丸太から薄く切削した単板を、繊維方向がほぼ直交するように三枚以上重ねて接着した板。向きを交差させることで、木材の方向による強度と伸縮の差を打ち消している。

合板

合板とは、丸太などから薄く切削した単板を、繊維方向がほぼ直交するように三枚以上重ねて接着した板のこと。読みは「ごうはん」、英語では plywood と呼ぶ。

解説

木材は繊維に沿う方向と、それに直交する方向とで、強度も湿気による伸縮の量も異なる。単板の向きを一枚ごとに交差させて重ねると、その差が層どうしで打ち消し合い、面としての寸法が落ち着く。節や割れといった一枚の欠点も、層が重なるほど板全体では影響が薄まる。合板の日本農林規格は、ロータリーレース・スライサーその他の切削機械で切削した単板を三枚以上、繊維方向をほぼ直角にして接着したものを合板と定めている。心板には単板ではなく小角材を用いてもよい。

規格は用途によって六つに分ける。用途を限定しない普通合板、コンクリートの型枠に用いるコンクリート型枠用合板、建築物の構造耐力上主要な部分に用いる構造用合板、そして表面に化粧を施した三種、すなわち化粧ばり構造用合板・天然木化粧合板・特殊加工化粧合板である。家具や内装で目にするのは化粧を施したもので、表面材の内訳は突板の項に譲る。

接着の強さは三つの類別で示される。屋外や常時湿潤する場所での使用を主な目的とする特類、断続的に湿潤する場所を想定した1類、時々湿潤する場所を想定した2類で、類別ごとに連続煮沸や減圧加圧といった試験の条件が定められている。屋内で使う家具の板でも、水回りに近いかどうかで求める類別は変わる。

接着剤に由来するホルムアルデヒドの放散量にも等級がある。試験液中の濃度の平均値で、F☆☆☆☆は0.3mg/L以下、F☆☆☆は0.5mg/L以下、F☆☆は1.5mg/L以下、F☆は5.0mg/L以下と定められ、製品にはこの等級が表示される。含水率も規定があり、普通合板は平均14%以下、天然木化粧合板は12%以下とされる。

普通合板の標準寸法は、厚さ2.3〜24.0mm、幅610〜1220mm、長さ910〜3030mmとされている。ただし同じ樹種で同じ厚さの板でも、何層に組むか各層をどの厚さにするかによって強度性能は2倍から3倍も違うため、板の性質は厚さだけでは決まらない。

成形合板・突板との関係

成形合板は合板の一種で、平らな熱盤の代わりに曲面をもつ型で圧締し、その形のまま硬化させたものを指す。単板を交差させて積層する原理は共通で、違いは圧締に用いる型にある。

突板は合板そのものではなく、合板やMDFの表面に貼る薄い単板を指す。規格の用語では化粧単板といい、これを貼った合板が天然木化粧合板や化粧ばり構造用合板にあたる。合板は板の構成を、突板は表面材を指す語で、指している層が違う。

Reference

合板の日本農林規格(JAS 0233-1:2024)|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-479.pdf
合板の種類|日本合板工業組合連合会
https://www.jpma.jp/product/type.html
合板の規格と表示|日本合板工業組合連合会
https://www.jpma.jp/product/jas.html
FAQ(よくあるお問い合わせ)|日本合板工業組合連合会
https://www.jpma.jp/product/faq.html

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