ルシアン・R・エルコラーニ ── 英国家具の伝統を工業化した、イタリア生まれの巨匠
1888年、イタリア中部マルケ州サンタンジェロ・イン・ヴァドに生まれたルシアン・ランドルフ・エルコラーニ(本名:ルチアーノ・ランドルフォ・エルコラーニ)は、英国家具史に比類なき足跡を残したデザイナーであり、実業家である。額縁職人であった父アブドン・エルコラーニとともに10歳で渡英し、ロンドン東部に居を構えた一家は、救世軍の支援を受けて新天地での生活を始めた。幼くして英語に苦しみ、一時は学校を退き使い走りの仕事に就いたエルコラーニであったが、父の勧めもありショーディッチ工科学院の夜間課程で図面、デザイン、家具の理論と製作技法を学ぶ。1907年、19歳にして初めての家具作品──螺鈿を象嵌したミュージックキャビネット──を完成させ、その才能の片鱗を示した。
1910年、フレデリック・パーカー社(のちのパーカー・ノール)に招かれてハイ・ウィカムへ移り、家具デザイナーとしての本格的なキャリアを歩み始める。同地の工科学校で夜間の家具デザイン講座を担当し、そこで後にGプランを興すエドワード(テッド)・ゴムと出会い、生涯にわたる友情と職業的連携を築いた。第一次世界大戦中は志願入隊を試みるも予備役に回され、ゴム社の工場で航空機部品やプロペラの製造に従事した。
1915年にエヴァ・ブレットと結婚。1920年、32歳にしてハイ・ウィカムに自らの家具工場「ファニチャー・インダストリーズ」を設立する。これが後のアーコール社の母体となる。1923年に英国籍を取得し、1932年には名門椅子メーカーであるウォルター・スカルズ社を買収して事業を拡大した。
戦時の試練と大量生産への覚醒
第二次世界大戦中、アーコール工場は政府の指示により一日2万5千本のテントペグをはじめ、弾薬箱などの軍需品の製造に転じた。二人の息子ルシアン・Bとバリーは英国空軍に従軍し、ルシアン・Bは英仏海峡での作戦からの帰還中に撃墜されるも生還を果たしている。この大量生産の経験が、のちの家具製造の革新へとつながる重要な転機となった。
1944年、英国商務省のユーティリティ家具委員会から10万脚のウィンザーチェアの製造を受注する。エルコラーニは従来の家具職人が敬遠してきたイングリッシュ・エルム(ニレ材)に着目し、蒸気曲木の技法を大量生産に応用する革新的な工程を開発した。エルムは加熱すると歪みやすいという難点を持つ木材であったが、自然乾燥と蒸気窯による処理を組み合わせることでこの問題を克服。14の予備成形部品から椅子を組み立てる方式を確立し、20秒に一脚という驚異的な生産速度を実現した。
ウィンザーコレクションの誕生と戦後の成功
1946年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で開催された「ブリテン・キャン・メイク・イット」展にアーコールの曲木家具を出展し、大きな反響を得る。翌1947年に量産型ウィンザーチェアをはじめとするウィンザーコレクションの販売を開始した。戦前の重厚な家具に代わり、簡素で軽やかなラインを持つアーコールの家具は、戦後英国の中産階級の暮らしに広く浸透していった。1951年には「フェスティバル・オブ・ブリテン」にも出展し、英国の最新デザインと製造技術の象徴として評価された。
エルコラーニのデザイン哲学は、彼が暮らしたチルターン丘陵の伝統的な家具製作の技と、渡米時に出会ったシェーカー家具の簡素な美学に深く根ざしている。伝統的なウィンザーチェアの構造──脚と背もたれが座面に直接取り付けられるという基本原理──を出発点としつつ、蒸気曲木、楔接合(ウェッジジョイント)、スピンドルバックといった工芸的要素を量産の工程に巧みに融合させた。素材の持つ自然な美しさを活かしながらも、機能的で堅牢な家具を誰もが手にできる価格で提供するという信念は、アーコールのすべての製品に貫かれている。
デザインの思想とアプローチ
エルコラーニの家具づくりの根幹には、「正直な家具(honest furniture)」という理念がある。素材の特性を尊重し、構造をそのままデザインの表現とすることで、装飾に頼らない本質的な美を追求した。楔接合は構造的な強度を確保すると同時に、座面を貫く脚の断面に現れる楔の模様が意匠的なアクセントとなる。蒸気で曲げられた一本のアッシュ材(もしくはビーチ材)から成る弓形の背もたれは、優美な曲線と確かな身体の支持を両立させる。
英国の在来樹種であるエルム、ビーチ、アッシュといった木材を主素材とし、それぞれの木目の個性を活かした仕上げを施すことで、一脚ごとに異なる表情を持つ家具を生み出した。特にエルムの独特な杢目は、アーコール家具のアイデンティティとして広く認知されている。伝統的な手仕事と近代的な機械生産を共存させるという姿勢は、当時としてはきわめて先進的であり、「量産でありながら一つひとつに手仕事の温もりが宿る」というアーコール独自の価値を確立した。
また、アメリカ視察の際に目にしたシェーカー家具の厳格な簡素さに深い感銘を受け、余分な装飾を排しながらも使い心地と美しさを追求するという方向性を生涯にわたって保持した。この精神は、脚の繊細なテーパーや座面の鞍型に削り出された曲面、スピンドルの細やかな旋盤加工など、ディテールのひとつひとつに表れている。
作品の特徴
エルコラーニの家具は、いくつかの明確なデザイン語彙によって特徴づけられる。第一に、ウィンザーチェアの構造原理に基づく「座面を貫く脚」と楔接合。第二に、蒸気曲木によって一本の木材から形成される弓形の背もたれ(ボウバック)。第三に、旋盤加工されたスピンドル(紡錘形の背棒)が生み出すリズミカルな反復。第四に、エルムやビーチ、アッシュといった英国在来材の木目と質感を活かした素材表現である。
