概要

リエボレ・アルテール・モリーナは、バルセロナの設計事務所である。アルベルト・リエボレが1984年に開いた事務所に、1991年、ジャネット・アルテールとマネル・モリーナが加わり、この名称になった。製品設計のほか、メーカーへの助言やアートディレクションも手がける。アルペール、テクノなどと協働し、1999年にスペイン国家デザイン賞、2016年にテクノのヴェラでコンパッソ・ドーロを受けた。

沿革

アルベルト・リエボレは1948年にブエノスアイレスに生まれ、同地の大学で建築を学んだ。1977年にバルセロナへ移り、1984年に自身の事務所を開いている。ジャネット・アルテールは1965年にドイツのハイデルベルクで、マネル・モリーナは1963年にバルセロナで生まれた。

1991年、アルテールとモリーナが事務所に加わり、リエボレ・アルテール・モリーナとなった。

2016年、事務所は「Lievore + Altherr Désile Park」に改称した。モリーナはこの年から自身のスタジオ(Estudi Manel Molina)で仕事をしている。

デザインの思想と方法

事務所は製品設計、コンサルティング、アートディレクションを業務とする。アルペール、テクノ、フォスカリーニ、ポルトローナ・フラウなど、複数のメーカーとの協働が知られる。

一枚の合板から椅子をつくる

2012年にアルペールから発表したサヤは、一枚の合板を折り曲げた形でシェルをつくる椅子である。背は肩の下で止まる低い背もたれとし、脚は木またはクロームスチールから選べる。住宅とコントラクトの両方を想定した仕様で、スチール脚の型は積み重ねられる。素材は合板である。

メーカーとの協働

アルペールのためにカティファ、サヤなどの椅子を設計した。テクノとは2014年に協働を始め、シーティングシステムのヴェラを設計している。

代表作にみる方法

カティファ(アルペール)

アルペールのための椅子のシリーズである。2024年には新素材を用いた「Catifa Carta」が発表されている。

サヤ(アルペール、2012年)

一枚の合板を折り曲げてシェルをつくる、低い背もたれの椅子である。2012年4月にミラノのアルペール・ショールームで披露された。→サヤ チェア

ヴェラ(テクノ)

テクノのためのシーティングシステムである。同社との協働は2014年に始まった。2016年のコンパッソ・ドーロで、ワーク分野の受賞作に選ばれている。

受賞・収蔵

受賞

  • 1999年 スペイン国家デザイン賞(Premio Nacional de Diseño)
  • 2016年 コンパッソ・ドーロ(ヴェラ、テクノ)

収蔵

以下の収蔵が確認できる(V&A=ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)。V&Aの記録は設計者をアルベルト・リエボレ個人としている。

  • V&A ロスコ・チェア(1989-94年設計、1996年製造) 収蔵番号 W.13-1996

MoMA、Met、AIC では該当する収蔵は確認できなかった。

作品一覧

年 区分 作品名 ブランド
椅子 カティファ Arper
2012年 椅子 サヤ チェア Arper
シーティング ヴェラ Tecno

プロフィール

設立 1991年(リエボレの事務所は1984年に開設)
創設者 アルベルト・リエボレ、ジャネット・アルテール、マネル・モリーナ
拠点 スペイン・バルセロナ
分野 家具、アートディレクション
主な協働ブランド Arper、Tecno

Reference