このページについて
ドムスチェアは、イルマリ・タピオヴァーラが1946年に発表した椅子である。アルテックが製造する。肘掛けが短く、机の下に収まる。重ねられる。
このページでは、短い肘掛けと設置、樹種と仕上げの選択、重ねる際の条件、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
イルマリ・タピオヴァーラの設計思想や経歴について詳しくはイルマリ・タピオヴァーラ プロフィールページをご覧ください。
ドムスチェアのデザインストーリーについて詳しくはドムスチェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
ドムスチェアは、ヘルシンキの学生寮「ドムス・アカデミカ」の内装家具プロジェクトの一環として誕生した。当時30代前半のタピオヴァーラと妻アンニッキにとって最初の大規模プロジェクトであり、学生の部屋、廊下、講堂、カフェテリアなど多様な用途に対応できる多目的椅子の創造が求められた。師であるアルヴァ・アアルトの機能主義的イデオロギーを継承し、「人々のためのデザイン」という理念のもと、戦後フィンランドで入手可能であった唯一の素材――木材、特にバーチ材の成形合板を用いて、大量生産可能かつ人間工学的に優れた椅子を完成させた。オリジナルは組み立て式(ノックダウン家具)として設計され、1箱に10脚を収納し輸出用パレットに効率よく積載できる工夫が国際的成功の基盤となった。
| 正式名称 | ドムスチェア |
|---|---|
| 製造ブランド | アルテック |
| 枠と肘掛け | 枠と肘掛けは無垢材。2つの樹種から選ぶ |
| 座面と背もたれ | 成形した合板。曲面を描く |
| 仕上げ | 複数の仕上げから選ぶ。樹種によって選べる組み合わせが異なる |
| 詰め物の仕様 | 座面のみ、または座面と背もたれに詰め物を加える仕様がある。布と革から選ぶ |
| サイズ | 幅580 × 奥行540 × 高さ790mm。座面の高さ445mm、肘掛けの高さ660mm |
| 重ねられる脚数 | 最大4脚まで重ねられる |
| 床に接する部材 | 床に接する部材が付く。組み立てた状態で届く |
| 型 | 背もたれの高い型もある |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | アルテックは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。樹種、仕上げ、詰め物の仕様で価格が変わる |
| 納期 | 在庫と受注生産で分かれる。納期は取扱店に確認する |
短い肘掛けと設置
肘掛けが短い。前方に伸びず、机の下に収まる。
肘掛けの高さは660mm。机の天板の下に入る寸法にあたる。
そのため、肘掛けを持ちながら机と組み合わせられる。
幅580 × 奥行540mm。座面の高さは445mm。
選び分けの目安
- 机と組み合わせる場合
- 肘掛けの高さ660mm。机の天板の高さを確かめる。
- 肘掛けを求める場合
- 短い肘掛けによる。前方に伸びない。
- 置き場所を決める場合
- 幅580 × 奥行540mm。実測する。
樹種と仕上げの選択
枠と肘掛けは無垢材、座面と背もたれは成形した合板による。
2つの樹種から選ぶ。樹種によって選べる仕上げの組み合わせが異なる。
座面のみ、または座面と背もたれに詰め物を加える仕様もある。布と革から選ぶ。
木目は個体ごとに異なる。無垢材による。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 樹種と仕上げの組み合わせによる。取扱店に確認する。
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を加える仕様もある。範囲を選べる。
- 木目を確かめる場合
- 個体ごとに異なる。現物で確かめられるとよい。
重ねる際の条件
最大4脚まで重ねられる。多数を重ねる用途とは異なる。
重ねる際は木部どうしが触れる。仕上げの擦れを確かめる。
組み立てた状態で届く。搬入経路を確かめる。
床に接する部材が付く。摩耗も確かめる。
選び分けの目安
- 収納を考える場合
- 最大4脚まで。多数を重ねる椅子とは条件が異なる。
- 搬入を考える場合
- 組み立てた状態で届く。経路を確かめる。
- 取り扱いを考える場合
- 重ねる際に木部が触れる。擦れを確かめる。
同種の椅子との比較
椅子は肘掛けの有無と重ねられる脚数で性格が分かれる。
| 比較項目 | ドムスチェア | セブンチェア 3107 | アントチェア (3100) |
|---|---|---|---|
| 肘掛け | 短い肘掛けを持つ | 別売 | 持たない |