これらの要素は、ウィンザーダイニングチェアからラブシート、スタジオカウチ、バタフライチェアに至るまで、アーコールの全製品に通底するデザインDNAとして機能している。特筆すべきは、バタフライチェア(1958年)における成形合板の導入であり、従来の無垢材による構成から一歩踏み出し、エルム突板を張った曲面合板の座面と背もたれという新たな表現を開拓した。一方で脚部はウィンザーの伝統的な構造を踏襲しており、革新と伝統の見事な融合を体現している。
主な代表作とエピソード
ウィンザーチェア(1944年〜、モデル391 / 現行モデル1877)
商務省ユーティリティ家具委員会の契約に応じて開発された、アーコールの原点ともいうべき作品。伝統的なウィンザーチェアの構造を量産向けに再解釈し、15の部品から成る椅子を確立した。蒸気で曲げた一本のアッシュ材による弓形の背もたれに6本のスピンドル(1954年の一時期のみ5本仕様が存在)を配し、鞍型に削り出された座面と繊細にテーパーのついた脚部が軽やかな佇まいを生む。現在もバッキンガムシャーの工場で当初の工法を踏襲して製造が続けられている。
ラブシート(1956年、モデル450)
ウィンザーチェアの構造原理を二人掛けのセティーに展開した作品。スピンドルバックの連続が生むリズミカルな背面と、コンパクトな寸法の中に確かな座り心地を実現した設計が高く評価されている。現在もL.エルコラーニコレクションのベストセラーのひとつである。
スタジオカウチ(1956年、モデル355)
ソファとしてもシングルベッドとしても使用できる三通りの使い方を想定した多機能家具。戦後の英国における限られた住空間に対応する実用的な設計思想が表れた作品であり、エルムとビーチによる堅牢なフレームに着脱可能なクッションを組み合わせている。
バタフライチェア(1958年、モデル401)
当時「プリフォームドチェア」と呼ばれた、アーコール史上でも際立つ革新的作品。エルム突板を張った成形合板による翼のような座面と背もたれを、蒸気で曲げたビーチ材のバーで連結した独創的な構造を持つ。1958年から1963年にかけて生産され、その後一時生産中止となったが、2000年に英国のファッションデザイナー、マーガレット・ハウエルの要望をきっかけに復刻され、現在に至るまで継続的に生産されている。
クエーカーチェア(1960年頃、モデル365 / 現行モデル1875)
ウィンザーチェアよりも背が高く、一本のアッシュ材から蒸気で曲げた弓形の背もたれが優美なプロファイルを描く。すっきりとした線と柔らかな曲線を併せ持ち、フォーマルにもカジュアルにも対応する汎用性の高いダイニングチェアとして高い人気を維持している。
カウホーンチェア(1960年代、モデル449)
スピンドルバックの上部に、牛の角を思わせる蒸気曲木のフープを配した特徴的なシルエットを持つ椅子。エルム座面とビーチフレームの組み合わせにより、1960年代から70年代にかけて広く生産された。
スタッキングチェア(1956年頃、モデル392)
教育機関や公共施設での使用を想定した積み重ね可能な椅子。堅牢な構造と省スペース性を兼ね備え、2009年にはヴィクトリア・アンド・アルバート博物館がイタリア人デザイナーのマルティーノ・ガンパーとアーコールの共同制作として120脚のスタッキングチェアによるインスタレーションをロンドン・デザイン・フェスティバルに出展し、その不朽のデザイン性が改めて世界に示された。
エバーグリーン・イージーチェア(1957年、モデル913)
アーコールのラウンジチェアの中でも特に寛ぎを重視した一脚。ゆったりとした座面と高い背もたれが特徴で、リビングルームの主役となる安楽椅子として設計された。
功績・業績
ルシアン・R・エルコラーニの功績は、単に美しい家具を生み出したことにとどまらない。英国家具産業の近代化に果たした役割は計り知れず、伝統的な木工技術と工業的大量生産を両立させるという前人未到の課題に対し、具体的かつ実践的な解を示した先駆者であった。
- 1920年:ファニチャー・インダストリーズ(後のアーコール)をハイ・ウィカムに設立。英国有数の家具メーカーへと育て上げた。
- 1944年:商務省ユーティリティ家具委員会の契約に基づき、イングリッシュ・エルムの蒸気曲木技法を革新し、10万脚のウィンザーチェアの大量生産を実現。
- 1946年:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の「ブリテン・キャン・メイク・イット」展に出展。
- 1951年:「フェスティバル・オブ・ブリテン」に出展。家具製造業者組合(ファニチャー・メイカーズ・ギルド、後のワーシップフル・カンパニー・オブ・ファニチャー・メイカーズ)の創設メンバーとなる。
- 1957〜58年:ワーシップフル・カンパニー・オブ・ファニチャー・メイカーズのマスターを務める。
- 1964年6月:英国のデザインおよび製造業への貢献により、大英帝国勲章(OBE)を受章。
- 1975年:自伝『A Furniture Maker』を出版し、一人のイタリア移民が英国で最も成功した家具メーカーのひとつを築くまでの歩みを記録した。
評価・後世に与えた影響
エルコラーニは、20世紀の英国を代表するミッドセンチュリー家具デザイナーの一人として国際的に評価されている。アーコールの家具は英国の戦後デザイン文化の象徴として、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館をはじめとする主要機関にコレクションされている。2010年には、ワーシップフル・カンパニー・オブ・ファニチャー・メイカーズがエルコラーニの「オリジナルズ」コレクションにデザインギルドマークを授与し、その不朽のデザイン的価値が公式に認められた。2013年には製造ギルドマーク(MGM)も受賞している。
