光源の色みを絶対温度ケルビン(K)で表した値。数値が低いほど赤みを、高いほど青みを帯びた光になる。
色温度
色温度とは、光源の色みを、その色と一致する光を放つ完全放射体の絶対温度に対応させて表した値のこと。単位はケルビン(K)を用いる。英語では color temperature と呼ぶ。
解説
物体を加熱していくと、低温では赤く、温度が上がるにつれて橙、白、青白へと放射の色が変わる。この対応関係を利用し、光源の色みを温度の数値に置き換えたものが色温度である。数値が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びる。日常の感覚では赤い光を「暖かい」、青い光を「冷たい」と受け取るため、数値の大小と体感が逆転する点は注意を要する。なお、蛍光ランプやLEDのように完全放射体とは分光分布が異なる光源については、最も近い色みの温度をあてはめた相関色温度が用いられる。
日本で流通する蛍光ランプとLEDの光源色は、JIS Z 9112 によって電球色・温白色・白色・昼白色・昼光色の五つに区分されている。規格が定めているのはケルビンの境界値ではなく、xy色度図上の四辺形で示された色度範囲である。カタログに現れる「電球色 2700K」のような表記は、その区分に対応する代表的な数値だと考えるとよい。
同じ規格は、区分ごとの使いどころにも触れている。照射による展示物の損傷が懸念される場合には白色・温白色・電球色が挙げられ、塗装物や染色物、印刷物の表面色を見比べる場合には昼光色または昼白色が望ましいとされる。住宅でも考え方は変わらない。低い色温度は落ち着いた印象をつくってくつろぐ空間に向き、高い色温度は輪郭がはっきり見えて細かい作業に向く。食卓には2700Kから3000K、書斎の手元には5000K前後といった組み合わせが選ばれることが多い。
器具を選ぶ際に見落とされやすいのは、空間内での色温度の統一である。同じ部屋に色温度の異なる光源が混在すると、壁面や天井に色の差が現れ、白い面ほど目立つ。ペンダントとダウンライトを別々の時期に選んだ場合などに起こりやすい。また、光の色みが同じでも演色性は別の指標であり、色温度だけでは物の色の見え方までは決まらない。
基本情報
| 英語表記 | Color Temperature |
|---|---|
| 単位 | ケルビン(K) |
| 光源色の区分 | 電球色・温白色・白色・昼白色・昼光色(JIS Z 9112、色度範囲で規定) |
| 住宅でよく使われる値 | 電球色 約2700K/温白色 約3500K/昼白色 約5000K/昼光色 約6500K |
| 関連規格 | JIS Z 9112(蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分) |
Reference
- JIS Z 9112:2019 蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分(日本規格協会)
- https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+9112:2019
- 光色と演色性|ライティング講座(岩崎電気)
- https://www.iwasaki.co.jp/lighting/support/tech-data/knowledge/color-rendering/01.html
- 光源色と演色性(東芝ライテック)
- https://www.tlt.co.jp/tlt/lighting_design/design/basic/data/10_22.pdf