マイロ・ボーマン:アメリカンモダニズムの体現者

マイロ・レイ・ボーマン・ジュニア(Milo Ray Baughman, Jr., 1923-2003)は、20世紀後半のアメリカを代表するモダン家具デザイナーである。カンザス州グッドランドに生まれ、カリフォルニア州ロングビーチで育った彼は、ミッドセンチュリーモダンデザインの定義者として、半世紀以上にわたりアメリカの住空間に革新をもたらした。洗練されたシンプルさと快適性を兼ね備えた彼のデザインは、モダニズムをより親しみやすく、手の届くものとし、今なお世界中のデザイナーとコレクターに影響を与え続けている。

バイオグラフィー:西海岸のモダニストの軌跡

初期の人生と教育

1923年10月7日、カンザス州グッドランドに生まれたマイロ・ボーマンは、幼少期に家族とともにカリフォルニア州ロングビーチに移住した。太平洋岸の穏やかな雰囲気は、後に彼のデザイン哲学に深く影響を与えることとなる。13歳という若さで、ボーマンは両親から家族の新居の設計を依頼された。内装と外装の両方を手がけたこの経験は、彼のデザイナーとしての道を決定づけるものとなった。家族はその家に34年間住み続け、若きボーマンの才能が確かなものであることを証明した。

1941年に高校を卒業した後、ボーマンは第二次世界大戦中の4年間を陸軍航空隊で過ごした。軍務中、彼は士官クラブのデザインを手がける機会を得て、実践的なデザイン経験を積んだ。戦後、ロサンゼルスのアートセンター・スクールとシュイナード美術学校(現カリフォルニア芸術大学)でプロダクトデザインと建築デザインを学んだ。

キャリアの黎明期:カリフォルニアモダンの誕生

学業を終えたボーマンは、ロサンゼルスのフランク・ブラザーズで働き始めた。この店は西海岸初の完全モダン家具店であり、『アーツ&アーキテクチャー』誌の象徴的なケーススタディハウスプログラムに家具を提供していた先駆的な存在だった。ウィンドウディスプレイのデザインから始まった彼のキャリアは、やがてカスタム家具のデザインへと発展していった。

1947年、わずか24歳でボーマンは「マイロ・ボーマン・デザイン社」を設立した。すぐに複数の家具メーカーから依頼が舞い込み、グレン・オブ・カリフォルニア、パシフィック・アイアン、ドレクセル、ウィンチェンドン・ファニチャーなど、東西のメーカーと協働した。1950年にグレン・オブ・カリフォルニアのために手がけた「カリフォルニアモダン」コレクションは、スウェーデン系アメリカ人デザイナーのグレタ・マグヌソン・グロスマンとの協働により、ウォールナット、バーチ、アルミニウムなどの素材を用いて、西海岸独自のモダンデザイン美学を確立した。パシフィック・アイアンのために制作したメタルダイニングテーブルの一つは、1950年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の展示会のモデルハウスに採用された。

セイヤー・コギンとの歴史的パートナーシップ

1953年、ボーマンのキャリアにおける決定的な転機が訪れた。ノースカロライナ州ハイポイント——当時アメリカ家具製造の中心地——を訪れた彼は、複数の企業から「モダンすぎる」と断られた後、家具メーカーのセイヤー・コギンと最後の面会を果たした。約1時間の会談の後、コギンは椅子から飛び上がり、「こんなデザインは見たことがない」と叫んだ。二人は握手で契約を交わし、それは50年にわたる協働と友情の始まりとなった。

コギンの妻ドット・コギンは後にこう回想している。「ある意味で、セイヤーとマイロは一緒にスタートを切ったのです。マイロは会社がまだ組織化の段階にあった時にやって来ました。セイヤーはデザイナーを探していて、二人の関係は握手の合意から始まりました。」この協働により、戦後アメリカのためのスタイリッシュでありながらアクセシブルな家具という、両者の共通ビジョンが実現した。ボーマンの創造的ビジョンとコギンの工学的・製造的専門知識が融合し、1960年代から1970年代にかけて毎年ハイポイント市場で新コレクションを発表し続けた。