エルコラーニの影響は、アーコールという企業の持続的成功を通じて現代にまで脈々と受け継がれている。1976年の逝去後も家族経営は継続され、息子のルシアン・Bを経て、現在は曾孫のヘンリー・タドロスが四代目として経営に参画している。2002年にはバッキンガムシャーのプリンシーズ・リズバラに環境配慮型の新工場(ホーデン・チェリー・リー設計)を建設し、木材廃棄物によるバイオマスシステムで暖房を賄うなど、持続可能な製造の実践においても業界の模範となっている。
2020年のアーコール創立100周年を機に、エルコラーニの遺志を継ぐ新ブランド「L.エルコラーニ」が創設された。ルシアンの名を冠したこのブランドは、オリジナルズコレクションを中核としつつ、ノーム・アーキテクツ、マシュー・ヒルトン、安積朋子、ラーシュ・ベラー・フィエトランド、フリンヌル・アトラソンといった国際的なデザイナーとのコラボレーションを展開し、エルコラーニの「正直な家具づくり」の精神を現代に発信し続けている。英国で戦後に創業した家具メーカーのうち、今なお継続的に製造を行っている数少ない企業のひとつとして、アーコールはその創設者の先見と信念の確かさを証明し続けている。
| 年月 | 区分 | 作品名 | ブランド |
|---|---|---|---|
| 1907年 | キャビネット | Musical Cabinet(螺鈿象嵌ミュージックキャビネット) | 個人制作 |
| 1944年頃 | 椅子 | Utility Windsor Chair(ユーティリティ・ウィンザーチェア) | Ercol |
| 1947年 | 椅子 | Windsor Chair(ウィンザーチェア / モデル391、現行1877) | Ercol |
| 1947年頃 | 椅子 | Windsor Armchair(ウィンザーアームチェア) | Ercol |
| 1950年代 | テーブル | Windsor Coffee Table(ウィンザーコーヒーテーブル) | Ercol |
| 1950年代 | テーブル | Pebble Nest of Tables(ペブルネストテーブル) | Ercol |
| 1950年代 | テーブル | Pebble Coffee Table(ペブルコーヒーテーブル) | Ercol |
| 1950年代 | テーブル | Drop Leaf Table(ドロップリーフテーブル) | Ercol |
| 1950年代 | テーブル | Plank Table(プランクテーブル) | Ercol |
| 1950年代 | 椅子 | All-Purpose Chair(オールパーパスチェア) | Ercol |
| 1950年代 | 椅子 | Easy Chair(イージーチェア / モデル493) | Ercol |
| 1950年代 | 椅子 | Chairmakers Chair(チェアメイカーズチェア) | Ercol |
| 1950年代 | 椅子 | Chairmakers Rocking Chair(チェアメイカーズロッキングチェア) | Ercol |
| 1950年代 | 椅子 | Saddle Stool(サドルスツール) | Ercol |
| 1956年 | ソファ | Loveseat(ラブシート / モデル450) | Ercol |
| 1956年 | ソファ / ベッド | Studio Couch(スタジオカウチ / モデル355) | Ercol |
| 1956年頃 | 椅子 | Stacking Chair(スタッキングチェア / モデル392) | Ercol |
| 1956年頃 | 椅子 | Bar Stool(バースツール / モデル4667) | Ercol |
| 1957年 | 椅子 | Evergreen Easy Chair(エバーグリーン・イージーチェア / モデル913) | Ercol |
| 1958年 | 椅子 | Butterfly Chair(バタフライチェア / モデル401) | Ercol |
| 1960年頃 | 椅子 | Quaker Chair(クエーカーチェア / モデル365、現行1875) | Ercol |
| 1960年頃 | 椅子 | Quaker Rocking Chair(クエーカーロッキングチェア / モデル428) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Cowhorn Chair(カウホーンチェア / モデル449) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Goldsmith Chair(ゴールドスミスチェア) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Candlestick Chair(キャンドルスティックチェア / シャルストンチェア) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Model 375 Chair(モデル375チェア) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Model 400 Dining Chair(モデル400ダイニングチェア) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Grandfather Rocking Chair(グランドファーザーロッキングチェア / モデル478) | Ercol |
