このページについて
LC20 カジエ・スタンダールは、ル・コルビュジエらが1925年に設計した収納である。カッシーナが製造する。750mm四方の箱を並べて構成するが、18の決められた組み合わせから選ぶことになる。
このページでは、構成が固定されていること、3つの選択の軸、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ル・コルビュジエの設計思想や経歴について詳しくはル・コルビュジエ プロフィールページをご覧ください。
LC20 カジエ・スタンダールのデザインストーリーについて詳しくはLC20 カジエ・スタンダール紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
LC20 カジエ・スタンダールは、カッシーナ社がル・コルビュジエ財団の正式なライセンスのもとで製造する現行生産品である。1925年のオリジナル設計を基礎に、1984年にシャルロット・ペリアンが再検討を加えた。カッシーナは1978年からコレクションに加え、2016年に仕上げと構成を更新している。
| 正式名称 | LC20 カジエ・スタンダール |
|---|---|
| 製造ブランド | カッシーナ |
| 生産状況 | 現行の製品。受注生産にあたる |
| 基本モジュール寸法 | 幅750 × 高さ750 × 奥行375mm |
| 構成タイプ | 18の決められた組み合わせから選ぶ。2つの箱による仕様と3つの箱による仕様がある |
| モジュールタイプ | 棚のみの箱、開き扉の付く箱、下へ倒れる扉の付く箱の3種 |
| 棚板 | 可動する。5段階で高さを変えられる |
| 脚部 | 2種から選ぶ。めっきした細い4本の脚と、塗装した2本の台 |
| フレーム | 塗装したスチール |
| 外装 | 塗装した金属の枠と木の箱による |
| 内装(オープン部) | オーク材 |
| 全体寸法 | 選ぶ構成による。2つの箱で幅1,500mm、3つの箱で幅2,250mm |
| 仕上げバリエーション | 決められた色の組み合わせから選ぶ。金属の枠の塗装色と木部の着色の組み合わせによる |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない。同じ設計者の他の作品では、MoMA がイージーチェア(337.1960.a-f)を収蔵している |
| 価格 | カッシーナは価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。構成と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける |
構成が固定されていること
750mm四方の箱を並べる構成をとるが、組み合わせは18の決められたものから選ぶ。任意の並びを指定することはできない。
そのため、購入後に箱を入れ替えたり買い足したりすることもできない。購入時に構成を決めることになる。
色の組み合わせも決められたものから選ぶ。金属の枠と木部の色を個別に指定することはできない。
棚板の高さは5段階で変えられる。構成のうち、後から変えられるのはこの点にあたる。
選び分けの目安
- 後から構成を変える可能性がある場合
- 18の組み合わせから選び、購入後は変えられない。組み替えられる収納とは条件が異なる。
- 色を指定したい場合
- 決められた組み合わせから選ぶ。金属と木部を個別に指定することはできない。
- 収納するものの高さが変わる場合
- 棚板は5段階で高さを変えられる。
3つの選択の軸
18の組み合わせは、箱の数、扉の種別、脚の種別で決まる。
| 軸 | 選択肢 | 関わること |
|---|---|---|
| 箱の数 | 2つ(幅1,500mm)/3つ(幅2,250mm) | 設置場所の幅 |
| 扉の種別 | 棚のみ/開き扉/下へ倒れる扉 | 中身の見え方と開閉に要する空間 |
| 脚の種別 | めっきした細い4本/塗装した2本の台 | 床との接し方と見え方 |
扉の種別は箱ごとに異なる組み合わせもある。棚のみの箱と扉の付く箱を並べる構成が選べる。
下へ倒れる扉は、開くと前方へ張り出す。開き扉も同様である。通路に面した場所では、開閉に要する空間を確かめる。
選び分けの目安
- 設置場所の幅から決める場合
- 幅1,500mmと2,250mm。差は750mmある。
- 中身を隠したい場合
- 扉の付く箱を含む構成を選ぶ。棚のみの箱と組み合わせることもできる。
- 通路に面した場所に置く場合
- 扉は前方へ張り出す。開閉に要する空間を確かめる。
同種の収納との比較
収納は構成の決め方と変更の可否で性格が分かれる。
| 比較項目 | LC20 | CH825 クレデンザ | モンタナシステム |
|---|---|---|---|
| 構成の決め方 | 18の組み合わせから選ぶ | 固定(樹種と脚を選ぶ) | 箱を組み合わせる |
| 購入後の変更 | できない(棚板の高さのみ) | 引き出しを加えられる | できない |
