このページについて
チャーナー チェアは、ノーマン・チャーナーが1958年に設計しチャーナー チェア カンパニーが製造する椅子である。成形合板の座面と背もたれを一体でつくる。合板の厚みは部位によって変わる。肘掛けの有無で2つの仕様がある。
このページでは、厚みが変わる合板という構造、2つの仕様の選択、正規品の識別、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ノーマン・チャーナーの設計思想や経歴について詳しくはノーマン・チャーナー プロフィールページをご覧ください。
チャーナー チェアのデザインストーリーについて詳しくはチャーナー チェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
以下は、チャーナー チェア カンパニーが製造する正規品の仕様を一覧にまとめたものである。アームチェアとサイドチェアの2つの基本型があり、いずれもノーマン・チャーナーのオリジナル図面と型に基づいて製造されている。
| 正式名称 | チャーナー チェア |
|---|---|
| 製造ブランド | チャーナー チェア カンパニー |
| 製造国 | アメリカ |
| 主要素材 | 座面と背もたれはブナの成形合板。厚みは部位によって変わり、5層から15層まで漸次変化する。肘掛けは1本のブナの無垢材を蒸気で曲げる。脚は積層合板による。脚裏に樹脂の部品が付く |
| サイズ(アームチェア) | 幅673 × 奥行546 × 高さ800mm。座面高457mm、肘掛けの高さ660mm |
| サイズ(サイドチェア) | 幅470 × 奥行546 × 高さ800mm。座面高457mm |
| 重量 | 肘掛けのある仕様は約6.8kg、ない仕様は約4.5kg |
| カラー/仕上げ | 無着色の仕上げと、染料による仕上げから選ぶ。樹種も複数から選べる |
| 価格 | チャーナー チェア カンパニーは公式サイトで価格を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は正規取扱店により異なる。仕様、仕上げ、クッションの有無で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
| 付属品・オプション | 脚裏に樹脂の部品が標準で付く。座面と背もたれのクッションを別に注文できる |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| スタッキング | できない |
| 納期目安 | 受注生産。納期は取扱店に確認する |
正規品とライセンスを受けていない製品の違い
権利者のライセンスを受けていない同型の製品が流通している。公表されている情報から確認できる差を整理する。仕様が公表されていない項目は「公表なし」と記し、推測では埋めていない。
公表されている仕様
チャーナー チェア カンパニーは、座面と背もたれがブナの成形合板で厚みが部位によって5層から15層まで変わること、肘掛けが1本の無垢材を蒸気で曲げたものであること、脚が積層合板であること、寸法、アメリカでの製造を公表している。
ライセンスを受けていない製品では、これらの仕様が公表されていない場合が多い。合板の層は座面と背もたれの縁で外から数えられる。厚みが部位によって変わる構成かどうかも、縁の断面で確認できる。
| 比較項目 | 正規品(チャーナー チェア カンパニー) | ライセンスを受けていない製品 |
|---|---|---|
| 合板の構成 | 5層から15層まで変化(公表) | 公表なし |
| 肘掛け | 1本の無垢材を蒸気で曲げる(公表) | 公表なし |
| 脚 | 積層合板(公表) | 公表なし |
| 製造国 | アメリカ(公表) | 公表なし |
| メーカー保証 | 対象 | 対象外 |
厚みが変わる合板
座面と背もたれは成形合板による。合板の厚みは部位によって変わり、5層から15層まで漸次変化する。
荷重のかかる箇所は層を重ねて厚く、そうでない箇所は薄くする。これにより、輪郭は薄く保ちながら必要な強度を確保する。
合板の層は座面と背もたれの縁で外から数えられる。厚みが変わる様子も、縁の断面に現れる。
表層が薄い箇所では、深い傷で下地が出る。剥がれた場合の補修は難しい。
2つの仕様
肘掛けの有無で2つの仕様がある。奥行546mm、高さ800mm、座面高457mmは共通する。
| 比較項目 | 肘掛けのある仕様 | 肘掛けのない仕様 |
|---|---|---|
| 幅 | 673mm | 470mm |
| 重量 | 約6.8kg | 約4.5kg |
| 肘掛けの高さ | 660mm | 該当しない |
選び分けの目安
- テーブルに寄せる場合
- 肘掛けの高さは660mm。合わせるテーブルの幕板より下に収まるかを確かめる。
- 台数を並べる場合
- 幅の差は203mm。肘掛けのない仕様のほうが、同じ長さのテーブルに多く並べられる。
- 移動させる場合
- 重量の差は約2.3kg。いずれも片手で持ち上げられる範囲にある。
使用感と設置条件
座り方
座面高457mm。一般的な食卓の椅子(400〜450mm前後)よりやや高い。