| 1960年代 | 椅子 | Windsor High Back Grandfather Armchair(ウィンザー・ハイバック・グランドファーザーアームチェア / モデル478) | Ercol |
| 1962年 | 収納家具 | Windsor Sideboard(ウィンザーサイドボード / モデル467) | Ercol |
| 1960年代 | 収納家具 | Windsor Sideboard(ウィンザーサイドボード / モデル429) | Ercol |
| 1960年代 | 収納家具 | Windsor Sideboard(ウィンザーサイドボード / モデル455) | Ercol |
| 1960年代 | トロリー | Windsor Trolley Bar(ウィンザートロリーバー / モデル505) | Ercol |
| 1960年代 | テーブル | Windsor Dining Table(ウィンザーダイニングテーブル) | Ercol |
| 1970年代 | 椅子 | Latimer Chair(ラティマーチェア / モデル909) | Ercol |
Reference
- Lucian Ercolani - Wikipedia
- https://en.wikipedia.org/wiki/Lucian_Ercolani
- From Ercol to Ercolani: a hundred-year journey through design | Salone del Mobile
- https://www.salonemilano.it/en/articles/ercol-ercolani-hundred-year-journey-through-design
- Ercolani, Lucian Randolph (1888-1976) | BIFMO
- https://bifmo.furniturehistorysociety.org/entry/ercolani-lucian-randolph-1888-1976
- Lucian Ercolani | Pamono
- https://www.pamono.com/designers/lucian-ercolani
- Ercol Online Shop | Pamono
- https://www.pamono.com/makers/ercol/
- A Design Classic: All You Need to Know About Ercol Furniture | Vinterior
- https://www.vinterior.co/blog/behind-the-design/the-history-of/design-classic-need-know-ercol-furniture/
- Originals - ercol furniture (L.Ercolani)
- https://www.lercolani.com/collections/living/originals/
- About Us | L.Ercolani
- https://www.lercolani.com/en/about
- The ercol Windsor Chair | ercol Furniture
- https://www.ercol.com/en-gb/about/media/stories/the-ercol-windsor-chair
- ercol Collection | ercol
- https://www.ercol.com/en-gb/collections/ercol-collection
- Lucian R. Ercolani | Viaduct Furniture
- https://www.viaduct.co.uk/designers/lucian-r-ercolani
- Lucian Ercolani | twentytwentyone
- https://www.twentytwentyone.com/collections/designers-lucian-ercolani
- Fans of Ercol's iconic designs will love new sister brand L.Ercolani | ELLE Decoration
- https://www.elledecoration.co.uk/design/a37396445/lercolani-by-ercol/
- L.Ercolani: refined luxury | Cimmermann
- https://cimmermann.uk/blogs/journal/l-ercolani-refined-luxury
- How Well Does Ercol Furniture Sell at Auction? | Potteries Auctions
- https://www.potteriesauctions.com/news/how-well-does-ercol-furniture-sell-at-auction
- Design hero: furniture designer Lucian Ercolani | From Britain with Love
- https://www.frombritainwithlove.com/design-hero-furniture-designer-lucian-ercolani/
- A Great-Grandson Continues the Family Legacy with L. Ercolani | Sixty Six Magazine
- https://sixtysixmag.com/lercolani/