ミラノで3年ごとに開かれる国際的な展覧会。1923年にモンツァで始まり、産業と芸術の関係を主題としてきた。

ミラノ・トリエンナーレ

ミラノ・トリエンナーレとは、イタリアのミラノで3年ごとに開かれる国際的な展覧会のこと。イタリア語では Triennale di Milano と表記する。デザイン、建築、都市計画、工芸などを対象とし、産業と芸術の関係を主題としてきた。

解説

始まりは1923年で、当初はミラノ北方のモンツァにあるヴィッラ・レアーレで開かれた装飾芸術の国際展であった。2年ごとの開催だったため、この時期はビエンナーレと呼ばれている。1930年から3年ごとの開催に改められてトリエンナーレとなり、1933年に会場をミラノへ移した。移転にあわせて建てられたパラッツォ・デッラルテが以後の会場となり、現在も使われている。設計はジョヴァンニ・ムツィオで、ベルノッキ家からミラノ市へ寄贈された建物である。1933年の回からは博覧会国際事務局によって国際博覧会として認定された。

デザイン史においてこの展覧会が重要なのは、家具や日用品といった工業製品を、美術と同じ枠組みで公に評価する場が早い時期から存在したという点にある。出品作には賞が与えられ、金賞にあたるグランプリを受けた製品は各国のデザイナーの参照先となった。戦後の日本のデザイナーや企業にとっても、国際的な評価を得る機会として意識されてきた。

各回にはテーマが設定され、扱う領域は装飾芸術から工業デザイン、住宅、都市計画、環境問題へと広がっていった。2007年には常設の展示施設としてトリエンナーレ・デザイン美術館が併設され、展覧会の会期外にもデザインの企画展が行われるようになっている。2023年には創設から100年を迎えた。

基本情報

イタリア語表記 Triennale di Milano
創設 1923年、モンツァの装飾芸術ビエンナーレとして
周期 1930年から3年ごと
会場 パラッツォ・デッラルテ(ミラノ・センピオーネ公園、1933年から)
認定 1933年の回から博覧会国際事務局による国際博覧会

ミラノサローネとの違い

同じミラノで開かれるためしばしば混同されるが、ミラノサローネは1961年に始まった家具の見本市であり、商取引を目的とする。トリエンナーレは展覧会であり、審査と展示を通じてデザインを評価・提示する場である。開催の周期も、前者が毎年、後者が3年ごとと異なる。年代を扱う際は、どちらの催しを指しているかを確かめる必要がある。

Reference

Mission and History(Triennale Milano)
https://triennale.org/en/about/history-and-mission
About the Triennale di Milano(Bureau International des Expositions)
https://www.bie-paris.org/site/en/expos/triennale-di-milano/about-triennale-di-milano

この用語が登場するページ