概要
アレハンドロ・ルイス(1958-2018)は、アルゼンチン出身でイタリアで活動したデザイナーである。1994年にアレッシィのために設計したパルメニデは、樹脂の一体成形によるチーズ削り器で、削った粉を受ける皿と削る面が一つの部材で構成される。
バイオグラフィー
1958年12月18日、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた。建築を学んでいる。
1980年代にイタリアへ移り、ミラノを拠点とした。
1994年、アレッシィのためにパルメニデを設計した。以後も同社のための設計を続けている。
2018年に60歳で没した。作品は各ブランドを通じて生産が続いている。
デザインの思想と方法
チーズ削り器は通常、削る面と受ける器が別になっている。削った粉が散り、器を用意する手間もかかる。ルイスが行ったのは、両者を一つの部材にまとめることだった。
削る面と受け皿を一体にする
樹脂の一体成形により、削る面の下に皿が続く。削った粉がそのまま溜まり、散らない。部品が一つのため洗いやすい。
持ち手を本体に含める
本体の縁を持ち手として使う。別部材を付けないため、輪郭が連続する。
成形の工程に収める
削る面の刃も含めて一体で成形する。型から抜ける形にとどめることで、量産の条件を満たす。
用途を一つに絞る
硬いチーズを削るという用途に限定する。汎用の器具にせず、この動作に合う寸法と角度だけを決める。
代表作にみる方法
パルメニデ チーズ削り器(1994年、アレッシィ)
樹脂の一体成形によるチーズ削り器である。削る面の下に皿が続き、削った粉がそのまま溜まる。本体の縁を持ち手として使うため、別部材を付けない。ニューヨーク近代美術館が収蔵している(収蔵番号138.1995)。→パルメニデ チーズグレーター
アレッシィのための什器
台所で使う器物を設計した。用途を一つに絞り、その動作に合う寸法と角度を決める。
他社のための製品
複数のメーカーのために設計を行った。樹脂の成形を前提とする点が共通する。
評価と影響
ルイスは、パルメニデの設計者として言及される。削る面と受け皿を一体にするという構成が特徴にあたる。
ニューヨーク近代美術館は1995年に収蔵した。発表の翌年にあたる。
2018年に60歳で没した。作品は各ブランドを通じて生産が続いている。
収蔵
以下の収蔵が確認できる(MoMA=ニューヨーク近代美術館)。
- MoMA チーズ削り器(1994年) 収蔵番号 138.1995
V&A、Met、AIC では該当する収蔵は確認できなかった。イタリア・アルゼンチン国内の館については照合手段がない。
作品一覧
| 発表年 | 区分 | 作品名 | ブランド |
|---|---|---|---|
| 1994年 | 什器 | パルメニデ チーズグレーター | Alessi |
| 1990年代〜 | 什器 | アレッシィのための器物 | Alessi |
| 1990-2010年代 | 工業製品 | 各社のための製品 | 各社 |
プロフィール
| 生没年 | 1958年12月18日〜2018年 |
|---|---|
| 出身地 | アルゼンチン・ブエノスアイレス |
| 国籍 | アルゼンチン |
| 活動拠点 | ミラノ |
| 分野 | 什器、工業製品 |
| 主な協働ブランド | Alessi |
Reference
- Alessi
- https://www.alessi.com/
- The Museum of Modern Art Collection
- https://www.moma.org/collection/works/2325