概要

ニルス・ガメルゴー(1944年生まれ)は、デンマークの家具デザイナーである。王立芸術アカデミーで学び、1970年代からイケアのために設計を行った。低価格の家具では、材料の単価と組み立ての工程が価格を決める。この条件から形を決める仕事を長く続けている。フリッツ・ハンセン、ルイスポールセンとも協働した。

バイオグラフィー

1944年3月20日、デンマークに生まれた。王立芸術アカデミーで建築と家具の設計を学んでいる。

1970年代からイケアのために家具を設計した。低価格帯の製品が中心にあたる。

1980年代には、鋼管と布による椅子を発表している。同社の主要な製品となった。

フリッツ・ハンセン、ルイスポールセンなどのためにも設計を行っている。

デザインの思想と方法

低価格の家具では、材料の単価と組み立ての工程が価格を決める。ガメルゴーが扱うのは、この制約の内側で成立する構成である。工程を一つ減らせば価格が下がる。

部材の点数を減らす

部材が少ないほど、製造も組み立ても短くなる。同じ部材で複数の部位をまかなうという判断が生じる。

平らな箱に収める

分解した状態で平らな箱に収まれば、輸送の体積が減る。組み立ては購入者が行う。部材の形が箱の寸法から決まる。

工具を要さない接合にする

購入者が組み立てるため、特殊な工具を要さない接合方法をとる。差し込みや標準的なねじで組める形にとどめる。

材料を絞る

鋼管と布、あるいは合板といった少数の材料で構成する。材料の種類が少ないほど、調達も加工も単純になる。

代表作にみる方法

鋼管と布による椅子(1980年代、イケア)

曲げた鋼管の枠に布を張った椅子である。部材が少なく、分解して平らな箱に収まる。組み立ては購入者が行う。

イケアのための家具(1970年代〜)

低価格帯の家具を多数設計した。材料の単価と組み立ての工程が価格を決めるという条件による。

フリッツ・ハンセンのための家具

同社のための設計も行った。イケアとは価格帯と生産の条件が異なる。

ルイスポールセンのための照明

照明の設計も手がけた。材料は変わるが、部材の点数を減らすという手順は共通する。

評価と影響

ガメルゴーは、低価格の家具を長く手がけた設計者として言及される。材料の単価と組み立ての工程という制約から形を決める点が特徴にあたる。

分解して平らな箱に収めるという構成は、輸送の体積を減らすためである。組み立てを購入者が行うことが前提になる。

フリッツ・ハンセン、ルイスポールセンとも協働しており、価格帯の異なる製品も手がけている。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。デンマーク国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
1970年代〜 家具 イケアのための家具 IKEA
1980年代 椅子 鋼管と布による椅子 IKEA
1980年代〜 家具 フリッツ・ハンセンのための家具 Fritz Hansen
1980年代〜 照明 ルイスポールセンのための照明 Louis Poulsen

プロフィール

生年 1944年3月20日
出身地 デンマーク
国籍 デンマーク
活動拠点 コペンハーゲン
分野 家具、照明
主な協働ブランド Fritz Hansen、Louis Poulsen、IKEA

Reference