| 枠 | 無垢材 | 鋼管(4本) | 鋼管(3本) |
| 重ねられる脚数 | 最大4脚 | 最大12脚 | 取扱店に確認する |
| 座面の高さ | 445mm | 430〜480mm | 440mm |
| 詰め物 | 範囲を選べる | 仕上げによる | 座面の前方に加えられる |
選び分けの目安
- 肘掛けを求める場合
- 短い肘掛けを持つ。机の下に収まる。
- 収納を考える場合
- 最大4脚まで。他の椅子より少ない。
- 見え方で選ぶ場合
- 無垢材と合板による。金属の枠とは印象が異なる。
使用感と設置条件
座り心地
成形した合板による。曲面を描く。
詰め物を加える仕様もある。座面のみと座面と背もたれから選ぶ。
肘掛け
短い形状による。前方に伸びない。
無垢材にあたる。腕が直接触れる。
床との関係
床に接する部材が付く。無垢材の脚による。
繰り返し動かす用途にあたる。摩耗を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
無垢材は日光で色が変わる。湿度の変化で伸縮する。
合板の縁は層が見える。欠けが生じる場合がある。
詰め物を加えた仕様では張地が擦れる。座る位置によって差が生じる。
床に接する部材は摩耗する。定期的に確かめる。
日常の手入れ
- 木部
- 乾いた布で拭く。水分を残さない。
- 合板の縁
- 欠けを確かめる。ぶつけないよう扱う。
- 張地
- 素材に応じて手入れする。方法を取扱店に確認する。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。色の変化と割れを招く。
修理と部品
床に接する部材と張地の交換については、取扱店を通じて相談する。
木部の補修の可否もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アルテックは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
樹種、仕上げ、詰め物の仕様を決めてから注文する。在庫と受注生産で納期が分かれる。
実物を確認する
短い肘掛けと机との関係は、実物で確かめられるとよい。
樹種と仕上げの組み合わせも現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式と製造元を確かめる。
確認箇所は、木部の色の変化と割れ、合板の縁、張地の状態、床に接する部材である。
購入前チェックリスト
- 短い肘掛けで机の下に収まること(高さ660mm)
- 置き場所(幅580 × 奥行540mm)
- 座面の高さ445mmと組み合わせる机
- 樹種と仕上げの組み合わせ
- 詰め物の仕様(なし/座面のみ/座面と背もたれ)
- 重ねられる脚数は最大4脚であること
- 組み立てた状態で届くこと
- 床に接する部材の摩耗
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アルテックは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。樹種、仕上げ、詰め物の仕様で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- アルテックの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。在庫と受注生産で納期が分かれます。
- 机の下に収まりますか?
- 肘掛けが短く前方に伸びないため収まります。肘掛けの高さは660mmのため、机の天板の高さをお確かめください。
- 樹種は選べますか?
- 枠と肘掛けは無垢材で2つの樹種から選べます。樹種によって選べる仕上げの組み合わせが異なるため取扱店にご確認ください。
- 座り心地はどうですか?
- 座面と背もたれは成形した合板で曲面を描きます。座面のみ、または座面と背もたれに詰め物を加える仕様もあり、布と革から選べます。
- 重ねて収納できますか?
- 最大4脚まで重ねられます。多数を重ねる用途とは異なります。重ねる際は木部どうしが触れるため仕上げの擦れをお確かめください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅580×奥行540×高さ790mm、座面の高さは445mmです。組み立てた状態で届くため搬入経路もお確かめください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた布で拭き水分を残さないでください。合板の縁は欠けが生じる場合があります。直射日光や暖房の風は色の変化と割れを招きます。