概要
パオロ・ピーヴァ(1950-2017)は、イタリアの建築家・デザイナーである。ヴェネツィア建築大学で学び、建築の設計と並行して家具を手がけた。1982年のアランダは、卓の脚を斜めに配して天板を支える構成をとる。ウィーン応用芸術大学で1990年から2017年まで教えた。
バイオグラフィー
1950年3月13日、イタリアのアドリアに生まれた。ヴェネツィア建築大学で学び、カルロ・スカルパのもとで修了している。
1970年代から建築の設計を始めた。イタリア、オーストリア、東欧で住宅と公共建築を手がけている。
1980年代からB&Bイタリア、ポリフォルム、ヴィットマンなどのために家具を設計した。1982年にアランダを発表している。
1990年からウィーン応用芸術大学で建築を教え、2017年まで続けた。同年に没している。
デザインの思想と方法
ピーヴァは建築を主とし、家具の設計もその延長で扱った。建物では柱と梁の関係が構造を決める。家具でも、脚と天板の関係を同じ問題として扱っている。
脚を斜めに配する
アランダでは、脚を垂直ではなく斜めに配する。斜めの部材は圧縮と曲げの両方を受けるため、断面の設計が変わる。垂直に立てるより脚の間隔を広くとれる。
天板と脚の接合を見せる
接合部を隠さず、部材がどう組まれているかを外から分かるようにする。建築での柱と梁の関係と同じ扱いにあたる。
寸法の比率を先に決める
建築の設計では、全体の寸法と部材の比率を先に定める。家具でも同じ順序をとり、細部の形は比率が決まった後に決まる。
教育と実務を並行する
1990年から2017年までウィーン応用芸術大学で教えた。設計の実務と並行している。
B&Bイタリアの歴史や他の製品について詳しくはB&Bイタリア ブランドページをご覧ください。
代表作にみる方法
アランダ テーブル(1982年、B&Bイタリア)
脚を斜めに配して天板を支える卓である。斜めの部材は圧縮と曲げの両方を受けるため、断面の設計が変わる。垂直に立てるより脚の間隔を広くとれる。接合部を隠さず、部材の組み方が外から分かる。→アランダ・テーブル
ヴィットマンのための家具(1980年代〜)
オーストリアのメーカーのために座具を設計した。30年以上にわたり生産が続く型もある。
ポリフォルムのための家具
収納と寝室の家具を設計した。寸法の比率を先に決めるという進め方が共通する。
建築の設計(1970年代〜)
イタリア、オーストリア、東欧で住宅と公共建築を手がけた。ヴェネツィア市立美術館の書店とカフェの設計も行っている。
ウィーン応用芸術大学での教育(1990-2017年)
建築の設計を教えた。27年にわたり続いている。
評価と影響
ピーヴァは、建築を主としながら家具の設計も手がけた設計者として言及される。脚と天板の関係を、建物の柱と梁と同じ問題として扱う点が特徴にあたる。
アランダは1982年の設計で、B&Bイタリアの製品として長く生産された。ヴィットマンのための座具も30年以上生産が続く型がある。
1990年から2017年までウィーン応用芸術大学で教えた。設計の実務と教育を並行している。
収蔵
4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。イタリア・オーストリア国内の館については照合手段がない。
作品一覧
| 年 | 区分 | 作品名 | ブランド / 場所 |
|---|---|---|---|
| 1982年 | テーブル | アランダ・テーブル | B&B Italia |
| 1980年代〜 | 座具 | ヴィットマンのための家具 | Wittmann |
| 1980年代〜 | 収納 | ポリフォルムのための家具 | Poliform |
| 1990-2017年 | 教育 | ウィーン応用芸術大学 | ウィーン、オーストリア |
| 1970-2010年代 | 建築 | 住宅・公共建築 | イタリア、オーストリア、東欧 |
| 2000年代 | 内装 | ヴェネツィア市立美術館の書店・カフェ | ヴェネツィア、イタリア |
プロフィール
| 生没年 | 1950年3月13日〜2017年 |
|---|---|
| 出身地 | イタリア・アドリア |
| 国籍 | イタリア |
| 活動拠点 | ヴェネツィア、ウィーン |
| 分野 | 建築、家具、教育 |
| 主な協働ブランド | B&B Italia、Poliform、Wittmann |
Reference
- B&B Italia
- https://www.bebitalia.com/en/designers
- Universität für angewandte Kunst Wien
- https://www.dieangewandte.at/en