De La Espada(デ・ラ・エスパーダ)
De La Espadaは、ポルトガルを拠点とする家具メーカーである。1993年、ポルト出身のLuis de OliveiraとマドリードのFátima de la Espadaが創業した。無垢材の加工を専門とし、ポルトガル北部ミラの工場で製作を行う。2007年までは自社で設計・製造・販売を一貫して行っていたが、以後は外部の設計者との長期の協働による製品開発へ移行している。
事業と製造の実体
De La Espadaの製造の中核にあるのは無垢材の加工である。合板や突板と異なり、無垢材は季節による含水率の変化で伸縮する。この動きを見込んだ接合が必要になるため、伝統的な木組みの技法が用いられる。ほぞ、蟻継ぎ、楔を用いた接合がこれにあたる。
工程では数値制御の工作機械と手作業を組み合わせる。部材の切り出しと粗加工は機械で行い、接合部の調整と仕上げは手作業による。木材は個体ごとに木目と硬さが異なるため、最終的な調整は機械だけでは処理できない。
用いる材はアメリカ産のブラックウォールナットとホワイトオーク、ヨーロッパ産のアッシュが中心となる。30年以上生育した樹木から採られた材が用いられる。
ミラの工場では約100名の職人が働く。工場は太陽光発電の設備を備える。同社は3D図面の作成、木材の選定、家具の製作、張り地の加工をそれぞれ専門の担当が受け持つ体制を採る。
沿革
1993年、Luis de OliveiraとFátima de la Espadaがこの事業を始めた。両者はロンドンで教育を受けている。1996年にはロンドンに最初の店舗を開いた。
創業当初の製品は、アーツ・アンド・クラフツ運動、1950年代のスカンジナビアの家具、安藤忠雄、Luis Barragán、John Pawson、Álvaro Sizaといった建築家の仕事を参照して形づくられた。
2007年までは自社で設計、製造、販売を一貫して行っていた。以後、外部の設計者との協働による製品開発へ移行している。
現在はポルトガル北部ミラの工場で製作を行い、住宅と建築の案件へ製品を供給している。
デザイナーとの協働
De La Espadaの製品開発は、外部の設計者との長期の協働によって進む。無垢材の伸縮を見込んだ接合が必要になるため、設計案は木組みの方式と並行して検討される。設計者ごとに継続的な系列を持つ構成が採られている。
協働相手にはNeri & Hu、Matthew Hilton、Autoban、Studioilseらがいる。
Lyndon Neriの設計思想や経歴について詳しくはLyndon Neriプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
カポベッドは、Neri & Huの設計による寝台である。無垢材の枠と張り地を組み合わせる構成を採る。
このほか、椅子、卓、収納、ソファを扱う。いずれも無垢材を主材とし、木組みによる接合を用いる。
基本情報
| ブランド名 | De La Espada(デ・ラ・エスパーダ) |
|---|---|
| 創業 | 1993年 |
| 創業者 | Luis de Oliveira、Fátima de la Espada |
| 生産拠点 | ポルトガル北部ミラ |
| 主素材 | アメリカンブラックウォールナット、アメリカンホワイトオーク、ヨーロピアンアッシュ |
| 事業内容 | 木製家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.delaespada.com |
Reference
- De La Espada - 公式サイト
- https://www.delaespada.com