北欧
コロナチェア Corona Chair
1961年にポール・M・ヴォルターがデザインした北欧モダンを代表するラウンジチェア。皆既日食の光環に着想を得た4つの楕円形クッションが、人体の脊椎を思わせる形で宙に浮かぶ独創的なシルエットを持つ。2002年EUサミットで各国首脳が着座したことでも知られる。
マヤ カトラリー Maya Cutlery
ティアス・エクホフが1962年に発表したステンレス製カトラリー。三角形に細くなるハンドルと丸みを帯びたエッジが握りやすさを生む。60年以上にわたり生産が続く北欧デザインの定番。
モーエンセン 2213 ソファ Mogensen 2213 Sofa
1962年、ボーエ・モーエンセンが自邸のために設計した3人掛けレザーソファ。フレデリシアがデンマーク自社工場で熟練職人の手作業により製作を続ける、ミッドセンチュリー・デンマークデザインを代表するソファ。
CH327 ダイニングテーブル CH327 Dining Table
ウェグナーが1962年にデザインしたCH327は、天板がフレームから浮遊するかのような独創的な構造美を持つ無垢材ダイニングテーブル。カール・ハンセン&サンの卓越した職人技が、素材の美しさを最大限に引き出した北欧デザインの名作。
CH337 ダイニングテーブル CH337 Dining Table
1962年、ハンス J. ウェグナーがデザインした伸長式ダイニングテーブル。楕円形の無垢材天板とテーパードレッグが生む端正な佇まい。伸長板の追加で4人から最大8人の食卓に対応し、日常と祝祭を一台で結ぶ北欧モダンの名作。
シェルチェア(CH07) Shell Chair (CH07)
ウェグナーが1963年に発表した三本脚のラウンジチェア。翼のような有機的フォルムと成形合板技術が融合した彫刻的な造形が特徴。発表時はごく限られた生産だったが、1998年の復刻で広く評価されるようになった。
ボールチェア Ball Chair
1963年にフィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオがデザインした球体型ラウンジチェア。FRP製のシェルが約70%の遮音性を実現し、プライベートな空間を創出。1966年のケルン国際家具見本市で世界的な評価を獲得し、スペースエイジデザインの象徴的存在となった。
ベリング・トレイテーブル Bølling Tray Table
1963年、建築家ハンス・ベリングが設計。2枚のリバーシブルトレイと、工具を使わず折りたためるH型フレームが特徴。デニッシュモダンの遊び心のある機能主義を伝える定番として、60年以上生産が続いている。
PK54 ダイニングテーブル PK54 Dining Table
ポール・ケアホルムが1963年に発表した円形ダイニングテーブル。大理石またはグラナイトの天板と正方形のステンレスベースが織りなす対比の造形美は、空間の自然な焦点となる。メープル材エクステンションリングで最大12名の着席にも対応する名作。
マリメッコ ウニッコ クッション Marimekko Unikko Cushion
1964年、マイヤ・イソラが創出した世界で最も著名なテキスタイルパターン「ウニッコ」を用いたクッション。大胆に簡略化されたポピーの造形と鮮やかな色彩が、北欧デザインらしい表情を空間にもたらす。
カステヘルミ キャンドルホルダー Kastehelmi Votive
外周を覆う粒の連なりが光を屈折させ、内側の炎を複数の点として散らす。粒は下方ほど小さく、上へ向かうにつれて大きくなる。1964年から1988年まで生産され、その後に復刻された。一つずつ手作業で仕上げられる。
ファン 1DM Fun 1DM
貝殻の円盤は光を通し、同時に反射する。天井や壁には均一ではない光と影の模様が落ちる。円盤は固定されておらず、空気の動きに応じて揺れ、触れ合って風鈴に近い音が出る。マザーオブパールは天然素材のため、個体ごとに色味が異なる。
CH163 ソファ CH163 Sofa
