概要

ペンダント101は、コーア・クリントが設計し、レ・クリントが1944年に発表したペンダントである。「ザ・ランタン」の名でも呼ばれる。一枚のシートをクロスプリーツと呼ばれる折り技法で球形に折り上げる。デンマーク・オーデンセの工房で手作業により製作されている。

特徴とコンセプト

球形のシェードをつくるには、通常は複数の部材を継ぐか、型に沿わせて成形する必要がある。折りであれば、一枚の平らなシートのまま立体に変えられる。切断も接着も要らず、折り目の角度だけで曲面が生まれる。この技法は、クリントの父P.V.イェンセン・クリントが1901年にオイルランプの光量を調節するために考案したものに端を発する。

クロスプリーツ

クロスプリーツは、折り目が交差することで面が二方向に曲がる。一方向の折りだけでは筒にしかならないが、交差させれば球に近づく。折りの順序と角度が決まっているため、途中で誤ると全体が閉じない。習得には長い期間を要する。

光の質と陰影

シェードが光源を全方位から覆うため、直接光が視界に入らずグレアが生じない。プリーツの谷と山では光の透過量が異なり、面に濃淡の帯が現れる。平滑なシェードなら均一に光るが、折りがあれば明暗の縞になる。ペーパーは光が柔らかく、PVCはやや明るく透ける。

素材へのこだわり

素材にはペーパーと硬質PVCがある。PVCはUV耐性と難燃性を持ち、帯電防止処理が施される。折りの形状を保つには、繰り返し折り曲げても復元しない腰の強さが要る。

評価と影響

同じコーア・クリントによるファウボーチェア(フォーボーチェア)も、既存の類型を寸法から見直すという進め方をとる。光源を覆って直接光を遮る構成では、PH アーティチョークが多数の羽根を重ねる方式をとり、こちらは一枚の折りで同じ効果を得ている。

4館の公開データでは、ペンダント101の収蔵は確認できていない。

基本情報

商品名(日本語) ペンダント101 ザ・ランタン
商品名(英語) Pendant 101 The Lantern
デザイナー コーア・クリント(Kaare Klint)
デザイン年 1944年
ブランド LE KLINT(レ・クリント)/ デンマーク・オーデンセ
製造国 デンマーク(オーデンセ自社工房にて手作業製造)
素材 シェード:手折りPVCランプシェードフォイル(硬質PVC)またはペーパー / 吊り下げパーツ:ホワイト塗装スチール、ブラス(オプション)
サイズ S(101A):Φ270×H360mm 全長1,773mm / M(101B):Φ340×H440mm 全長1,780mm / L(101C):Φ420×H530mm 全長1,786mm / XL:Φ550×H700mm 全長2,965mm
重量 S:約0.4kg / M:約0.5kg / L:約0.6kg / XL:約3.0kg
コード長 S・M・L:1.5m / XL:2.5m
光源 E26口金(日本仕様)、LED電球推奨(白熱電球は熱により使用ワット数に制限あり)
付属品 オリジナル吊り下げパーツ(コーア・クリント設計のフレーム/引掛シーリング仕様)※電球は別売
取付方式 引掛シーリング取付型(日本仕様)
参考価格帯(税込目安) S:約63,800円〜 / M:約83,600円〜 / L:約90,000円〜(販売店・仕様により異なる)