視野内の不適切な輝度分布や極端な輝度の対比によって生じる、不快感や見えにくさをともなう感覚。日本語ではまぶしさという。

グレア

グレアとは、視野内の不適切な輝度分布、または極端な輝度の対比によって生じる感覚のこと。不快感と、ものを見る能力の低下をともなう。日本語ではまぶしさと訳される。

解説

JIS Z 9110「照明基準総則」に定義があり、生じ方によって区分される。光源が直接目に入ることによる直接グレア、光沢のある面に光源が映り込む反射グレア、そして光沢面全体が薄い膜のように光って対象を見えにくくする光幕反射である。

不快グレアの程度は、屋内統一グレア評価方法によって数値化される。UGRと略され、照明器具の輝度、その立体角、背景の輝度、視線からの隔たりを組み合わせて算出する。数値が小さいほどグレアは少ない。

基本情報

指標 UGR(屋内統一グレア評価値)。値が小さいほどグレアが少ない
算出に用いる量 照明器具の輝度、その立体角、背景の輝度、視線からの隔たり
関連規格 JIS Z 9110「照明基準総則」
UGR 感じ方の目安
10 グレアを感じ始める
16 気になり始める
19 気になる
22 不快であると感じ始める
25 不快である
28 ひどすぎると感じ始める

住宅で意識する場面

算出式に背景の輝度が入っている点が、住宅で照明を選ぶうえで意味をもつ。同じ器具でも、周囲が明るい昼間より、暗い部屋で一灯だけ点けたときのほうがまぶしく感じられる。夜間に手元灯だけを使うと目が疲れやすいのはこのためで、間接照明を併用して背景の輝度を上げるか、調光で光源側を落とすことが対処になる。

器具の側では、シェードやルーバー、拡散カバーによって光源を直視させない構成が取られる。ペンダントライトを食卓の上に低く吊るす場合、座ったときの目線に光源が入るかどうかが判断の分かれ目になる。裸のフィラメント電球を意匠として見せる器具は、輝度が高く直接目に入るため、明るさを抑えた電球を選ぶか、視線に入らない位置に配置する必要がある。

なお、グレアは演色性色温度とは別の指標である。演色性が高く色温度が適切であっても、配置と輝度によってはまぶしい照明になる。

Reference

JIS Z 9110:2024 照明基準総則(日本規格協会)
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+9110:2024
不快グレアの評価|グレア評価(岩崎電気)
https://www.iwasaki.co.jp/lighting/support/tech-data/knowledge/glare/02.html

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