座面は成形合板で、詰め物を持たない。硬さがそのまま伝わる。座面と背もたれのクッションを別に注文できる。
肘掛けの高さ
肘掛けのある仕様では、肘掛けの高さが660mm。合わせるテーブルの幕板より下に収まるかを確かめる。収まらない場合、椅子を奥まで寄せられない。
仕上げの選択
無着色の仕上げと、染料による仕上げから選ぶ。樹種も複数から選べる。
無着色の仕上げでは木目がそのまま現れ、日光で色が変わる。染料の仕上げでは、この変化が現れにくい。
経年変化とメンテナンス
素材に起きること
無着色の仕上げは日光で色が変わる。染料の仕上げでは変化が現れにくい。
成形合板は表層が薄い箇所がある。深い傷では下地が出る。剥がれた場合の補修は難しい。
合板は湿度の変化に反応する。急な乾燥は層の剥離を招く場合がある。
脚裏の樹脂の部品は摩耗する。
日常の手入れ
- ふだん
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
- 縁
- 合板の層が現れる箇所にあたる。硬いものを当てない。
- 脚裏
- 部品の摩耗を確かめる。失われると床を傷める。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は層の剥離を招く。
補修
成形合板の補修は難しい。取扱店を通じて相談する。
脚裏の部品については、交換の可否を確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
チャーナー チェア カンパニーは公式サイトで製品情報と価格を公開している。日本国内の価格は正規取扱店により異なるため、正規取扱については輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
注文の際に決める項目は、仕様(肘掛けの有無)、樹種と仕上げ、クッションの有無である。受注生産のため、納期は取扱店に確認する。
実物を確認する
合板の層は座面と背もたれの縁に現れる。厚みが変わる様子も、現物で確かめられるとよい。
肘掛けのある仕様では、合わせるテーブルの幕板との関係を確認する。
中古の流通
相場は仕様、仕上げ、状態で幅があり、一定していない。
確認箇所は、合板の層の剥がれ(とくに縁)、表層の傷と色の変化、脚と座面の接合部の緩み、脚裏の部品の有無である。成形合板の補修は難しいため、傷みがある個体では費用も含めて判断する。
購入前チェックリスト
- 仕様の選択(肘掛けの有無。幅の差は203mm)
- 肘掛けの高さ660mm(合わせるテーブルの幕板との関係)
- 樹種と仕上げ(無着色/染料)
- クッションの有無(別に注文する)
- 座面高457mm(一般的な食卓の椅子よりやや高い)
- 詰め物を持たないこと(硬さがそのまま伝わる)
- 成形合板の補修が難しいこと
- 中古の場合、縁の層の剥がれ
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- チャーナー チェア カンパニーは公式サイトで価格を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は正規取扱店により異なり、仕様、仕上げ、クッションの有無で価格が変わります。輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- チャーナー チェア カンパニーの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産のため納期もあわせてご確認ください。
- 合板の厚みが変わるとはどういうことですか?
- 座面と背もたれの合板は部位によって厚みが変わり、5層から15層まで漸次変化します。荷重のかかる箇所は層を重ねて厚く、そうでない箇所は薄くすることで、輪郭を薄く保ちながら必要な強度を確保します。合板の層は座面と背もたれの縁で外から数えられます。
- 2つの仕様はどう違いますか?
- 肘掛けの有無で分かれます。肘掛けのある仕様は幅673mm・約6.8kg、ない仕様は幅470mm・約4.5kgです。奥行546mm、高さ800mm、座面高457mmは共通します。
- テーブルに寄せられますか?
- 肘掛けのある仕様では肘掛けの高さが660mmです。合わせるテーブルの幕板より下に収まるかをご確認ください。収まらない場合、椅子を奥まで寄せられません。
- 座り心地はどうですか?
- 座面は成形合板で詰め物を持たないため、硬さがそのまま伝わります。座面と背もたれのクッションを別に注文できます。座面高457mmは一般的な食卓の椅子(400〜450mm前後)よりやや高くなります。
- 傷が付いたら直せますか?
- 成形合板は表層が薄い箇所があり、深い傷では下地が出ます。剥がれた場合の補修は難しくなります。取扱店を通じてご相談ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 乾いた柔らかい布で拭き、水分を残さないでください。縁は合板の層が現れる箇所のため、硬いものを当てないでください。合板は湿度の変化に反応し、急な乾燥は層の剥離を招くため、直射日光、暖房の風、床暖房を避けてください。