机や卓の天板の下に回して脚と脚をつなぐ帯状の板。脚を枠として固定すると同時に、天板のたわみと反りを抑える。
幕板
幕板とは、机や卓の天板の下に回して脚と脚をつなぐ、帯状の板のこと。読みは「まくいた」。英語では apron、skirt と呼ぶ。
解説
役目は二つある。ひとつは脚の固定である。天板の裏に脚をねじ留めしただけでは、横から押されたときに接合部だけで力を受けることになる。幕板を渡して脚とつなげば、天板・幕板・脚が枠として一体になり、変形が抑えられる。貫が脚の下部で受け持つ役目を、天板の直下で受け持つと考えるとよい。
もうひとつは天板の支えである。幅の広い天板は中央がたわみ、季節によって反る。幕板を側面に沿わせると、板の縁が動く余地を減らし、見付けの厚みも増して見える。実際の板厚を薄く抑えたまま、しっかりした印象を与えられる。
ただし幕板があると、天板の下の空間はその分だけ狭くなる。膝が当たり、椅子を差し込める深さも減る。この制約を外すために幕板を持たない構成も選ばれてきた。テーブル81Bやテーブル90は、曲げた脚を天板の裏へ直接取り付け、幕板も接合金具も用いない。天板の下に張り出す部材がないため、円卓では席の位置が脚に縛られなくなる。
幕板を残しつつ圧迫感を抑える手立てもある。CH327 ダイニングテーブルは天板と幕板のあいだに隙間を設け、天板が浮いて見えるようにしている。CH337 ダイニングテーブルでは幕板そのものに角度をつけ、見る位置によって厚みの見え方を変えている。構造上必要な部材をどう見せるかは、それ自体が設計の主題になる。
Reference
- CH327|Tables(Carl Hansen & Søn)
- https://www.carlhansen.com/en/en/products/ch327-dining-table
- 製材|木質建材の種類と特徴(日本木材総合情報センター)
- https://www.jawic.or.jp/syurui/01.php