Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)

Poltrona Frauは、イタリア・マチェラータ県トレンティーノに拠点を置く家具メーカーである。1912年、Renzo Frauがトリノで設立した。革の加工を基盤とし、自社で開発した革を用いた張り地家具を主力とする。家具に加えて、自動車の内装、航空機の座席、劇場やホールの内装も手がける。2014年より米国のHaworthの傘下にある。

事業と製造の実体

Poltrona Frauの製造の基盤にあるのは革である。同社はイタリアの製革所と共同で革を開発し、仔牛の皮のうち上質な部分のみを選んで用いる。染色はオーク材の樽の中で天然のアニリン染料を使う方法によるもので、染料が繊維の厚み全体に浸透する。表面のみを着色する方法と異なり、傷がついても内部まで同じ色であるため色の差が目立ちにくい。

革は原皮ごとに厚みと表面の状態が異なる。通気性、摩擦、汚れへの耐性を基準として原皮を選別する工程が、製品の品質を左右する。仕上げは色、厚み、質感の組み合わせによって多数の種類が用意される。

詰め物と支持の構造にも工程が及ぶ。手作業で配置する二重円錐形の鋼のばね、ゴムで加工した馬の毛、羽毛を入れた座面のクッションが用いられる。ばねの配置は座面の沈み方を決めるため、位置と数が座り心地を規定する。

肘掛けのひだの処理は手作業を要する。革を寄せて折り目を作る工程で、位置と深さを揃えるには熟練が必要になる。

近年は、クロムを用いない鞣しの方法による革も開発されている。

沿革

1912年、Renzo Frauがトリノでこの事業を設立した。革を用いた張り地家具を扱う企業として始まっている。イタリア王室の御用達となった記録が残る。

その後、本拠はマチェラータ県トレンティーノへ移された。創業期からの製品の系列は現在も生産が続いている。

家具に加えて、自動車の内装、航空機の座席、劇場やホールの内装も手がけるようになった。革の加工の技術が、家具以外の分野へ展開した形にあたる。

2014年、米国のHaworthが同社を取得した。

デザイナーとの協働

Poltrona Frauの製品は二つの系統からなる。一つは創業期からの設計にもとづく系列で、もう一つは現行の設計者による製品である。革と詰め物の扱いが自社の基盤にあるため、設計案は素材の性質と縫製の条件を前提として検討される。

協働相手にはGio Ponti、Pierluigi Cerri、Jean-Marie Massaud、Roberto Lazzeroniらがいる。

主な製品群

チェスターは創業期からの系列に属し、肘掛けにひだを寄せる構成を持つ。このほか背の高い肘掛け椅子などがある。いずれも革を主材とし、手作業による工程を要する。

このほか、現行の設計者によるソファ、椅子、卓、収納を扱う。家具以外では自動車の内装、航空機の座席、劇場やホールの内装を手がける。

基本情報

ブランド名 Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)
設立 1912年
創業者 Renzo Frau
設立地 イタリア・トリノ
本社所在地 イタリア・マチェラータ県トレンティーノ
資本関係 2014年よりHaworth(米国)の傘下
事業内容 家具の製造・販売、自動車内装・航空機座席・施設内装の受注
公式サイト https://www.poltronafrau.com

Reference

Poltrona Frau - 公式サイト
https://www.poltronafrau.com
Wikipedia - Poltrona Frau
https://en.wikipedia.org/wiki/Poltrona Frau