教育者としての活動と信仰

1965年、ボーマンは末日聖徒イエス・キリスト教会に改宗し、生涯この信仰に熱心に取り組んだ。1969年、ブリガムヤング大学から招聘を受け、環境デザイン学科を創設した。彼は6年間学科長および准教授として同大学に在籍しながら、プロのデザイン活動も継続した。その後12年間はバージニア州の農家とノースカロライナ州ウィンストンセーラムの自宅を行き来し、1987年にユタ州に戻ってさらに9年間ブリガムヤング大学で上級講師を務めた。

ボーマンは、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン、テネシー大学、ウィスコンシン大学マディソン校、ノースカロライナ州立大学など、全米の複数の大学で講演を行い、優れたデザインが人間の生活に与える肯定的な影響について広く説いた。デザイナーとしてだけでなく、モダンデザインとライフスタイルの啓蒙者として、次世代のモダニストたちを育成する役割を果たした。

晩年と遺産

2003年7月23日、マイロ・ボーマンはソルトレイクシティで80歳の生涯を閉じた。彼の死は、長年のパートナーであるセイヤー・コギン(1922-2003)の死からわずか数週間後のことだった。半世紀にわたる協働と友情は、二人がほぼ同時にこの世を去ることで幕を閉じたのである。

デザインの哲学とアプローチ:機能美の追求

「博物館に属さない」デザイン

ボーマンのデザイン哲学の核心は、彼自身の言葉に集約されている。「過度に目立つようデザインされた家具は非常に興味深いが、あまりにもしばしば博物館にのみ属するものとなる。」この信念は、彼のすべての作品に貫かれた。ボーマンは、デザインが何よりも機能的でアクセシブルでなければならないと確信していた。彼の目指したのは、人々の生活を向上させながらも、手の届く価格で広く利用可能な家具だった。

1966年、『ニューヨーク・タイムズ』紙の批評家リタ・ライフは、ボーマンの作品についてこう評した。「ボーマン氏と彼が協働する企業は、価格と販売店の両面で広く一般に入手可能な、独創的で非伝統的な家具を大量生産している数少ない存在である。」この評価は、ボーマンの民主的なデザインアプローチの本質を捉えている。

持続するデザインの美学

ボーマンのデザイン哲学において最も重要な原則は、「優れたデザインは持続的なデザインである」という信念だった。彼の特徴的な節制は、単なる流行や新奇性を排除した。代わりに、彼は妥協なくモダンでありながら、古典的な良識の永続的な基準に決して違反しない美学を達成した。この哲学により、彼の作品は創作から数十年が経った今も、時代遅れになることなく生産され続けている。

素材への深い理解

ボーマンは素材の特性を深く理解し、それぞれの素材が持つ可能性を最大限に引き出すことに長けていた。彼は主にレザー、木材、金属といったミッドセンチュリー期の定番素材を用いたが、その組み合わせ方と仕上げ方において独自性を発揮した。特に、クロームやステンレススチールのフラットバーフレーム、バール材(瘤杢)のベニヤ、タフテッド(房飾り)仕上げの張地を好んで使用した。これらの素材の選択は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエやマルセル・ブロイヤーといったヨーロッパモダニズムの巨匠の遺産を継承しながらも、西海岸のスタイルと快適さを注入したものだった。

比例とプロポーションへの配慮

ボーマンの家具は、大胆でありながら統制のとれたプロポーション、上質な素材、洗練された仕上げを特徴とした。彼はシンプルなシルエットを基盤としながら、豪華なベルベットの張地、クロームのベース、エキゾチックな木材要素といった贅沢なタッチによって作品を高揚させた。このシンプルさと豪華さの二律背反が、彼の家具を機能的でありながら魅惑的なものとした。

作品の特徴:形態、素材、そして快適性

視覚的特徴

ボーマンの家具デザインは、以下の特徴によって即座に識別可能である。

フラットバーフレームの多用
特に椅子とソファにおいて、クロームまたはステンレススチールのフラットバーを用いた構造的フレームは、ボーマンのトレードマークとなった。このデザインは視覚的な軽やかさと構造的な強度を両立させている。
曲線的で彫刻的なフォルム
スクープチェア、スイベルチェア、カーブを描くラウンジチェア、大型のセクショナルソファなど、彼の作品は流動的で有機的なフォルムを持つ。特に円形のソファや半円形のデザインは、空間に動きと柔らかさをもたらす。
360度の美学
ボーマンは、家具が前面だけでなく背面も同様に美しくあるべきだと考えた。書棚やキャビネットの背面も前面と同様に仕上げられ、部屋のどこに配置しても美しく機能する。
多機能性と適応性
スイベル機能、チルト機能、リクライニング機構など、使用者の快適性を最大化する機能を巧みに組み込んだ。また、モジュール式のセクショナルソファは、様々な空間構成に適応できるよう設計された。

