モーエンセン 2213 ソファ

モーエンセン 2213 ソファは、ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen, 1914–1972)が1962年にデザインした3人掛けレザーソファである。モーエンセンはコペンハーゲン北部ゲントフテの自邸のためにこのソファをデザインし、日常の使用に耐える強度と座り心地を確認したうえで製品化した。以来、フレデリシア(Fredericia)が一貫して製造を続けており、ミッドセンチュリー・デンマークデザインを代表するソファのひとつとして、住宅から大使館、企業のオフィス、ギャラリーや美術館まで広く用いられている。

概要

2213 ソファは、フレデリシアが製造する3人掛けソファである。同シリーズには1人掛けの2211、2人掛けの2212、オットマンがあり、「22コレクション」として展開されている。装飾を抑えた簡潔な佇まいと、脚を伸ばして寛げるゆとりあるプロポーションを両立させている。

その造形は、モーエンセンの師であるコーア・クリント(Kaare Klint)の家具研究の方法論を受け継いでいる。背もたれはクラブチェアに倣って低めに設計され、アームレストは背面に向かって緩やかに弧を描いて立ち上がる。この曲線は装飾ではなく、腕を預ける際の自然な姿勢を導くための造形である。

特徴・コンセプト

2213 ソファの質は、無垢材のフレーム、伝統的なウェビングによる座面支持、着脱式クッションといった構造の各所に表れている。

素材と構造

脚部と内部フレームには無垢材が用いられ、脚はフレーム内部の木構造に直接組み込まれた固定式となっている。座面はジュートとゴムバンドのウェビングで支持され、適度な弾力と通気性を備える。本体は張り込み式で、すべての縫合部にパイピングが施される。張地はレザーまたはファブリックから選択でき、フレデリシアが選定したレザーコレクションでは、仕上げの異なる複数のグレードが用意されている。

クッション構造

座面・背もたれ・アームの各クッションは、カバーを取り外せる独立した構造となっている。中身は、フォームコアをダウンで包んだタイプと、フォームとダウンを個別の区画に充填したタイプの2種類から選択できる。区画に分けて充填する構造により、着座時に中身が一方に偏りにくく、座り心地が保たれる。

デザインの考え方

モーエンセンは、使う人の暮らしに寄り添う実直な家具を志向し、機能に直結する部分に最良の素材と技術を用いた。2213 ソファは、装飾性ではなく素材の質とプロポーションによって成り立っており、個人の住空間から公的な施設まで、場を選ばず調和する簡潔さを備えている。

基本情報

正式名称(日本語) モーエンセン 2213 ソファ
正式名称(英語) Mogensen 2213 Sofa / Model 2213 Sofa
デザイナー ボーエ・モーエンセン / Børge Mogensen(1914–1972 / デンマーク)
デザイン年 1962年
ブランド フレデリシア / Fredericia(デンマーク)
製造国 デンマーク
カテゴリ ソファ(3人掛け)
サイズ(3人掛け) W221 × D81 × H80 cm / 座面高 43 cm
サイズ(2人掛け・2212) W158 × D81 × H80 cm / 座面高 43 cm
主要素材 脚部・内部フレーム:無垢材 / 座面支持:ジュートおよびゴムバンドウェビング / 張地:レザーまたはファブリック
木部仕上げ オーク(ブラックラッカー/ラッカー/オイル/ホワイトオイル)、ウォルナット(オイル)等
クッション フォームコア+ダウンラップ、またはフォーム+ダウンの区画充填の2種類(選択可)
シリーズ展開 2211 ラウンジチェア / 2212 ソファ(2人掛け)/ 2213 ソファ(3人掛け)/ オットマン