D.357.1 ブックケース ― ジオ・ポンティが自邸のために描いた、空間を彩る書棚

D.357.1 ブックケースは、ジオ・ポンティが1956〜1957年に設計した壁面書棚である。ミラノ、ヴィア・デッツァ通りに建つポンティ自邸のために構想された作品で、建築と一体に考えられた住空間用の書棚として知られる。

Molteni&C(モルテーニ)がジオ・ポンティ・アーカイブのオリジナル図面をもとに忠実に復刻し、2012年のミラノ・サローネ・デル・モービレで発表した。エルム材の突板と手塗りのホワイトが織りなす二色の対比は、半世紀以上を経てもなお瑞々しく、現代の住空間に品格ある佇まいをもたらす。

特徴とコンセプト

構造と素材

D.357.1はオープンタイプの壁面書棚であり、成形されたポプラの多層合板をベースに、エルム(ニレ材)の突板で表面を仕上げている。側板、中央の仕切り、水平棚板にはエルム突板が用いられ、自然な木目を活かした透明仕上げの部分と、アクリル塗料による手塗りホワイトの部分が意図的に使い分けられている。背板はポプラ多層合板にポプラ合板の框を組み合わせ、全面をアクリルホワイトで手塗り仕上げとしている。

すべての塗装工程は職人の手作業で行われており、工業製品でありながら一点ずつ表情が異なる。この手仕事の質感が、エルム突板とホワイトの対比を一層引き立てている。

D.357.1 と D.357.2 ― 二つのサイズ展開

本シリーズは、床置き型の大型モデル「D.357.1」と、壁掛け専用の小型モデル「D.357.2」の二種類が展開されている。D.357.1は幅124.7cm、奥行き29.5cm、高さ250cmの堂々たる佇まいを持ち、壁面との固定を要する。一方D.357.2は幅100.5cm、奥行き21.2cm、高さ130.5cmのコンパクトな壁掛けタイプであり、より限られた空間にも対応する。いずれのモデルも、オプションとしてジオ・ポンティ・コレクションのフレーム付きミラー(D.950.1)を組み合わせることが可能であり、書棚としての機能に加え、装飾的なアクセントとしても空間を演出する。

ジオ・ポンティの署名とシリアルナンバー

Molteni&Cのジオ・ポンティ・コレクションに属するすべての製品には、シリアルナンバーおよびポンティのシルクスクリーンによるサインが付される。これは製品の真正性を保証するとともに、コレクターズアイテムとしての価値を裏付ける重要な要素である。さらに、Molteni&Cの100%メイド・イン・イタリーを証明する認証カードが付属する。

基本情報

作品名(日本語) D.357.1 ブックケース
作品名(英語) D.357.1 Bookcase
デザイナー ジオ・ポンティ / Gio Ponti(1891–1979 / イタリア・ミラノ)
デザイン年 1956–1957年
ブランド Molteni&C(モルテーニ)
製造国 イタリア
コレクション Molteni&C ジオ・ポンティ・コレクション(Heritage Collection)
復刻発表年 2012年(ミラノ・サローネ・デル・モービレ)
アートディレクション スタジオ・チェッリ&アソシアーティ
カテゴリ 収納家具(壁面書棚 / ブックケース)
主要素材 ポプラ多層合板(成形)、エルム(ニレ材)突板、アクリル塗料(手塗りホワイト)
仕上げ エルム突板部分:ナチュラル透明仕上げ / ホワイト部分:手塗りアクリル仕上げ
サイズ(D.357.1) W 124.7 × D 29.5 × H 250 cm
サイズ(D.357.2) W 100.5 × D 21.2 × H 130.5 cm
設置方法 D.357.1:床置き(壁面固定が必要) / D.357.2:壁掛け専用
オプション フレーム付きミラー(D.950.1)の追加が可能
認証 シリアルナンバー、ジオ・ポンティのシルクスクリーンサイン、Molteni&C認証カード
オリジナルの背景 ミラノ、ヴィア・デッツァ通りのジオ・ポンティ自邸のために設計