チャーナー・チェア・カンパニー
チャーナー・チェア・カンパニー(Cherner Chair Company)は、アメリカのデザイナー、ノーマン・チャーナーの家具デザインを正規に生産するブランドである。1999年、ノーマンの息子であるベンジャミン・チャーナーとトーマス・チャーナーの兄弟によって設立された。父が1950年代に手がけた成型合板の椅子を、当時のオリジナル図面と仕様に基づいて復刻し、現在も米国内で製造を続けている。同社はノーマン・チャーナーおよびベンジャミン・チャーナーによるデザインの正規ライセンス元として、直営およびディーラーを通じて世界各国へ製品を届けている。
特徴・コンセプト
ブランドの中核をなすのは、細く括れた側面のシルエットで知られる成型合板チェアである。薄いプライを積層して成型したシェルと、蒸気曲げによる無垢材のアームが組み合わさり、軽やかでありながら彫刻的な造形を生み出している。復刻にあたっては、素材選定から成型、仕上げに至るまで、初期の手仕事による製品と同等の水準が保たれている。ウォールナットやオーク、エボニーといった木材を用い、ナチュラルやステインなどの仕上げが用意される。
持続可能性への姿勢も同社の特徴である。長く使い続けられる家具づくりを掲げ、丁寧に管理された木材と低排出の塗装を採用している。製造はすべてアメリカ国内の伝統的な技法によって行われている。
ブランドヒストリー
創業者ベンジャミンとトーマスの父、ノーマン・チャーナー(1920〜1987)は、ニューヨーク・ブルックリンに生まれた建築家兼デザイナーである。コロンビア大学で美術を学んだのち、同大学やニューヨーク近代美術館で教鞭を執りながら、家具やプレファブ住宅など幅広い分野で設計活動を展開した。バウハウスの総合的なデザイン思想の影響を受け、経済性と美しさを両立させる工業デザインを追究した点に、その仕事の一貫した姿勢が見える。
代表作となるチェアは1958年に発表され、当初はマサチューセッツの製造会社プライクラフト(Plycraft)によって生産された。その後、長らく生産が途絶えていたが、同郷の建築家たちから復刻を望む声が数多く寄せられたことを機に、1999年、息子たちがチャーナー・チェア・カンパニーを設立した。以降、同社はノーマンの人気デザインを次々と生産ラインに戻すとともに、ベンジャミン自身による新作テーブルなども加え、コレクションを広げている。
主なプロダクト
看板製品であるチャーナー チェアは、アームの有無を選べる成型合板の椅子で、コレクションの中心に位置する。細身の輪郭ながら座り心地と堅牢さを備え、ナチュラルやウォールナットなどの仕上げに加え、ファブリックや革のクッションを合わせることもできる。近年ではより深いアームを備えたラウンジチェアや、クロームの回転脚を持つオフィスチェア、二種の高さから選べるバースツールなど、用途に応じた展開が加わっている。
ベンジャミン・チャーナーが手がけたウォールナット材のテーブルは、これらの椅子と調和するミニマルな造形を持ち、ダイニングやワークスペースに用いられている。
主なデザイナー
- ノーマン・チャーナー(Norman Cherner, 1920〜1987)
- ブランドの原点となる成型合板チェアをはじめ、モジュール収納システムや照明など多分野の設計を残したアメリカのデザイナー。
- ベンジャミン・チャーナー(Benjamin Cherner)
- ノーマンの息子で同社の共同創業者。ニューヨークとコネチカットを拠点に設計活動を行う建築家であり、父の家具に合わせたテーブルなどの新作も手がけている。
基本情報
| ブランド名 | Cherner Chair Company(チャーナー・チェア・カンパニー) |
|---|---|
| 設立 | 1999年 |
| 創業者 | ベンジャミン・チャーナー、トーマス・チャーナー |
| 所在地 | アメリカ合衆国 |
| 公式サイト | https://chernerchair.com |