快適性の重視

ボーマンのデザインにおいて、快適性は単なる付加的要素ではなく、中心的な原則だった。スイベルチェア、スクープチェア、曲線的なラウンジ、ゆったりとしたソファやリクライナーのすべてが、機能性と美しさを両立させている。厚みのある張地、ブレンドダウンのクッション、人体工学的に設計されたアームレストなど、細部まで使用者の快適さが考慮されている。

素材の洗練

ボーマンは素材の質感とコントラストを巧みに操った。滑らかなクロームと柔らかなレザーの組み合わせ、磨き上げられたバール材とガラスのトップの対比、メタルフレームとプラッシュなベルベット張地の調和など、異なる素材を組み合わせることで視覚的・触覚的な豊かさを創出した。

カラーとテクスチャー

多くのミッドセンチュリーデザイナーがニュートラルな色調を好んだのに対し、ボーマンは時に大胆な色彩を用いた。鮮やかなオレンジやパープルのベルベット張地、白いレザーとクロームの組み合わせ、深みのあるウォールナットやローズウッドの木目など、色彩とテクスチャーへの感度の高さが作品に表れている。

主要代表作品:タイムレスなアイコンたち

No. 951-103デザインクラシックチェア(1966)

ボーマンの最も象徴的なデザインの一つである951-103チェアは、1966年に創作され、ミッドセンチュリーモダン時代の最も重要な椅子デザインの一つとして認識されている。細身の長方形スチールフレーム、ブレンドダウンの豪華なシート、張地で覆われたアームレストを特徴とし、モダンなスタイルと魅惑的な快適さの印象的な融合を実現している。

このデザインは、ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤーの片持ち式クロームシーティングの遺産を現代化したものである。フラットバーのステンレススチールフレームは、視覚的な軽さと構造的な強度を両立させ、張地で覆われたアームレストは、過剰に詰め物をした外観を与えることなく快適さを付加している。ブラッシュドニッケル、ブラッシュドブロンズ、ポリッシュドステンレススチール、サテンブラス、ブラックパウダーコート、ホワイトパウダーコート、グレーパウダーコートなど、複数の仕上げオプションで提供され、様々なインテリアスタイルに適応する。

2010年、クレート&バレルがこのデザインの販売を開始したことで、「マイロが主流になる瞬間」が到着した。同社のベッキー・ウェーバーは「何度も模倣されてきたが、信じられないほど快適だ」と評し、比較的高価な2,500ドルの価格設定にもかかわらず、年間約500脚を販売すると予測した。セイヤー・コギン社は今日も本デザインの正規版を製造し続けており、ボーマンの持続的デザイン哲学の証となっている。

No. 989-103 Tバックラウンジチェア(1963)

989-103ラウンジチェアは、ボーマンの彫刻的アプローチの傑作である。T字型の背もたれが特徴的なこのデザインは、幾何学的な明快さと有機的な快適さを融合させている。クロームまたはステンレススチールのフレームは、座る人を優しく包み込むように設計された張地のシートとバックを支える。このデザインは、ボーマンが構造的要素を装飾的要素としても機能させる能力を示している。

No. 820-400シェーズロング(1954)

1954年にデザインされたこのシェーズロングは、ボーマンとセイヤー・コギンの協働初期の傑作の一つである。波打つような曲線を描くフォルムは、使用者の身体を完全に受け止め、リラクゼーションを促す。このデザインは、ボーマンが快適性と彫刻的美しさを同時に達成する能力を明確に示している。

No. 1224-303サークルセクショナルソファ(1968-1970年代)

1968年頃にデザインされた円形セクショナルソファは、ボーマンの大胆なフォルム実験の代表例である。半円形または完全な円形に配置できるモジュール式デザインは、従来の直線的な家具配置に挑戦し、会話と社交を促進する親密な空間を創出する。沈床式のデンや開放的なリビングスペースに理想的なこのデザインは、1960-70年代のアメリカのライフスタイルの変化を反映している。

ウェーブシェーズ(1960年代)