ハンス・J・ウェグナーが1965年にデザインした3人掛けソファ。無垢材フレームの優美な曲線と卓越した座り心地を両立させた北欧モダンの名作。カール・ハンセン&サン製。
PK24 ハンモックチェア PK24 Hammock Chair
1965年、ポール・ケアホルムがロココの長椅子に着想を得て生み出したシェーズロング。スチールのベースに籐またはレザーのシートを載せた構造で、重力と摩擦が生み出す浮遊感が特徴。フリッツ・ハンセンが製造を継承する。
CH162 ソファ CH162 Sofa
1965年デザイン、2013年復刻。ウェグナーがソファの構造をそのまま意匠とした2人掛けソファ。無垢材フレームとダウンクッションが、直線的なフォルムに豊かな寛ぎを与える。カール・ハンセン&サン製。
CH44 ラウンジチェア CH44 Lounge Chair
ラウンジチェアとしては控えめな寸法で、重量も軽い。ダイニングチェアとほぼ同じ感覚で動かせる。前脚と肘掛けの接合部は隠されず、強度を確保する仕口がそのまま意匠になっている。後脚上端の溝に、背クッションのループを掛けられる。
フィスカース クラシック はさみ Fiskars Classic Scissors
1967年に発売された、オロフ・ベックストローム設計の世界初のプラスチックハンドルのはさみ。人間工学に基づく非対称ハンドルと象徴的なオレンジ色で知られ、MoMAのコレクションにも収蔵される北欧デザインの定番。
シリンダライン Cylinda Line
1967年発表、アルネ・ヤコブセンがステルトン社のために設計したステンレス製テーブルウェア。コーヒーポットからカクテルシェーカー、灰皿までを円筒形で統一し、把手には黒いベークライトを用いる。デンマーク製。
FK ラウンジチェア FK Lounge Chair
座から背、肘掛けまでが一続きになった器状のシェルを、三本脚のアルミニウムのベースが支える。机に向かうためのFKチェアに対し、FK ラウンジチェアは座面を下げ、シェルの幅を広げて、体をあずける姿勢に合わせている。
パスティルチェア Pastil Chair
エーロ・アールニオが1967年に設計し、1968年にアスコから発表された椅子。ガラス繊維強化ポリエステルの上下二つの殻を接合した扁平な球体で、脚を持たず、丸い底で床に接して揺れる。ジャイロチェアの名でも知られる。アスコによる製造は1980年で途絶え、1991年に再生産が始まった。
スーパーエリプステーブル Superellipse Table
1968年発表の数学的美学を持つ楕円テーブル。ピート・ハインの超楕円理論、マットソンのスパンレッグ、ヤコブセンの洗練が融合。どの席からも平等な「民主的テーブル」として、フリッツ・ハンセンが半世紀以上生産を続ける北欧モダンの象徴的作品。
バブルチェア Bubble Chair
フィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオが1968年に発表した透明なアクリル製ラウンジチェア。天井から吊り下げられた球体は空中に浮かぶシャボン玉のような浮遊感をもたらし、全方向から光が差し込む独特の空間体験を提供する。1960年代スペースエイジデザインの象徴的作品。
ウルティマツーレ Ultima Thule
1968年、タピオ・ヴィルカラがイッタラのためにデザインした伝説的ガラスウェア。北極圏の溶けゆく氷を表現した独特のテクスチャーは、半世紀を経た今も半世紀を経た現在も生産が続いている。
フラワーポット VP1 Flowerpot VP1
ヴァーナー・パントンが1968年に発表したペンダントランプ。二つの半球が向き合う構成で光源を隠し、柔らかな間接光を届ける。豊富なカラー展開とともに、半世紀以上にわたり生産が続く。
フラワーポット VP3 テーブルランプ Flowerpot VP3 Table Lamp
1968年、フラワーパワー運動の時代にヴァーナー・パントンが生み出した名作照明。大小二つの半球が織りなす端正なシルエットと鮮やかなカラーが、半世紀を超えて世界中の空間を彩り続けるモダンデザインの象徴。
