このページについて

フリーエッジテーブルは、ジョージ・ナカシマが1940年代後半から手がけたテーブルである。丸太から挽いた板の外周を直線に切り揃えず、樹皮を除いた縁の形をそのまま残す。割れの箇所には蝶の形をした契りを埋め、進行を止める。現在もペンシルベニア州ニューホープのナカシマ・ウッドワーカーズが受注制作している。

このページでは、受注制作の進み方、板ごとに異なる個体差、設置の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

ナカシマ・ウッドワーカーズの家具はすべて受注制作で、板を一枚ずつ選んで作る。決まった型番や寸法はない。

正式名称(英語) Nakashima Free Edge Table
主要素材 工房が自ら製材した広葉樹。工房は、最も多く使う材をウォールナットとし、チェリーなどの果樹材、バール(瘤杢)も用いるとしている
仕上げ 手で擦り込む桐油(tung oil)仕上げ
サイズ 板の形と設置場所、予算に合わせて決める
価格 ナカシマ・ウッドワーカーズは価格を公表していない(2026年10月時点)。設計の打ち合わせで寸法・材・予算を踏まえて決める
納期 大きさと仕口の複雑さで異なる。設計が決まった時点で完成予定日が示される。1点を1人の職人が作る

類似商品・競合との比較

一枚板を天板とするテーブルは、板の縁をどう扱うかで分かれる。直線に切り揃えるか、樹皮を除いた形を残すかによって、寸法の決まり方と個体差の出方が変わる。

比較項目 フリーエッジテーブル 縁を直線に切り揃えた一枚板テーブル 集成材・突板の天板
天板の縁 樹皮を除いた形をそのまま残す 直線に切り揃える 直線
寸法の決まり方 板の形に従う 板の範囲内で決められる 自由に決められる
個体差 板ごとに輪郭と木目が異なる 木目が異なる 小さい

板ごとに輪郭が異なるため、後から同じ形のものを揃えることはできない。設置場所の寸法に厳密な制約がある場合は、縁を切り揃えた天板のほうが合わせやすい。

使用感と設置条件

縁が不規則なため、場所によって奥行が変わる。席の配置は、実際に使える幅が最も狭い箇所で決まることを踏まえて考える。

一枚板は幅方向に伸縮する。湿度の変化が大きい環境では、割れが動くことがある。蝶形の契りは割れの進行を止めるが、伸縮そのものは止めない。

経年変化とメンテナンス

仕上げは桐油で、塗膜をつくらない。水分が付いたら早めに拭き取る。日常の手入れについて、ナカシマ・ウッドワーカーズは「Notes on Care」という案内を公開している。

同工房は修復も受け付けており、修復では表面を研磨して桐油で仕上げ直す。

どこで買うか

受注制作の進み方

ナカシマ・ウッドワーカーズに依頼すると、工房が製材して保管している板から最大3点の候補が示される。予約制で工房を訪ね、ミラ・ナカシマと設計チームと会って材を選ぶこともできる。工房の所在地はペンシルベニア州ニューホープである。

設計では、置く場所、寸法と材の希望、予算が考慮される。輸送は工房が指定する運送業者が担い、運賃は運送業者に直接支払う。

日本での入手

日本では桜製作所がジョージ・ナカシマのデザインによる家具を製作・販売している。テーブルには、ミングレンIIダイニング(W2400×D1200×H700mm)、ミングレンIコーヒーテーブル(W1700×D510×H350mm)などがある。

中古の流通

ナカシマ本人の在世中に制作されたものと、その後の工房によるものが流通する。ナカシマ・ウッドワーカーズは1950年代以降の注文記録を保管しており、注文カードの写し、署名入りの真正証明書、写真による鑑定、保険評価を提供している。

確認箇所は、天板の割れの進行、契りの緩み、天板と脚の接合部、仕上げの状態、来歴を示す資料の有無である。

購入前チェックリスト

  • 設置場所の寸法(板の形に従うため、任意の寸法にはならない)
  • 縁の最も狭い箇所での奥行
  • 工房への依頼か、桜製作所の製品か
  • 搬入経路と床の耐荷重、輸送の手配
  • 中古の場合、割れの進行と来歴の資料

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ナカシマ・ウッドワーカーズは価格を公表していません(2026年10月時点)。設計の打ち合わせで、寸法と材の希望、予算を踏まえて決めます。
どこで購入できますか?
ペンシルベニア州ニューホープのナカシマ・ウッドワーカーズに受注制作を依頼します。日本では桜製作所がジョージ・ナカシマのデザインによる家具を製作・販売しています。
板はどのように選びますか?
工房が保管している板から最大3点の候補が示されます。予約制で工房を訪ね、設計チームと会って材を選ぶこともできます。
寸法を指定できますか?
天板は板の形に従うため、任意の寸法にはなりません。縁が不規則なため、実際に使える奥行は最も狭い箇所で決まります。
蝶形の契りは何のためにありますか?
板の割れの箇所に埋めて、進行を止めるための部材です。割れのある部分を切り落とさずに、板を残して使うことができます。
納期はどのくらいですか?
大きさと仕口の複雑さによって異なります。設計が決まった時点で、工房から完成予定日が示されます。
手入れはどうすればよいですか?
仕上げは桐油で塗膜をつくらないため、水分は早めに拭き取ってください。日常の手入れについては、工房が「Notes on Care」という案内を公開しています。
中古品が本物か確かめられますか?
ナカシマ・ウッドワーカーズは1950年代以降の注文記録を保管しており、注文カードの写しや署名入りの真正証明書、写真による鑑定を提供しています。