概要

マリメッコ ウニッコ クッションは、マイヤ・イソラが1964年に設計したテキスタイルパターン「ウニッコ」を用いたクッションカバーである。ケシの花を大きく単純化した図案による。

特徴・コンセプト

花は写実的に描かれず、輪郭と中心の円だけに還元される。細部を描き込めば近くで見たときの情報量は増えるが、縮小や拡大に耐えない。単純な形であれば、寸法を変えても構成が崩れない。クッションのような小さな面でも、図案の単位がそのまま収まる。

花どうしは重なり合って配置される。等間隔に並べれば規則が見えるが、重ねてずらせば連続の継ぎ目が判別しにくくなる。反復する図案では、この継ぎ目の処理が生地の見え方を決める。

エピソード

マリメッコは当時、花柄を採用しない方針をとっていた。既存の花柄が写実的で装飾的だったためである。イソラはこれに対し、輪郭だけに還元した図案を提示した。発表以降、色の組み合わせと図案の寸法を変えた仕様が継続して展開されている。

評価と影響

同じイソラによるマリメッコ ロッキ クッションは線の反復で構成し、マリメッコ ラシマット クッションは点の反復による。ウニッコは面としての図形を反復させる点で、いずれとも異なる。

図案を器へ転写するオイヴァ テーブルウェアも同じマリメッコの製品にあたる。4館の公開データでは、ウニッコ クッションの収蔵は確認できていない。

基本情報

デザイナー マイヤ・イソラ(Maija Isola)
デザイン年 1964年
ブランド マリメッコ(Marimekko)
原産国 フィンランド
パターン名の意味 ウニッコ(Unikko)はフィンランド語で「ポピー(ケシの花)」を意味する
素材 コットン(製品により異なる)
カラーバリエーション レッド×ホワイト、ブラック×ホワイト、ブルー系、イエロー系など多数
関連コレクション デザインミュージアム(ヘルシンキ)ほか