ウェーブシェーズは、その名の通り波のように流れる曲線的フォルムが特徴である。身体の輪郭に沿って設計されたこのシェーズは、究極のリラクゼーション体験を提供する。現代では、イタリアのカーフスキンレザーなどの豪華な素材で張り替えられたバージョンが高い評価を受けている。

ヴァイスロイリクライナー(1965)

1965年にデザインされたヴァイスロイリクライナーは、ボーマンが機能性と優雅さを融合させる能力を示している。リクライニング機構を備えながらも、過度に機械的な外観を避け、洗練されたミッドセンチュリースタイルを維持している。

スクープチェア(1950年代)

1950年代にデザインされたスクープチェアは、その名の通り「すくう」ような形状を持つ。広いシートと彫刻的なプロファイルを特徴とし、座る人を包み込むような快適さを提供する。アイアン製の脚部と組み合わされたこのデザインは、ミッドセンチュリーモダンの美学を完璧に捉えている。

シンラインダイニングチェア(1970年代)

クロームスチールの細身のフレームを特徴とするシンラインダイニングチェアは、視覚的な軽やかさと構造的な強度を両立させた傑作である。アームレスのデザインは、ダイニングテーブルの周りでの自由な動きを可能にし、現代的な食事空間に理想的である。10脚セットなど、大規模なダイニング設定で特に印象的な効果を発揮する。

コレクションテーブルとケースグッズ

ボーマンは椅子やソファだけでなく、テーブル、キャビネット、書棚などのケースグッズも多数デザインした。特に、バール材とクロームを組み合わせたコーヒーテーブル、ガラストップのサイドテーブル、ローズウッドのキャビネット、タンバードアクレデンザなどが知られている。彼のケースグッズは、背面も前面と同様に仕上げられており、部屋のどこに配置しても美しいという彼の哲学を体現している。

功績と業績:デザイン界での認知と影響

主要な賞と栄誉

1987年 家具デザイナー殿堂入会
ボーマンは1987年に家具デザイナー殿堂(Furniture Designer's Hall of Fame)に選出され、アメリカ家具デザイン界における彼の卓越した貢献が公式に認められた。彼の長年のパートナーであるセイヤー・コギンも2004年に同様の栄誉を受けた。
1987年 優秀デザイン賞(Distinguished Design Award)
同年、ボーマンは優秀デザイン賞を受賞し、半世紀にわたる革新的なデザイン活動が評価された。

主要な展覧会と美術館収蔵

ボーマンの作品は、生涯を通じて数多くの権威ある展覧会で紹介され、主要美術館の永久コレクションに収蔵されている。

グッドデザイン展、ニューヨーク近代美術館(MoMA)
1950年代、ボーマンの作品はMoMAの「グッドデザイン」シリーズに選出され、彼のパシフィック・アイアン製メタルダイニングテーブルが同館の展示会のモデルハウスに採用された。
「ハイスタイルズ:20世紀アメリカンデザイン」展、ホイットニー美術館(1985)
ニューヨークのホイットニー美術館で開催されたこの重要な回顧展に、ボーマンの作品が選出された。この展覧会は、20世紀アメリカデザインの最も重要な功績を総括するものであった。
「カリフォルニアデザイン、1930-1965:モダンな生き方」展、ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)(2012)
ボーマンの死後、LACMAで開催されたこの展覧会は、カリフォルニアモダンデザイン運動における彼の重要な役割を再評価した。
サウスイースタン現代美術センター、ウィンストンセーラム
ノースカロライナ州のこの美術館では、ボーマンの作品が定期的に展示された。
ノースカロライナ美術館、ローリー
同館もボーマンの作品を収蔵し、地元デザイナーとしての彼の業績を顕彰している。

現在、ボーマンの作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)など、世界の主要美術館の永久コレクションに収蔵されている。

教育者としての貢献

ボーマンは実践的デザイナーとしてだけでなく、教育者としても重要な役割を果たした。1969年にブリガムヤング大学に環境デザイン学科を創設し、6年間学科長および准教授を務めた。その後も9年間(1987-1996)同大学で上級講師として教鞭を執り、次世代のデザイナーたちを育成した。

