概要

リチャード・フリニエは、アメリカのデザイナーである。屋外用の家具を主な領域とし、樹脂繊維を編む手法を扱う。デドンのために設計した製品では、金属の骨組みに合成繊維を編み込む構成をとる。籐の編み方を、耐候性のある材料で成立させたものにあたる。

バイオグラフィー

アメリカに生まれた。カリフォルニアを拠点とし、屋外用の家具の設計に携わっている。

1980年代からブラウン・ジョーダンの設計を担当した。同社はアメリカの屋外家具のメーカーである。

2000年代からドイツのデドンのために設計を行っている。同社は合成繊維を編んだ屋外家具を製造する。

以後も複数のメーカーのために屋外用の家具を設計している。

デザインの思想と方法

籐を編んだ家具は屋外でも使われてきたが、雨と紫外線で劣化する。フリニエが扱うのは、この編み方を耐候性のある合成繊維で成立させるという問題である。材料が変われば、編む工程も張力も変わる。

骨組みに繊維を編み込む

アルミニウムの骨組みに、合成繊維を編み込む。骨組みが形を決め、繊維が面をつくる。編み目の間から水と空気が抜けるため、屋外に置いても水が溜まらない。

編み方で密度を変える

編み目の間隔を変えれば、光の透過と面の見え方が変わる。座面では密に、側面では疎にするといった配分が可能になる。

耐候性を条件とする

合成繊維は紫外線と雨に耐える。籐と違って劣化が遅く、屋外に置いたままにできる。塗装ではなく材料そのものが耐候性を持つ。

球や環の形をとる

編む工程では、平面より曲面のほうが張力が均等になる。オービットのような環状の形は、この条件に合致する。

代表作にみる方法

オービット(デドン)

環状の骨組みに合成繊維を編み込んだ屋外用の座具である。編み目の間から水と空気が抜けるため、屋外に置いても水が溜まらない。曲面のほうが編むときの張力が均等になるという条件に合致する。→デドン オービット

デドンのための家具(2000年代〜)

屋外用の椅子、長椅子、卓を設計している。いずれも骨組みに合成繊維を編み込む構成をとる。

ブラウン・ジョーダンのための家具(1980年代〜)

アメリカの屋外家具メーカーのために設計した。アルミニウムと張り材による構成が中心にあたる。

その他の屋外家具

複数のメーカーのために屋外用の家具を設計している。耐候性と排水という条件が共通する。

評価と影響

フリニエは、屋外用の家具を主な領域とする設計者として言及される。籐の編み方を耐候性のある合成繊維で成立させる手法が特徴にあたる。

ブラウン・ジョーダンとデドンという、アメリカとヨーロッパの屋外家具メーカーの双方に関わっている。

屋外という条件は、耐候性、排水、紫外線への耐久という明確な要求を課す。この制約の内側で形を決めるという進め方が、一連の製品に共通している。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
2000年代 屋外家具 デドン オービット DEDON
2000年代〜 屋外家具 デドンのための椅子・長椅子・卓 DEDON
1980年代〜 屋外家具 ブラウン・ジョーダンのための家具 Brown Jordan
1980年代〜 屋外家具 各社のための屋外家具 各社

プロフィール

出身地 アメリカ
国籍 アメリカ
活動拠点 カリフォルニア州
分野 屋外家具
主な協働ブランド DEDON、Brown Jordan

Reference