| 扉 | 開き扉/下へ倒れる扉/なし | 巻き上げて壁の内部へ収まる | 複数から選ぶ |
| 寸法 | 幅1,500/2,250mm | 幅2,000mm | 組み合わせる数による |
| 色 | 決められた組み合わせ | 樹種2種 | 43色 |
選び分けの目安
- 扉が前方へ張り出さない構成を求める場合
- この製品の扉は開くと張り出す。巻き上げる方式の製品とは条件が異なる。
- 色を選びたい場合
- 決められた組み合わせから選ぶ。色数の多い製品とは選択の幅が異なる。
- 棚と扉を組み合わせたい場合
- 箱ごとに種別が異なる構成を選べる。
使用感と設置条件
寸法と搬入
箱1つが幅750 × 高さ750 × 奥行375mm。2つで幅1,500mm、3つで幅2,250mmになる。
搬入経路が通るかを実測する。金属と木を用いるため重量もある。
奥行375mmと浅い。収納するものが収まるかを確かめる。
脚の選択
めっきした細い4本の脚と、塗装した2本の台から選ぶ。
4本の脚では床下に空間ができる。2本の台では床との接し方が変わる。
金属と木の対比
枠は塗装した金属、箱は木による。素材が異なるため、経年での変化も分かれる。
棚のみの箱では内部のオーク材が見える。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
塗装した金属は擦れると下地が現れる。角の部分から傷みが進む。
めっきの脚は湿気の多い環境で曇る。細かい傷も目立つ。
木部は日光で色が変わる。着色した仕上げでは変化が現れにくい。
扉の可動する部分は、繰り返しの開閉で緩む場合がある。
日常の手入れ
- 塗装した金属
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- めっきの脚
- 乾いた布で拭く。水気を残さない。
- 木部
- 乾いた布で拭く。水分を残さない。
- 可動する部分
- 緩みを定期的に確かめる。
部品の交換
棚板や扉が破損した場合、交換の可否を取扱店に確認する。構成が固定されるため、箱の追加はできない。
どこで買うか
取扱店の調べ方
カッシーナは公式サイトで取扱店を案内している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
受注生産にあたる。構成と仕上げを決めてから製作される。納期を確かめる。
実物を確認する
18の組み合わせから選ぶ。取扱店で組み合わせの一覧を確かめられるとよい。
金属と木の対比は、現物で見え方が変わる。
設置前の確認
設置場所の幅を実測する。2つの箱で1,500mm、3つで2,250mm。
扉の付く構成では、開閉に要する空間もあわせて確かめる。
購入前チェックリスト
- 18の決められた組み合わせから選ぶこと(購入後は変えられない)
- 設置場所の幅(1,500mm/2,250mm)
- 扉の種別と開閉に要する空間
- 脚の種別(めっきした4本/塗装した2本の台)
- 奥行375mm(収納するものが収まるか)
- 色の組み合わせ(個別の指定はできない)
- 搬入経路(金属と木を用いるため重量もある)
- 受注生産の納期
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- カッシーナは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。構成と仕上げで価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
- どこで購入できますか?
- カッシーナの公式サイトで取扱店が案内されています。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
- 好きな組み合わせで構成できますか?
- できません。750mm四方の箱を並べる構成ですが、組み合わせは18の決められたものから選びます。任意の並びを指定することはできず、購入後に箱を入れ替えたり買い足したりすることもできません。
- 構成はどう選べばよいですか?
- 箱の数(2つで幅1,500mm、3つで幅2,250mm)、扉の種別(棚のみ/開き扉/下へ倒れる扉)、脚の種別(めっきした細い4本/塗装した2本の台)の3つで決まります。扉の種別は箱ごとに異なる組み合わせもあります。
- 扉は前に開きますか?
- 開き扉も下へ倒れる扉も、開くと前方へ張り出します。通路に面した場所では開閉に要する空間をお確かめください。
- 棚板の高さは変えられますか?
- 5段階で変えられます。構成のうち後から変えられるのはこの点にあたります。
- 色は選べますか?
- 決められた色の組み合わせから選びます。金属の枠の塗装色と木部の着色を個別に指定することはできません。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 塗装した金属は柔らかい布で拭いてください。研磨剤は塗装を削ります。めっきの脚は乾いた布で拭き水気を残さないでください。木部も乾いた布で拭き水分を残さないでください。扉の可動する部分の緩みも定期的にお確かめください。