの角度から見ても輝度の急な変化が起きない。現行の形になったのは2002年。シェードは吹きガラスによる三層構造の乳白ガラス。
PH 3½-3 ペンダント PH 3½-3 Pendant
ポール・ヘニングセンが開発した対数螺旋の3枚シェードシステムを忠実に再現。ルイスポールセン社製のPH 3½-3 ペンダントは、グレアを抑えた柔らかな光で空間を包み、約一世紀にわたり親しまれる北欧照明デザインの名作である。
スネークチェア Snake Chair
床に置かれた輪から座面を経て背もたれまで、1本のスチールパイプが途切れずに続く。照明で知られるポール・ヘニングセンが1930年代初頭に手がけたこの椅子は、発表当時は量産に至らないまま図面と写真のなかに残され、近年になって生産が始まった。
パイミオチェア Paimio Chair
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが療養所のために設計したラウンジチェア。成形合板による流れるような有機的フォルムと、患者の呼吸を助ける背もたれ角度が特徴。木材による近代家具の新境地を開いた北欧モダニズムの代表作。
アイノ・アアルト グラス Aino Aalto Glass
水の波紋に着想を得たリング状のレリーフが特徴の、イッタラ最長寿シリーズ。1932年の誕生以来、無鉛ガラスの透明感と機能美を兼ね備えたプレスガラスの名作として、世界中の食卓で90年以上愛され続けている。
スツール60 Stool 60
アルヴァ・アアルトが1933年にデザインした北欧家具の名作。革新的なL-レッグ技術による3本脚の構造は、機能美をそのまま形にしています。スツール、サイドテーブル、ディスプレイ台として多用途に使える普遍的デザインは、91年経った今も世界中で愛されている。
サファリチェア Safari Chair
コーア・クリントが1933年にデザインしたサファリチェア。英国軍のルールキーチェアを原型に、工具不要で組立・分解できるノックダウン構造へと洗練させたラウンジチェア。現在はカール・ハンセン&サンが製造している。
テーブル80A Table 80A
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが1933年に発表した長方形テーブル。L-レッグ技術とフィンランド産バーチ材を用いた北欧モダニズムの基本形。アルテック社により現在も生産が続くデザインクラシック。
マットソン エヴァ・チェア Mathsson Eva Chair
雪の吹き溜まりでの実験から生まれた、人間工学の先駆的名作。ブルーノ・マットソンが1933年から1941年にかけて完成させたエヴァ・チェアは、曲げ積層ビーチ材とヘンプウェビングによる有機的フォルムで、スカンジナビアモダニズムを代表する。
ヨーゼフ・フランク クッション Josef Frank Cushions
ヨーゼフ・フランクがスヴェンスク・テンのためにデザインしたテキスタイルクッション。1930〜50年代に生まれた色彩豊かなボタニカルパターンは、北欧モダンを代表するアイコンとして今なお世界中のインテリア愛好家を魅了する。
チルドレンズチェア N65 Children's Chair N65
1935年にアルヴァ・アアルトがデザインしたN65は、特許取得のL-leg技術により複雑な接合部品を排除した革新的な子供用チェア。円形の座面と有機的にカーブした背もたれが快適性を提供し、世代を超えて教育施設や家庭で愛用される北欧デザインの名作。
パーヴォ・ティネル 9602 フロアランプ Paavo Tynell 9602 Floor Lamp
1935年にパーヴォ・ティネルがデザインした北欧照明の名作。アジアの笠帽子を思わせる優雅なシェードとラタンステムが特徴で、チャイニーズハットの愛称で親しまれる。真鍮と自然素材の調和が美しく、柔らかな周囲光を生み出すフロアランプ。
テーブル81 Table 81
1935年、アルヴァ・アアルトが特許技術L-レッグを用いてデザインした長方形テーブル。フィンランド産バーチ無垢材の温もりと装飾を排した構造の明快さが調和し、ダイニングからワークスペースまであらゆる暮らしの場面に溶け込む北欧モダニズムの名作。
テーブル90 Table 90
1935年発表。アルヴァ・アアルトが開発したL-レッグとフィンランド産バーチ材を用いた円形テーブルシリーズ。ダイニングからサイドテーブルまで4サイズを展開し、90年以上にわたり世界中の暮らしと公共空間で愛され続けている北欧モダンの名作。
テーブル81B Table 81B
L-レッグは、無垢のバーチ材の端を扇状に切り込み、薄板を差し込んで直角に曲げたもの。脚が天板を直接支えるため幕板が要らず、天板下に部材がない。ダイニングにも作業机にも使える寸法をとる。天板はバーチのほか、リノリウムやラミネートも選べる。
サヴォイ・ベース Savoy Vase