加えて、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン、テネシー大学、ウィスコンシン大学マディソン校、ノースカロライナ州立大学など、全米の主要デザイン教育機関で講演を行い、優れたデザインが人間の生活に与える肯定的な影響について広く啓蒙活動を展開した。デザインに関する執筆活動も活発に行い、モダンデザインの原則と実践について論じた。

産業への影響

ボーマンの最も顕著な業績の一つは、高品質なモダン家具を大量生産し、広範な消費者に手の届く価格で提供したことである。1966年の『ニューヨーク・タイムズ』紙の評価——「ボーマン氏と彼が協働する企業は、価格と販売店の両面で広く一般に入手可能な、独創的で非伝統的な家具を大量生産している数少ない存在である」——は、彼の民主的デザインアプローチの重要性を示している。

セイヤー・コギン社との50年にわたる協働は、アメリカ家具産業における最も成功したデザイナー・製造者パートナーシップの一つとして記録されている。この関係は、創造的ビジョンと製造技術の理想的な融合を実現し、ミッドセンチュリーモダンアメリカ家具の標準を定義した。

評価と後世への影響:持続する遺産

同時代の評価

ボーマンは生前から高い評価を受けていた。1951年、キャリア初期の段階で『ニューヨーク・タイムズ』紙で絶賛され、1960年代には主要なデザイン批評家たちから「エレガンスと洗練」を持つデザイナーとして認識されていた。1968年、同紙の批評家リタ・ライフは彼の作品を称賛し、広くアクセシブルでありながら独創的なデザインを実現していると評価した。

彼の作品は、同時代のジョージ・ネルソン、ポール・マッコブらとともにアメリカンモダニズムを定義し、後続のウィリー・リッツォ、ポール・タトル、さらにはドナルド・ジャッドのような芸術家にまで影響を与える道を切り開いた。

デザイン史における位置づけ

ボーマンは「カリフォルニアモダニズム」の建築者の一人として、また「ハリウッドリージェンシー」スタイルの発展に貢献したデザイナーとして位置づけられる。彼のデザインは、モダニズムとアールデコのイディオムを融合させた、独自のアメリカ的美学を創出した。

ヨーロッパモダニズムの巨匠たち——特にミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤー——の遺産を継承しながらも、ボーマンはそれを西海岸のスタイルと快適さで再解釈した。彼の作品は、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の家具と同様に、リラックスした風通しの良い雰囲気を持ち、アメリカ的なくつろぎの精神を体現している。

1970年代デザインの象徴

カール・スプリンガーやピエール・カルダンといった同世代のデザイナーと同様に、ボーマンのデザインは1970年代を象徴するものとなった。洗練され、確信に満ち、きらびやかなスタイルは、この時代の楽観主義と実験精神を反映している。しかし、ボーマンの作品は単なる時代の産物ではなく、タイムレスな質を持ち、現代でも高く評価され続けている。

現代における再評価と人気

21世紀に入り、ミッドセンチュリーモダンデザインへの関心が世界的に高まる中、ボーマンの作品は顕著な再評価を受けている。ヴィンテージ家具ディーラーたちは20年以上にわたりボーマンの作品を販売してきたが、真の主流化は2010年に訪れた。

2010年、大手家具小売チェーンのクレート&バレルが、1966年デザインのボーマンのステンレススチール・レザーチェア(951-103)をセイヤー・コギン製で販売開始したことは、「マイロが主流になる瞬間」として記録されている。同社のベッキー・ウェーバーは「何度も模倣されてきたが、信じられないほど快適だ」と述べ、比較的高価な2,500ドルにもかかわらず年間500脚程度の販売を見込んだ。

ヴィンテージ市場でも、ボーマンの作品は高い需要を維持している。1stDibsなどのプラットフォームでは、彼の家具が380ドルから49,500ドルの範囲で取引され、平均価格は約4,973ドルとなっている。特にセイヤー・コギン製のオリジナル作品、バール材を使用したケースグッズ、クロームフレームのラウンジチェアなどは、コレクターの間で高く評価されている。

現代の製造と入手可能性

ボーマンの持続的デザイン哲学の最大の証は、彼の多くの作品が今日も生産され続けていることである。セイヤー・コギン社は、創業者の死後も「マイロ・ボーマン・コレクション」として、951-103チェア、1224サークルセクショナルソファ、クラシックアームレスダイニングチェアなど、数多くの象徴的デザインを製造し続けている。

