概要

ラグンヘイズル・オゥプ・シグルザルドッティルは、アイスランドのデザイナーである。デザイン・ハウス・ストックホルムのために設計したノットは、布の管を結んで形にしたクッションで、縫製で形をつくるのではなく結び目そのものが形になる。アイスランドの伝統的な編み物と、船で使う結索の技術を参照している。

バイオグラフィー

アイスランドに生まれた。アイスランド芸術大学でデザインを学んでいる。

在学中から布と繊維を用いた制作を行った。

デザイン・ハウス・ストックホルムのためにノットを設計し、製品化されている。

以後もアイスランドを拠点に、テキスタイルと製品の設計を続けている。

デザインの思想と方法

クッションは通常、布を裁断して縫い合わせ、詰め物を入れる。シグルザルドッティルが用いたのは、布の管を結ぶという方法である。結び目が形をつくるため、裁断と縫製の工程が減る。

結び目を形にする

詰め物を入れた布の管を結ぶと、結び目のところで断面が変わり、立体になる。縫製で形をつくるのではなく、結ぶという行為が形を決める。

ニットの伸縮を使う

布に編み地を用いると、結ぶときに伸びて形が馴染む。織物では伸びないため、結び目に無理がかかる。材料の性質が工程を可能にしている。

伝統的な技術を参照する

アイスランドでは、編み物と船の結索がいずれも生活に根ざした技術にあたる。両者を組み合わせるという着想が、この製品の背景にある。

用途を限定しない

クッションとしても、床に置く座具としても使える。結び目の形が上下を決めないため、置き方が一つに定まらない。

代表作にみる方法

ノット クッション(デザイン・ハウス・ストックホルム)

詰め物を入れた編み地の管を結んで形にしたクッションである。結び目のところで断面が変わり、立体になる。編み地は結ぶときに伸びて形が馴染む。クッションとしても床に置く座具としても使える。→ノットクッション

ノットの展開

複数の大きさと色が用意される。結び方は共通で、管の太さと長さが変わる。

テキスタイルの制作

布と繊維を用いた制作を続けている。編み地の性質から構成を決めるという方法が共通する。

評価と影響

シグルザルドッティルは、アイスランドを拠点とするデザイナーとして言及される。編み物と船の結索という、いずれも同地の生活に根ざした技術を組み合わせた点が挙げられる。

ノットは、縫製で形をつくらないという構成で知られる。結ぶという行為が形を決めるため、工程が単純になる。

デザイン・ハウス・ストックホルムから製品化され、現在も生産が続いている。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。アイスランド国内の館については照合手段がない。

作品一覧

年 区分 作品名 ブランド
2010年代 クッション ノットクッション Design House Stockholm
2010年代〜 クッション ノットの各寸法・各色 Design House Stockholm
2010年代〜 テキスタイル 布と繊維による制作 —

プロフィール

出身地 アイスランド
国籍 アイスランド
活動拠点 レイキャヴィク
分野 テキスタイル、クッション
主な協働ブランド Design House Stockholm

Reference

Design House Stockholm
https://www.designhousestockholm.com/
Iceland University of the Arts
https://www.lhi.is/en