アルヴァ&アイノ・アアルトによる1936年の代表作。有機的な波状の曲線が美しいガラス花瓶。1937年パリ万国博覧会で発表され、フィンランドデザインの象徴として世界的評価を確立。iittalaで手吹き製造が続く永遠の名作。
ゴールデンベル (A330S) Golden Bell (A330S)
1936年、ヘルシンキのサヴォイレストランのためにアルヴァ・アアルトが手掛けたペンダントライト。一枚の真鍮から紡がれるベル型シェードと穿孔が生む光の輪が美しい、北欧モダニズムを象徴する名作照明。
シェルフ112(壁付け棚 112) Wall Shelf 112
1936年、アルヴァ・アアルトが設計した壁付け棚。バーチ材のラメラ曲げ木で成形された三角形のループブラケットが天板を支える構造は、機能美の極致として90年近く生産が続く北欧モダンデザインの名作。
VL38 テーブルランプ VL38 Table Lamp
デンマークの建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンが、コペンハーゲンのラジオハウスのために設計した歴史的照明。梨型の有機的なシェードと真鍮のステムが、建築と光の理想を一つに結ぶ北欧デザインの名品。
グラスホッパー チェア Grasshopper Chair
1938年に2脚だけが製作され、以後81年にわたり生産されなかった椅子。背面から伸びた材が上へ回って肘掛けとなり、前方へ抜ける。復刻版の通し番号は、当初の2脚を除いた3から始まる。角度が入り組み、接合部が複雑なため製作は難しい。
メイヤー ソファ AJ5 Mayor Sofa AJ5
背もたれと側面が垂直に立ち、水平の座面と直角に交わる。曲線を持たないこの構成が、婚姻の場という用途に対する応答になっている。当初は市庁舎のために2脚だけが製作された。肘掛けと背もたれをまたいで二列のボタンが並ぶ。
ペリカンチェア Pelican Chair
1940年にフィン・ユールがデザインしたペリカンチェアは、翼を広げたペリカンを思わせる有機的な曲線が身体を優しく包み込む彫刻的ラウンジチェア。61年の沈黙を経て2001年にOnecollectionより復刻された北欧デザインの名作。
ステーションクロック Station Clock
アルネ・ヤコブセンがラウリッツ・クヌーセン社のために描いた汎用時計の文字盤。装飾を持たないアラビア数字により、遠方からの判読を確保する。ヤコブセンの時計デザインの出発点にあたる。
ポエト ソファ Poet Sofa
1941年にフィン・ユールが自邸のために設計したコンパクトな二人掛けソファ。シュルレアリスム芸術に着想を得た有機的な曲線が座る人を包み込み、家具と彫刻の境界を溶かすデンマーク・モダンの名作として世界的に高く評価されている。
ローマン クロック Roman Clock
1942年、アルネ・ヤコブセンがオーフス市庁舎の時計塔のためにデザイン。古典的なローマ数字と機能主義の明快さが融合した北欧デザインの代表作。アルミケースと凹面ガラスが壁に浮かぶような軽やかさを演出する。
ペンダント101 ザ・ランタン Pendant 101 The Lantern
1944年、コーア・クリントが手がけたレ・クリントの代表作。一枚のシートを職人が手折りで球形に仕上げる精巧なペンダントライトは、デンマーク王室御用達ブランドの原点にして象徴。柔らかな光と彫刻的な美しさで、80年以上世界中の空間を照らし続けている。
ペルニラ Pernilla
ペルニラは、ブルーノ・マットソンが1944年に設計した安楽椅子である。曲げ積層したビーチ材のフレームに帯を張り、倒した背で身体を受ける。背の傾きと足の支え方を変えた三つの型があり、名称は取材に訪れた新聞記者にちなむ。
ニューハウンデスク Nyhavn Desk
1945年、フィン・ユールが自身のスタジオのためにデザイン。スリムなスチール脚と木製天板が浮遊感を演出し、機能性と美的洗練を両立。チャールズ・イームズに触発されながら独自の北欧的優雅さを追求した名作デスク。
スポークバックソファ Spoke-Back Sofa
1945年デザイン、1963年製品化。英国ノールセティを再解釈した革新的ソファ。革製ストラップで調整可能な片側アームレストにより、ソファとデイベッドの両機能を実現。露出した木製構造が特徴的なデンマークモダンの代表作。
モデル45チェア Model 45 Chair
1945年にフィン・ユールがデザインしたアームチェア。座面と背もたれをフレームから分離させた構成により、日本の家具研究者・織田憲嗣により「すべての近代椅子の母」とも呼ばれる。ニューヨーク近代美術館の永久コレクションに収蔵されている。
カンタレッリ花瓶 Kantarelli Vase
1946年、タピオ・ヴィルカラが創造したカンタレッリ花瓶は、シャンテレル茸の優美な形態を透明なガラスに写し取った北欧デザインの名品である。1951年ミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞し、自然の形態と工芸技術を結びつけた名作として世界中で評価されている。