これらの作品は、ノースカロライナ州ハイポイントの工場で、伝統的な職人技術を用いて一つ一つベンチメイドされている。顧客は生地やレザー、木材や金属の仕上げを選択でき、現代の住空間に合わせてカスタマイズできる。この継続的な生産は、ボーマンのデザインがタイムレスな質を持ち、60年以上経った今も市場で需要があることを証明している。

影響を受けたデザイナーと後続世代

ボーマンの影響は、現代のデザイナーたちにも及んでいる。彼の民主的デザインアプローチ——高品質でスタイリッシュな家具を手の届く価格で提供する——は、多くの現代ブランドの哲学に反映されている。また、機能性と美学の完璧なバランス、素材の誠実な使用、360度の美学など、彼の原則は今日のデザイン教育においても重要な参照点となっている。

文化的影響とポップカルチャー

ボーマンの家具は、高級住宅、デザイン雑誌、映画やテレビの美術セットにおいて頻繁に登場する。特に彼のアームレスダイニングチェアは「数え切れないほどの高級ダイニングルームに登場」しており、洗練されたモダンライフスタイルの視覚的アイコンとなっている。彼の作品は、ミッドセンチュリーモダンという美学が単なる過去のスタイルではなく、現代生活においても完全に機能する永続的なデザイン言語であることを証明している。

持続可能性とタイムレスデザイン

現代の持続可能性への関心の高まりの中で、ボーマンの「優れたデザインは持続的なデザインである」という哲学は新たな意義を持つ。流行を追わず、時を超えて価値を保つ彼のデザインアプローチは、使い捨て文化への有力な代替案を提示している。70年前にデザインされた彼の家具が今日も生産され、使用され、評価され続けていることは、真に持続可能なデザインの本質を示している。

結論:アメリカンモダニズムの遺産

マイロ・ボーマン(1923-2003)は、20世紀後半のアメリカ家具デザインにおいて最も重要で影響力のある人物の一人として、確固たる地位を占めている。カンザスに生まれ、カリフォルニアで育ち、ノースカロライナで最も重要な協働関係を築いた彼の人生は、アメリカ自体と同様に、多様で広範な地理的・文化的影響を反映している。

ボーマンの最も永続的な貢献は、モダニズムを民主化したことである。「過度にデザインされた家具は博物館に属する」という彼の信念は、単なる修辞ではなく、実践的な指針だった。彼は、優れたデザインが少数のエリートのためのものではなく、広範な人々の生活を向上させるべきだと確信していた。セイヤー・コギンとの50年にわたる協働を通じて、彼はこのビジョンを実現し、スタイリッシュでありながら手の届く価格の家具を大量生産することに成功した。

彼のデザインの持続力は驚くべきものである。951-103チェア、989-103ラウンジチェア、1224サークルセクショナルソファなど、半世紀以上前に創作された作品が、今日も生産され、購入され、愛用され続けている。これは、ボーマンが流行ではなく持続性を追求し、タイムレスな質を達成したことの証である。

教育者、講演者、執筆者としても、ボーマンは優れたデザインが人間の生活に与える肯定的な影響について広く啓蒙した。ブリガムヤング大学での環境デザイン学科の創設、全米の主要大学での講演活動は、次世代のデザイナーたちを育成し、デザインの民主化という彼のビジョンを継承させることに貢献した。

ニューヨーク近代美術館、ロサンゼルス郡立美術館、ホイットニー美術館など、世界の主要美術館に彼の作品が収蔵されていることは、ボーマンのデザインが単なる商業的成功を超えて、芸術的・文化的重要性を持つことを示している。しかし同時に、彼の作品が日常生活の中で使用され続けていることは、彼が何よりも重視した機能性とアクセシビリティの原則が生きていることを証明している。

21世紀においてミッドセンチュリーモダンデザインへの関心が世界的に高まる中、マイロ・ボーマンの名前と作品は新たな世代に再発見され続けている。彼の遺産は、洗練されたシンプルさ、素材への誠実さ、快適性への配慮、そして何よりも、優れたデザインは持続し、広く共有されるべきだという信念において、今日のデザイナーたちに継続的なインスピレーションを与えている。

マイロ・ボーマンは、アメリカンモダニズムの本質——民主的、機能的、楽観的、そしてタイムレス——を完璧に体現したデザイナーである。彼の作品は、優れたデザインが時代を超え、文化を超え、世代を超えて人々の生活に喜びと快適さをもたらし続けることができることを証明している。

