ベオグラム4002は、バング・オルフセンが1974年に発売したレコードプレーヤーである。デザインはヤコブ・イェンセン。ベオグラム4000 レコードプレーヤー の後継にあたり、外観の変更は小さいものの、内部は生産性を上げる方向に作り直されている。1980年ごろまで型番を変えながら生産された。
特徴とコンセプト
簡素化された内部
4000は少量生産の製品としては手が込みすぎており、高い価格でも利益を出しにくかった。4002での変更は、その解決に向けられている。
操作キーの下に置かれていた電子ロジックユニットは、機構側の見直しによって不要になり、接点スイッチと個別のトランジスタに置き換えられた。4000の電子制御同期モーターは、より簡素な直流サーボモーターに変わっている。プラッターと軸受も小型軽量に設計し直された。
それでいて性能はほぼ変わらなかった。この事実は、4000が必要以上に作り込まれていたことの裏返しでもある。
外観の変更点
操作キーは、薄いヘアライン仕上げの板に筋を入れた意匠に改められた。同時期の上位機と面がそろう形になっている。回転数の微調整は小さな目盛りとサムホイールの組み合わせになり、中央に基準位置が示される。
4000にあったネオンのストロボ表示は簡素化にともなって省かれた。かわりに待機状態を示す小さな赤い発光ダイオードが、前面下部に取り付けられている。
ダストカバーは蝶番式で、60度ほどまで開くほか、スライドさせて取り外せる。
受け継いだ機構
2本のアームによるタンジェンシャル・トラッキング、盤の直径と回転数の自動判別、板バネで吊る防振構造は4000から引き継がれている。仕組みの詳細は ベオグラム4000シリーズ を参照されたい。カートリッジはMMC 4000(のちのMMC 20EN)で、裸のだ円ダイヤモンド針を用いる。
成立の経緯
4002は、ベオマスター4400やベオセンター4000と組み合わせるシステムの中核として位置づけられた。生産期間が長かったため細部の変更が重ねられており、初期の個体は4000と同じ交流モーターを積む。
特定のシステム向けの派生として、ベオグラム4004と、4チャンネル対応のベオグラム6000がある。後継はベオグラム8000だが、技術的な連続性という点では、数年後のベオグラム6002のほうが4002の直接の後継にあたる。
評価
ベオグラム4002は1974年に電気機械の分野でGold SimとTop Formの賞を受けている。
収蔵
以下の収蔵が確認できる(MoMA=ニューヨーク近代美術館)。製造元からの寄贈にあたる。
- MoMA ベオグラム4002 ターンテーブル(1974年) 収蔵番号 875.1978
ヤコブ・イェンセンの設計思想や経歴について詳しくはヤコブ・イェンセンプロフィールページをご覧ください。
バング&オルフセンの歴史や他の製品について詳しくはバング&オルフセンブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | ベオグラム4002(Beogram 4002) |
|---|---|
| デザイナー | ヤコブ・イェンセン |
| 発売年 | 1974年 |
| ブランド | バング・オルフセン |
| デザイン発祥地 | デンマーク |
| 型番 | 5501、5503、5504、5511、5513、5514、5521、5523、5524 |
| 仕上げ | オーク、ローズウッド、チーク、ホワイト |
| サイズ | 幅49cm × 奥行38cm × 高さ10cm |
| 重量 | 11kg |
| 駆動 | ベルトドライブ、サーボ制御の直流モーター(初期は交流モーター) |
| 回転数 | 33回転/45回転 |
| カートリッジ | MMC 4000(のちのMMC 20EN) |
| 派生モデル | ベオグラム4004、ベオグラム6000 |