PK20 ラウンジチェア PK20 Lounge Chair
1968年ポール・ケアホルムがデザインしたラウンジチェア。スプリングスチールのカンチレバー構造が生む独特の弾力と、レザーまたはウィッカーの座面が織りなす造形美は、デンマーク・モダニズムの到達点として、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵されている。
フラワーポット VP9 ポータブル Flowerpot VP9 Portable
大小二つの半球を向かい合わせる原型の構成はそのままに、コードを外してバッテリーを内蔵した。成形ポリカーボネート製で軽い。シェード上部のタッチディマーで、三段階に明るさが切り替わる。シェードとベースは成形ポリカーボネート製。
VPグローブ ペンダントライト VP Globe Pendant Light
1969年デザイン。透明なアクリル球体内に5つのリフレクターが浮遊する未来的なペンダントライト。赤と青のアクセントカラーが生み出す神秘的な光の演出と彫刻的な造形美で、スペースエイジデザインの象徴として今なお人々を魅了する。
パラティッシ Paratiisi
フィンランド語で「楽園」を意味するアラビアのパラティッシ。1969年の誕生以来、パンジーや果実の華やかな絵柄で世界中の食卓を彩り続ける北欧食器の名作。「装飾の王様」カイピアイネンが唯一手がけた量産テーブルウェア。
ノーム69 Norm 69
69枚の部材を折り、互いに差し込んでいくと球形のシェードになる。工具も接着剤もいらない。1969年に設計されながら屋根裏に置かれたままだったこの照明は、素材選びの長い試行を経て、2002年にノーマン コペンハーゲン最初の自社製品として世に出た。
チューリップキャンドルホルダー Tulip Candleholder
1970年にフォシュセルがデザインした真鍮製キャンドルホルダー。チューリップを思わせる有機的フォルムと清廉なラインが特徴。3本一組で構成される北欧デザインの燭台。
ベオリット600 ポータブルラジオ Beolit 600 Portable Radio
イェンセンがバング・オルフセンのポータブル機を一新した横長のラジオ。アルミの押し出し材に前後から樹脂トレイをはめ込み、選局位置は溝を走る金属球で示す。1970年に iF 賞とデンマークの ID 賞を受けた。
バンカーズ クロック Bankers Clock
アルネ・ヤコブセンがデンマーク国立銀行のために設計した掛時計。数字を持たず、大きさの異なる12個の矩形が中心から外へ渦を描く。ヤコブセン最後の文字盤にあたる。
CH110 デスク CH110 Desk
ハンス・J・ウェグナーが1970年に発表したデスク。天板と幕板、2杯の引き出しをひとつの量塊にまとめ、細いステンレス平鋼の脚で支える。無垢材の組み手を身上としたウェグナーの仕事のなかでは異質な、スチールフレームを主構造とする一群に属する。
パンテラ Panthella
1971年にヴェルナー・パントンがデザインした名作テーブルランプ。半球形のシェードとトランペット型のベースが光を反射し、グレアフリーの柔らかな光を生み出す。有機的なフォルムと機能美を兼ね備えた、スペースエイジデザインの代表作。
ペンダント172(サイナスライン172) Pendant 172 (SinusLine 172)
数学的な正弦曲線と職人の手仕事による、レ・クリントの代表的ペンダント。1971年の発表以来、白いプラスチックフォイルを手で折り上げた彫刻的なシェードが、柔らかな拡散光で空間を包み込む。
パンテラ フロア Panthella Floor
パントンはこの照明で、シェードだけでなくベースも反射面として働かせることを狙った。上から落ちた光が下の曲面で受け止められ、もう一度室内へ返る。向かい合う二つの曲面が光り方を決めている。シェードは射出成形の乳白アクリル。
バード バイ トイッカ Birds by Toikka
