光源や照明器具から出る光が、どの方向にどれだけの強さで出ているかの分布。配光曲線として図で示される。
配光
配光とは、光源や照明器具から出る光の強さが、方向によってどう分布しているかのこと。方向ごとの光の強さは光度と呼ばれ、単位にはカンデラを用いる。
解説
同じ光度の点を結んでいくと一本の線が描ける。これを配光曲線といい、照明器具の特性を示す基本の資料として用いられる。表示には極座標、直角座標、正弦等光度曲線などがあり、器具の性格によって使い分けられる。光源の種類によって出る光の総量が異なるため、比較しやすいよう1000ルーメンあたりの光度に換算して示すことが一般的である。
配光は分類もされる。光の9割以上が下方へ向かうものを直接照明形と呼び、ダウンライトや金属の反射笠をもつ器具の多くがこれにあたる。作業面に光が集まるため機能的な明るさを得やすい。反対に、光の大半を天井や壁へ向け、その反射光で空間を照らすものが間接照明形である。両者のあいだに半直接、全般拡散、半間接が置かれる。
この分類は器具を選ぶときに効いてくる。カタログの光束が同じでも、配光が違えば手元の照度も部屋の印象も変わる。直接照明形は少ない光束で作業面の照度を確保できるが、光源が視野に入るとグレアになりやすい。間接照明形は同じ光束で得られる照度が下がる代わりに、まぶしさが抑えられ、影が柔らかくなる。
家具まわりの照明で言えば、食卓のペンダントはシェードの形状がそのまま配光を決める。開口が下だけのものは卓上に光を集め、上下に開いたものは天井にも光を回して部屋全体を明るくする。乳白ガラスのように全方向へ拡散させるシェードは、まぶしさが少ない代わりに卓上の照度は上がりにくい。器具の見た目を選んでいるつもりで、実は配光を選んでいることになる。ポール・ヘニングセンのPH 5(ピーエイチ・ファイブ)は、シェードの断面と配置を計算して配光を決めた器具で、電球の形が変わっても配光が崩れないことを設計の条件としていた。
基本情報
| 方向ごとの光の強さ | 光度。単位はカンデラ(cd) |
|---|---|
| 表す資料 | 配光曲線(極座標、直角座標、正弦等光度曲線など) |
| 比較の基準 | 1000ルーメンあたりの光度に換算して示すことが多い |
| 配光による分類 | 直接照明形、半直接、全般拡散、半間接、間接照明形 |
| 関連する量 | 光束(ルーメン)、照度(ルクス) |
Reference
- 照明用語の定義と照度計算(公益社団法人 日本電気技術者協会)
- https://www.jeea.or.jp/course/contents/09103/
- 配光曲線|配光特性の見方・使い方(岩崎電気)
- https://www.iwasaki.co.jp/lighting/support/tech-data/calculation/light_distribution/02.html
- 配光と配光分類(モノタロウ 照明のことが分かる講座)
- https://www.monotaro.com/note/readingseries/shoumei/0109/