概要

カルロ・コロンボ(1967年生まれ)は、イタリアの建築家・デザイナーである。ミラノ工科大学で建築を学び、在学中の1992年にカッペリーニから最初の製品を発表した。家具、照明、台所、浴室と対象が広い。2013年にルガーノで建築の事務所A++を設立している。

バイオグラフィー

1967年、イタリアのコモ県カリマーテに生まれた。家業は木工所である。ミラノ工科大学で建築を学んでいる。

在学中の1992年、カッペリーニのためにベッドを設計した。最初の製品にあたる。

以後、アルフレックス、ポリフォルム、フレクスフォルム、アルテミデなどのために設計を行った。

2013年、パオロ・コロンボとともにスイスのルガーノで建築の事務所A++を設立した。2011年から北京で、2022年からミラノで教えている。

デザインの思想と方法

コロンボが扱う対象は、家具から台所、浴室まで広い。共通するのは、部材の厚みを抑えつつ強度を保つという条件である。厚みが変われば、製品全体の印象も変わる。

厚みを抑える

台所の扉では、厚みを12ミリに抑えた系列がある。通常より薄いため、閉じたときの面が連続して見える。芯材と表面材の組み合わせで、この厚みでも反りが生じないようにする。

取っ手をなくす

扉に取っ手を付けないことで、面に突起が生じない。開閉は縁を押すか、側面に指をかける方式による。厚みを抑える方向と一致する。

異なる材料を並置する

木、革、ガラス、金属を組み合わせる。それぞれ光の反射と手触りが違うため、境界が輪郭を分節する要素になる。

建築の視点で寸法を決める

建築を学んだ経歴から、製品の寸法も空間との関係で決める。台所や収納では、部屋の寸法に対する比率が問題になる。

代表作にみる方法

キョウト ベッド(1992年、カッペリーニ)

在学中に設計した最初の製品である。ミラノ・サローネでの発表を経て製品化された。

ボール チェア(2008年、アルフレックス)

丸みを帯びた輪郭の椅子である。同社のための設計にあたる。

トゥエルブ 台所(2009年、ポリフォルム)

扉の厚みを12ミリに抑えた台所の系列である。名称もこの寸法による。取っ手を持たず、閉じたときの面が連続して見える。芯材と表面材の組み合わせで反りを抑えている。

パーク ベッド(ポリフォルム)

枠と張り材による寝台である。部材の厚みを抑えた構成をとる。→パーク

A++(2013年〜)

スイスのルガーノに設立した建築の事務所である。複数の都市に拠点を持つ。

評価と影響

コロンボは、1990年代以降のイタリアで家具から台所、浴室まで幅広く手がけた設計者として言及される。部材の厚みを抑えつつ強度を保つという条件が共通する。

在学中の1992年に最初の製品を発表した。以後、複数のメーカーと長期の関係を持っている。

2013年に建築の事務所を設立し、製品から建築までを扱う体制をとった。2011年から北京、2022年からミラノで教えている。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。イタリア国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド / 場所
1992年 ベッド キョウト Cappellini
2008年 椅子 ボール チェア Arflex
2009年 台所 トゥエルブ Poliform
2013年 事務所 A++ 設立 ルガーノ、スイス
2018年 屋外家具 アリソン アウトドア Flexform
2020年 台所 イソラ Rossana
2000年代〜 ベッド パーク Poliform
1990年代〜 家具・照明 各社のための製品 Giorgetti / Antonio Lupi ほか

プロフィール

生年 1967年
出身地 イタリア・コモ県カリマーテ
国籍 イタリア
活動拠点 ミラノ、ルガーノ
分野 家具、照明、台所、浴室、建築
主な協働ブランド Arflex、Poliform、Flexform、Cappellini

Reference