1972年誕生のフィンランドを代表するガラスオブジェコレクション。オイバ・トイッカがデザインし、イッタラの職人がマウスブロー技法で一つひとつ手作りする鮮やかな色彩のガラスバード。同じ型から生まれながら二つとして同じものはなく、世界中のコレクターを魅了する芸術作品。
トリップ トラップ Tripp Trapp
1972年にノルウェーで誕生した成長する椅子。座面と足置きの高さを調整でき、子どもから大人まで使える革新的なハイチェア。人間工学に基づくデザインは世界1,400万台以上の販売実績を誇る。
ベオグラム4000 レコードプレーヤー Beogram 4000 Record Player
イェンセンが設計したバング・オルフセン最初のタンジェンシャル・トラッキング機。2本のアームを電子制御で直線移動させ、2本目の光センサーが盤の直径を読んで針を降ろす位置と回転数を決める。
ベオグラム4002 レコードプレーヤー Beogram 4002 Record Player
ベオグラム4000の後継。2本アームのタンジェンシャル・トラッキングを受け継ぎつつ、電子ロジックユニットを廃し、モーターとプラッターを簡素化して生産性を上げた。性能はほぼ据え置かれている。
ベオリット707 ポータブルラジオ Beolit 707 Portable Radio
イェンセンが手がけたベオリットの最終モデル。電源内蔵のベオリット700を改め、金属部を黒くアルマイト処理し、着脱式パネルに起毛調のネクステル仕上げを採り入れた。1976年から1981年まで生産された。
EM77 クラシックバキュームジャグ EM77 Classic Vacuum Jug
1977年にエリック・マグヌッセンがデザインした北欧デザインのアイコン。傾けるだけで注げる革新的なロッカーストッパー機構を搭載し、世界で1,000万本以上を売り上げたステルトン社を代表するロングセラー。
モンタナシステム Montana System
1982年にピーター・J・ラッセンがデザインした革新的なモジュール式収納システム。43色の詩的な色彩パレットと無限の組み合わせが可能で、EUエコラベル認証を取得した環境配慮型のデンマーク製家具です。
キビ キャンドルホルダー Kivi Votive
造形上の操作は最小限で、円筒に近い塊と上面の窪みだけ。残るのはガラスの厚みと色になる。イッタラは素地そのものに色を溶かし込むため、光を透過したときに濁らない。一つでも成立するが、色を変えて並べたときに効果が際立つ。
トリニダードチェア Trinidad Chair
カリブ海のトリニダード島で見た植民地建築のジンジャーブレッド装飾に着想を得た、ナナ・ディッツェルの名作スタッキングチェア。CNC加工による透かし彫りが光と影のパターンを空間に描き出す。1995年にデンマークのID賞を受賞した。
ベオサウンド 9000 BeoSound 9000
デイビッド・ルイスが1996年に発表したBeoSound 9000は、6枚のCDを横一列に配置し、その動作を視覚化した革新的なオーディオシステム。フェラーリ並みの加速力を持つクランパー機構と、流行に左右されないデザインが結びついた工業デザインの代表作。
ブロックランプ Block Lamp
ハッリ・コスキネンが1996年に設計した照明。照明は通常、光源を傘や拡散板で覆い、覆いは光源とは別の形をしている。この照明では2つのガラスの塊の合わせ面に電球と同じ形の窪みがあり、曇らせたその面が光を受けて発光するため、電球そのものがガラスの内部に浮かんで見える。着想は学生時代の課題にある。
レアンダー・クレードル Leander Cradle
デンマークのスティグ・リーンダーによる一点吊り下げ式ベビークレードル。赤ちゃんの動きに反応する浮遊構造が、母親の胎内での揺れを再現。安全性と発達促進を両立させた革新的設計で、2001年の発売以来世界30カ国以上で愛用される北欧デザインの名作。
カスタール モス Kasthall Moss
スウェーデンのカスタール社がグニラ・ラーゲルヘム・ウルベリのデザインにより展開するハンドタフテッドラグ。長いリネン糸と短いウール糸を混ぜた斑のある表面が特徴で、伝統的なリュアラグを現代に読み替えている。