ドムスチェア Domus Chair
1946年にイルマリ・タピオヴァーラがヘルシンキの学生寮ドムス・アカデミカのためにデザインしたチェア。三次元成形合板による座り心地と、テーブルに寄せられる短いアームレストが特徴で、「フィンチェア」として国際的に普及した。現在はアルテックが製造している。
モデル46ソファ Model 46 Sofa
1946年にフィン・ユールがデザインした彫刻的なフォルムの二人掛けソファ。モダンアートに着想を得た有機的な曲線が「身体のための身体」として座る人を優しく包み込む。デンマークモダンを象徴する名作。
J39 ピープルズチェア J39 People's Chair
1947年、ボーエ・モーエンセンがデザインした「人民の椅子」。簡潔な構造と端正な比例により、私邸から公共空間まであらゆる場所で使われる普遍的な名作。75年以上途切れることなく生産され続けるデンマークモダンの象徴。
ピーコックチェア Peacock Chair
ハンス・J・ウェグナーが1947年にデザインした名作。フィン・ユールによって名付けられた孔雀の羽根のような背もたれは、肩甲骨の位置に合わせて正確に配置されている。ウィンザーチェアを現代的に再解釈した優雅な一脚。
ウッツォン ペンダント JU1 Utzon Pendant JU1
シドニー・オペラハウスの建築家ヨーン・ウッツォンが1947年に発表したペンダントランプ。船舶の曲線と光を融合させた積層シェードが上下に柔らかな光を拡散し、小ぶりながらも建築的な存在感を放つ。&tradition社による正規復刻品。
シルバーテーブル(ユダステーブル) Silver Table (Judas Table)
フィン・ユールが1948年にデザインしたダイニングテーブル。天板に配された30枚の純銀インレイが、優美な楕円形のシルエットに夜空の星々のような輝きを添える。最大14人まで着座できる拡張機能も備える。
CH24 ウィッシュボーンチェア CH24 Wishbone Chair
1949年にハンス・J・ウェグナーがデザインしたCH24は、Y字型の背もたれから「ウィッシュボーンチェア」の愛称で親しまれる名作。蒸気曲げ加工の優美な曲線と手編みペーパーコードの座面が、機能美と快適性を両立させたデンマークモダンの代表作です。
ストリングシステム String System
1949年誕生のスカンディナヴィアンデザインの代表作。ストリニング夫妻による革新的なモジュラーシステムは、ミニマルな美学と無限の拡張性を兼ね備え、世界中で愛され続ける収納ソリューション。
チーフテンチェア Chieftain Chair
1949年、フィン・ユールが設計しニールス・ヴォッダーが製作したラウンジチェア。フレームと座面・背もたれを視覚的に切り離した構成をとる。国王フレゼリク9世が座ったことをきっかけに「首長の椅子」の名が定着した。現在はハウス オブ フィン・ユールがデンマークで製造。
PP501 ザ・チェア PP501 Round Chair
ウェグナーが1949年に発表したアームチェア。背もたれからアームレストまでが途切れずに半円を描き、座面には籐を手編みする。デンマークではラウンドチェア、アメリカではザ・チェアと呼ばれる。
ファネットチェア Fanett Chair
1949年、イルマリ・タピオヴァーラが伝統的なスピンドルバックチェアをモダンに再解釈した名作。チーク合板の座面と6本のスポークが織りなす軽やかなフォルムは、スウェーデンで500万脚以上を販売した北欧デザインの代表作である。
ハンティングチェア Hunting Chair
1950年デザインのモーエンセン初の木製フレーム×サドルレザー作品。床から300mmの低座面と真鍮バックルが特徴的。マッチ箱にスケッチされた伝説のデザインは、スペイン中世家具から着想を得た北欧モダンの名作。
CH25 ラウンジチェア CH25 Lounge Chair
ウェグナーがカール・ハンセン&サンとの協業で最初に手がけた椅子のひとつ。約400mのペーパーコードを職人が10時間かけて手編みする座面と背もたれ、テーパーのかかったオーク材フレームが、1950年の発表以来変わらぬ魅力を放つ。
PP503 ザ・チェア PP503 Round Chair
ウェグナーのラウンドチェアの張り座モデル。座面を籐編みから布・革張りに変えると同時に、背の接合部を覆っていた籐の巻きをやめ、2箇所のフィンガージョイントに改めた。寸法はPP501と共通。
バスケットチェア Basket Chair
ナナ・ディッツェルとヨルゲン・ディッツェルが1950年に設計したラウンジチェア。籐を編んだ椀形のシェルを木のフレームに掛け、身体を受け止める面と荷重を支える骨組みを分けている。籠職人と家具職人の協働でつくられ、2014年からはケタルが製造している。