概要

ピエール・フォーセル(1925-2004)は、スウェーデンの銀細工師・デザイナーである。1952年から1964年までゲンセでステンレスの食卓用品を、1955年から1986年までスクルトゥナで真鍮の燭台などを設計した。

バイオグラフィー

1925年、スウェーデンに生まれた。1942年から1949年までストックホルムのコンストファックで学び、銀細工師となった。1953年にはストックホルム国立美術館の展覧会「今日のスウェーデンの銀(Svenskt silver idag)」に作品が出品された。1950年代の大半はコンストファックで教えている。

1952年から1964年までゲンセのデザイナーを務めた。1955年のヘルシンボリの博覧会 H55 では、ステンレスの円錐形の塩・胡椒・砂糖入れとフォーク「ピルエット(Piruett)」を発表し、ピルエットは1959年に発売された。1961年には同社のカトラリー「スペクトラ(Spectra)」を設計している。

1955年から1986年まで、スクルトゥナの専属デザイナーとして働いた。調理器具の刷新に携わり、真鍮製品の刷新も担っている。リンシェーピングの工芸教員養成学校では、金属加工の方法論を5年間教えた。2004年に没した。

デザインの思想と方法

フォーセルは銀細工師としての訓練を受けたのち、ゲンセやスクルトゥナで量産品の設計を行った。スクルトゥナでは真鍮を、現代的で簡潔な形にしていった。

幾何学的な形

スクルトゥナでは、花器、燭台、箱などを幾何学的な形で設計した。同社は、定番となった製品のほかに多数の一点物があるとしている。

部品の組み立て

燭台「フェスティヴィタス」は多数の部品から成り、底面の一本の中心ねじですべてを留める構成をとる。

炎の光を返す形

壁掛けの燭台「リフレックス」は、炎の光を反射させる形をとる。

代表作にみる方法

チューリップ 燭台(スクルトゥナ)

真鍮の燭台で、スクルトゥナが小・中・大の3サイズで生産している。→チューリップキャンドルホルダー

ペンデル、リフレックス(スクルトゥナ)

いずれも壁掛けの燭台である。スクルトゥナによれば、ペンデルは1950年代末、リフレックスは1960年代末の設計である。

ゲンセの食卓用品(1950-60年代)

H55で発表したステンレスの円錐形の調味料入れ、フォーク「ピルエット」、カトラリー「スペクトラ」を設計した。

収蔵

MoMA、V&A、Met、AIC では該当する収蔵は確認できなかった。

作品一覧

年 区分 作品名 ブランド
1955年 食卓用品 塩・胡椒・砂糖入れ Gense
1959年 食卓用品 ピルエット(フォーク) Gense
1950年代末 燭台 ペンデル Skultuna
1950年代末 燭台 フェスティヴィタス Skultuna
1961年 カトラリー スペクトラ Gense
1960年代末 燭台 リフレックス Skultuna
燭台 ロゼット Skultuna
燭台 チューリップキャンドルホルダー Skultuna

プロフィール

生没年 1925年〜2004年
国籍 スウェーデン
分野 銀細工、金属製品、食卓用品
主な協働ブランド Skultuna、Gense

Reference