概要
モーエンセン 2213 ソファは、ボーエ・モーエンセンが1962年に設計した3人掛けのソファである。モーエンセンはコペンハーゲン北部ゲントフテの自邸のためにこれを設計し、日常の使用を経て製品化した。以来フレデリシアが製造を続けている。1人掛けの2211、2人掛けの2212、オットマンとともに「22コレクション」を構成する。
特徴・コンセプト
アームレストの弧
アームレストは背面に向かって緩やかに弧を描いて立ち上がる。この曲線は装飾ではなく、腕を預ける位置を決めるための造形である。背もたれはクラブチェアに倣って低めに設計されており、アームの高さとの関係で腕の収まる範囲が定まる。歴史上の椅子の寸法を調べ、そこから現在の形を導くという進め方は、モーエンセンの師であるコーア・クリントから受け継いだものである。
ウェビングによる座面支持
座面はジュートとゴムバンドのウェビングで支持される。ばねを組み込む方式に比べて構造が薄く、適度な弾力と通気性が得られる。脚部と内部フレームには無垢材が用いられ、脚はフレーム内部の木構造に直接組み込まれた固定式である。本体は張り込み式で、すべての縫合部にパイピングが施される。
クッションの二つの仕様
座面・背もたれ・アームの各クッションは、カバーを取り外せる独立した構造になっている。中身は、フォームコアをダウンで包んだ仕様と、フォームとダウンを個別の区画に充填した仕様の2種類から選べる。区画に分けて充填する方式では、着座時に中身が一方へ偏りにくい。
エピソード
モーエンセンは1962年、自邸のためにこのソファを設計した。製品化にあたって、まず自らの住まいで使い、強度と座り心地を確かめている。設計者が自分の生活のなかで試すという進め方は、寸法を実測にもとづいて決めるという彼の姿勢と重なる。
評価と影響
装飾ではなく素材と比例によって成り立つ構成は、スポークバックソファやハンティングチェアにも共通する。住宅のほか、大使館や企業のオフィス、美術館でも用いられている。木部の仕上げはオーク(ブラックラッカー、ラッカー、オイル、ホワイトオイル)、ウォールナット(オイル)などから選べる。
ボーエ・モーエンセンの設計思想や経歴について詳しくはボーエ・モーエンセンプロフィールページをご覧ください。
フレデリシアの歴史や他の製品について詳しくはフレデリシアブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | モーエンセン 2213 ソファ / Mogensen 2213 Sofa |
|---|---|
| デザイナー | ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen) |
| ブランド | フレデリシア(Fredericia) |
| 発表年 | 1962年 |
| デザインの成立国 | デンマーク |
| 分類 | 3人掛けソファ |
| 主要素材 | 脚部・内部フレーム:無垢材/座面支持:ジュートおよびゴムバンドのウェビング/張地:レザーまたはファブリック |
| サイズ | 幅221cm × 奥行81cm × 高さ80cm、座面高43cm |
| クッション | フォームコア+ダウンラップ、またはフォーム+ダウンの区画充填(選択可) |
| シリーズ | 2211(1人掛け)/2212(2人掛け)/2213(3人掛け)/オットマン |
Reference
- Mogensen 2213 Sofa | Fredericia
- https://www.fredericia.com/product/mogensen-sofa-2213