Lemnos(レムノス)
Lemnosは、富山県高岡市に本社を置くタカタレムノス株式会社が展開する時計のブランドである。同社は1947年に高岡で真鍮鋳物の製造を始め、当初は仏具の鋳造を手がけていた。のちに時計枠の製造へ範囲を広げ、精工舎向けの部品供給などを通じて時計に関する技術を蓄えている。1980年代以降は外部の設計者との協働による製品を軸とし、製造は日本国内で行われる。
事業と製造の実体
Lemnosの製造の基盤には、高岡の鋳物の技術がある。高岡は江戸期から続く銅器の産地で、仏具の鋳造で培われた金属加工の技能が時計枠の製造へ転用された。部品供給を担った時期に、寸法の精度と量産の工程が蓄積されている。
現在の製品では、木材と合板の加工が主要な工程となる。リキクロックは曲げ加工した合板の枠に文字盤を収める構成で、薄い枠で円形を保つには曲げの精度が要る。木地の色をそのまま見せる仕上げが採られ、塗装で覆わない。
文字盤の設計も製品の性能に直結する。数字の大きさと太さ、針との対比が視認性を決めるため、書体の選定と配置が製造上の検討事項になる。同社の製品には、数字を大きく取って余白を抑える構成のものが多い。
製造は国内の協力工場と自社で行われ、素材ごとに工程を分ける構成が採られている。
沿革
1947年、高岡市で真鍮鋳物の製造が始まった。当初は仏具の鋳造を手がけている。
その後、事業は時計枠の製造へ広がった。精工舎(現・セイコークロック)向けの部品供給などを通じて、時計に関する技術と量産の工程が蓄積されている。
1984年、社名がタカタへ改められた。1980年代以降、外部の設計者との協働による時計の製作が本格化している。
現在はタカタレムノス株式会社としてLemnosのブランドで製品を展開し、掛時計から目覚まし時計までを扱う。
デザイナーとの協働
Lemnosの製品開発は、外部の設計者との協働によって進む。時計の場合、機構は既製のムーブメントを用いることが多いため、設計者が担うのは文字盤の構成と筐体の形状にあたる。視認性という条件が造形の検討の前提になる。
協働相手には渡辺力をはじめとする国内外の設計者がいる。
渡辺力の設計思想や経歴について詳しくは渡辺力プロフィールページをご覧ください。
主な製品群
リキクロックは、渡辺力が設計した掛時計である。曲げ加工した合板の枠に、数字を大きく配した文字盤を収める構成を採る。
このほか、掛時計、置時計、目覚まし時計を扱う。素材には木材、合板、金属が用いられる。
基本情報
| ブランド名 | Lemnos(レムノス) |
|---|---|
| 運営会社 | タカタレムノス株式会社 |
| 創業 | 1947年(真鍮鋳物の製造として) |
| 所在地 | 日本・富山県高岡市 |
| 事業内容 | 時計の企画、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.lemnos.jp |
Reference
- Lemnos - 公式サイト
- https://www.lemnos.jp