イームズ デスクユニットは、チャールズ&レイ・イームズが1949年に発表したデスクである。亜鉛メッキ鋼のアングルによる骨組みに、合板や着色パネルを組み合わせる。
同時に発表されたイームズ ストレージユニット(ESU)と同じ部材体系を共有する。収納と机を一つの構成原理で扱うという考え方に立つ。
特徴・コンセプト
構造は工業建築の考え方に基づく。細い鋼のアングルで骨組みをつくり、その面に板を張る。柱と梁で架構を組み、間にパネルを充填するという手順は、住宅より工場や倉庫の建て方に近い。
背面には斜めの筋交いが入る。構造上必要な部材だが、これを隠さずに見せることで、正面から見たときの図としても働かせている。機能から出た要素をそのまま意匠として扱うという姿勢が現れている。
パネルは色と素材を選べる。合板の木地、着色したメゾナイト、有孔のパネルなどを組み合わせ、同じ骨組みで異なる表情をつくれる。イームズ夫妻が住宅設計で用いた既製部材の組み合わせという手法が、家具の寸法へ落とし込まれている。
製造はハーマンミラー。ESUと同じく、規格化された部材から複数の構成を組むという方針をとる。
背景
チャールズ・イームズとレイ・イームズは1940年代を通じて成形合板の研究を進め、椅子の分野で成果を上げた。デスクユニットとストレージユニットが発表された1949年は、その関心が金属と板の組み合わせへ広がった時期にあたる。
同じ年、二人はカリフォルニア州パシフィック・パリセーズに自邸を完成させている。ケース・スタディ・ハウス第8番として知られるこの住宅は、鉄骨と既製の工業部材で構成された。デスクユニットの構成原理は、この住宅の考え方と同じ場所から出ている。
評価
実務では、部材が細く軽いため、書斎に置いても圧迫感が出にくい。天板下に脚を入れる余地が確保されており、作業机として使える寸法をとる。
一方、収納量は多くない。書類や機器を大量に扱う用途では、ESUなどの収納を別に併用することになる。デザイナーズデスクの系譜では、ジャン・プルーヴェのコンパス テーブルが鋼板の脚による別の解答を、ジョージ・ネルソンのスワッグレッグ デスクが曲げた金属脚による解答を示す。
二人の設計思想や経歴について詳しくはチャールズ・イームズ、レイ・イームズの各プロフィールページをご覧ください。
ハーマンミラーの歴史や他の製品について詳しくはハーマンミラーブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | チャールズ&レイ・イームズ / Charles & Ray Eames |
|---|---|
| 発表年 | 1949年 |
| ブランド | ハーマンミラー / Herman Miller |
| カテゴリー | デスク |
| 素材 | 亜鉛メッキ鋼アングル(骨組み)、合板・着色パネル |
| 構成 | 規格部材の組み合わせ、背面に筋交い |
| 関連製品 | イームズ ストレージユニット(ESU、1949年) |