概要

テーブル81は、アルヴァ・アアルトが1935年に発表したテーブルのシリーズである。自ら開発した曲げ木の技法「L-レッグ」を脚部に用いる。アルテックが製造している。

概要

バーチ無垢材の端部に切り込みを入れ、ベニヤ片を挟んで接着し、直角に曲げる。木は繊維に沿って割れるため、そのまま曲げれば折れる。切り込みを入れて薄板を挟めば、曲げる部分が層に分かれ、繊維の向きが分散する。金属の金具を使わずに直角の接合が得られる。

シリーズは天板の寸法により、81A(1,500×750mm)、81B(1,200×750mm)、正方形の81C(750×750mm)で構成される。高さは74cm、日本仕様では72cmが選べる。個別のモデルについてはテーブル81Bを参照。

天板の仕上げはバーチ突板、ラミネート、リノリウムから選べる。リノリウムは表面が柔らかく筆記に向き、ラミネートは傷が付きにくい。

特徴・デザインコンセプト

1920年代から30年代のモダニズムの家具は、鋼管を曲げて構造とするものが多かった。アアルトは同じ課題を木で解こうとし、そのための技法としてL-レッグを開発した。

L-レッグ

L-レッグは1933年に英国で特許が出願され、翌年フィンランド、1936年には米国でも認められた。従来の仕口加工では脚と天板の接合ごとに加工が要るが、この脚なら同じ部材を複数の製品に使い回せる。

L-レッグは天板の裏面にネジで直接固定される。幕板を渡さないため、天板の下に部材が張り出さず、椅子を差し込む余地が広く取れる。同じ脚がスツールや椅子にも用いられる。

素材へのまなざし

天板の芯材にはバーチ無垢材、チップボード、合板のハニカム構造が用いられる。ハニカムは中空の六角形を並べた構造で、無垢材より軽いまま面の剛性が保てる。

汎用性

幕板を持たず装飾もないため、用途を限定する要素がない。円形の天板を求める場合はテーブル90が別の系統にあたる。

基本情報

正式名称 テーブル81(Table 81)
デザイナー アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)
デザイン年 1935年
製造ブランド Artek(アルテック)/ フィンランド
主要素材 脚・天板木口:バーチ無垢材 / 天板芯材:バーチ無垢材、チップボード、合板ハニカム構造 / 天板仕上材:バーチ突板、ハイプレッシャーラミネート、リノリウム
サイズ(81A) W150 × D75 × H74 cm(日本仕様は H72 cm)
サイズ(81B) W120 × D75 × H74 cm(日本仕様は H72 cm)
サイズ(81C) W75 × D75 × H74 cm(日本仕様は H72 cm)
天板厚 約4 cm
脚部構造 L-レッグ(1933年特許取得の曲げ木技法)
天板仕上げバリエーション ナチュラルラッカー(バーチ突板)/ ホワイトラミネート / ブラックリノリウム / ワイルドバーチ突板(81Bのみ)
塗装 水性ラッカー仕上げ
組み立て フラット梱包・要組み立て
製造国 フィンランド(バーチ突板天板は一部ドイツ製)