概要
パテラは、オイヴィン・スロットが設計し、ルイスポールセンが2015年に発表したペンダントである。多数のダイヤモンド型のセルを組み合わせて球体をつくる。セルの角度によって、直接光が視界に入る範囲と遮られる範囲が分かれる。
デザインの背景と着想
セルの配置はフィボナッチ数列にもとづく。同じ形のセルを球面に並べるには、緯度によって数を変えるか、大きさを変える必要がある。螺旋状に配置すれば、同一のセルを密度を保ったまま敷き詰められる。ひまわりの種の配列に見られる原理にあたる。
構造と光の特性
セルは奥行きを持つため、真下から見れば開口部を通して光源が見えるが、斜めから見ると側面が視線を遮る。視線角度が45度を超える範囲ではグレアが生じない。同じ器具で、直下は明るく照らしながら、離れた位置からはまぶしさが抑えられる。
光の一部は上方へ抜けて天井を照らす。球体の全面にセルが配されるため、下方だけでなく全方位へ光が分かれる。LEDを組み込んだタイプは調光に対応する(ルートロンの0-10V方式。受信部モジュールの設置工事が要る)。
素材と製造
シェードはPVCの白色マット仕上げによる。金属では球体全面にセルを配すると重くなるが、樹脂なら吊り下げに耐える重量に収まる。各セルは正確な角度で組み上げられる。
サイズ展開と設置
Ø300・Ø450・Ø600・Ø900の4サイズが展開される。Ø300は2023年に加わった。球体のほか、天井高が限られる空間に向けた楕円形の仕様もある。
評価と影響
光源を覆って直接光を遮る構成は、同じルイスポールセンのPH アーティチョークやPH 3½-2½ フロアにも見られる。あちらは重なる羽根やシェードで遮るのに対し、パテラは球面に開けたセルの奥行きで角度ごとに分けている。パンテラ フロアは二つの曲面を向かい合わせる構成をとる。
4館の公開データでは、パテラの収蔵は確認できていない。
オイヴィンド・アレクサンダー・スラットの設計思想や経歴について詳しくはオイヴィンド・アレクサンダー・スラットプロフィールページをご覧ください。
ルイスポールセンの歴史や他の製品について詳しくはルイスポールセンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | パテラ / Patera |
|---|---|
| デザイナー | オイヴィン・スロット(Øivind Slaatto) |
| ブランド | ルイスポールセン(Louis Poulsen) |
| 発表年 | 2015年 |
| 分類 | ペンダントライト |
| 素材 | PVC(塩化ビニール)/ ホワイトマット仕上げ |
| サイズ展開 | Ø300(H305mm)/ Ø450(H433mm)/ Ø600(H608mm)/ Ø900(H865mm) |
| 光源 | E26 LED電球(白熱電球相当)、LED内蔵モデルあり |
| 取付方法 | E26タイプは引掛シーリング取付型(Ø900は引掛シーリングへの簡易取付型)。組込LEDタイプはネジ取付型(Ø900はボルト取付型) |
| 調光 | 組込LEDタイプのみ対応(ルートロン0-10V、受信部モジュールの設置工事が必要) |