概要
CH337 ダイニングテーブルは、ハンス J. ウェグナーが1962年に設計した伸長式のダイニングテーブルである。楕円形の天板と、下方へ細くなる丸脚で構成される。天板を左右に開き、別売りの伸長板を差し込むことで長さを変えられる。カール・ハンセン&サンが製造している。
特徴・コンセプト
幕板に角度をつける
天板を支える幕板は、脚との接合部でもっとも太く、座る人の脚元にあたる中央付近では低く抑えられている。幕板を一様に太くすれば天板は安定するが、膝が当たりやすくなる。荷重の集まる位置だけを太く残すことで、両方の要求を満たしている。
楕円の天板
角のない輪郭のため、席の位置が角で区切られない。四角い天板では角に座る人の向きが決まるが、楕円なら座る位置を連続して選べる。伸長板を入れて長くしても、両端の曲線が残る。
伸長機構
天板中央を左右に引き分け、伸長板を最大2枚まで差し込む。標準時は4人掛け、2枚使用時は8人掛けまで対応する。ふだんは小さく使い、必要なときだけ広げられる。
素材と仕上げ
オーク材、ウォールナット材、マホガニー材などの無垢材が用いられる。仕上げはオイル、ホワイトオイル、ソープ、ラッカー塗装などから選べる。天板は複数の板を接ぎ合わせて構成される。
エピソード
CH337は、同じ奥行で長さの異なるCH338、CH339とともに一群を構成する。CH337がもっとも小型にあたり、CH338は6人掛け、CH339は8人掛けを標準とする。いずれも楕円の天板と伸長機構を共有している。
評価と影響
同じカール・ハンセン&サンが製造するCH24 ウィッシュボーンチェアなど、ウェグナーの椅子と組み合わせて用いられることが多い。同じ設計者によるCH110 デスクと同様、部材の太さを場所ごとに変える扱いが見られる。
ハンス J. ウェグナーの設計思想や経歴について詳しくはハンス J. ウェグナープロフィールページをご覧ください。
カール・ハンセン&サンの歴史や他の製品について詳しくはカール・ハンセン&サンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | CH337 ダイニングテーブル / CH337 Dining Table |
|---|---|
| デザイナー | ハンス J. ウェグナー(Hans J. Wegner) |
| ブランド | カール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Søn) |
| 発表年 | 1962年 |
| デザインの成立国 | デンマーク |
| 分類 | ダイニングテーブル(伸長式) |
| 主要素材 | オーク材、ウォールナット材、マホガニー材、ビーチ材(無垢材) |
| 構造 | 幕板は脚との接合部で太く、脚元では低く抑える |
| サイズ | 標準 W1400×D1150×H720mm/伸長板1枚 W2000mm/2枚 W2600mm |
| 着座人数 | 4人(標準)/6人(伸長板1枚)/8人(伸長板2枚) |
| シリーズ | CH337/CH338/CH339(同一奥行で長さ違い) |
Reference
- CH337 | Carl Hansen & Søn
- https://www.carlhansen.com/en/collection/tables/dining-tables/ch337