作品一覧

発表年 区分 作品名 ブランド
1950年 コレクション California Modern Collection Glenn of California
1950年 テーブル Metal Dining Tables Pacific Iron
1950年代 椅子 Scoop Chair Various
1950年代 キャビネット Tambour-Door Credenza Glenn of California
1953年 コレクション The Milo Baughman Collection Murray Furniture of Winchendon
1954年 シェーズロング No. 820-400 Chaise Thayer Coggin
1954年 ソファ No. 955-304 Sofa Thayer Coggin
1960年代 シェーズ Wave Chaise Thayer Coggin
1962年 椅子 No. 951-103 Chair Thayer Coggin
1963年 ラウンジチェア No. 989-103 T-Back Lounge Chair Thayer Coggin
1965年 リクライナー Viceroy Recliner Thayer Coggin
1966年 椅子 No. 951-103 Design Classic Chair Thayer Coggin
1968年 ソファ No. 1224-303 Circle Sectional Sofa Thayer Coggin
1970年代 椅子 Thin Line Dining Chairs Thayer Coggin
1970年代 椅子 Roxy Swivel Tilt Lounge Chairs Thayer Coggin
1970年代 椅子 Egg Swivel Lounge Chair Thayer Coggin
1970年代 椅子 Flat Bar Chrome Lounge Chairs Thayer Coggin
1970年代 テーブル Drum Form Burl Wood Side Tables Thayer Coggin
1975年頃 ミラー Rosewood Wall Mirror Thayer Coggin
1980年代 テーブル Brass and Glass Side Tables with Shelves Various
年代不明 ラウンジチェア No. 1233-103 Chair Thayer Coggin
年代不明 ラウンジチェア No. 1364-103-FX Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 ソファ No. 1277-303 Sofa Thayer Coggin
年代不明 ラウンジチェア No. 1372-103 Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 スイベルラウンジチェア No. 1441-113 Swivel Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 ラウンジチェア No. 1441-103 Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 ラウンジチェア No. 1275-103-BS Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 ラウンジチェア No. 989-103-B Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 アームラウンジチェア No. 1305-103 Arm Lounge Chair Thayer Coggin
年代不明 ダイニングチェア No. 1188 Design Classic Dining Chair Thayer Coggin
年代不明 ソファ Shelter Sofa Thayer Coggin
年代不明 コーヒーテーブル Rosewood Cocktail Table Thayer Coggin
年代不明 コーヒーテーブル Chrome and Glass Coffee Tables Various
年代不明 バーカート Mixed Metal Rolling Bar Cart Various
年代不明 椅子 Parsons Chairs Various
年代不明 椅子 High Back Wing Armchairs Various
年代不明 コレクション Multiple Collections Drexel, Directional, Mode Furniture, Arch Gordon, George Kovacs, The Inco Company

Reference

Milo Baughman – Design Within Reach
https://www.dwr.com/designer-milo-baughman?lang=en_US
Milo Baughman - Designer Biography and Price History on 1stDibs
https://www.1stdibs.com/creators/milo-baughman/
Milo Baughman | Artnet
https://www.artnet.com/artists/milo-baughman/
Milo Baughman - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Milo_Baughman
Milo Baughman Furniture Designer and Biography - Todd Merrill
https://toddmerrillstudio.com/designer/milo-baughman/
MILO BAUGHMAN — High Style Deco
https://www.highstyledeco.com/milo-baughman
Vintage Milo Baughman Chairs Furniture - InCollect
https://www.incollect.com/artists/milo-baughman-chairs
Milo Baughman Designs - Elle Decor
https://www.elledecor.com/design-decorate/interior-designers/tips/a4086/appraisal-milo-baughman-a-71595/
Milo Baughman Furniture from Thayer Coggin
https://www.thayercoggin.com/milo-baughman-gallery
Milo Baughman Online Shop | Buy Vintage Furniture at PAMONO
https://www.pamono.com/designers/milo-baughman
Milo Baughman: MCM Spokesman and Furniture Designer - Atomic Ranch
https://www.atomic-ranch.com/furniture-faves/milo-baughman-furniture-designer/
Mid Century Furniture Master Milo Baughman - InCollect
https://www.incollect.com/articles/mid-century-modern-design-masters-milo-baughman