概要

ジュゼッペ・バヴーゾ(1958年生まれ)は、イタリアの建築家・デザイナーである。1980年代から家具と建具の設計に携わり、1990年代からリマデシオのアートディレクターを務めている。ガラスとアルミの組み合わせで、扉と間仕切りの枠を細く保つ構成をとる。

バイオグラフィー

1958年、イタリアのミラノ近郊に生まれた。建築を学んでいる。

1980年代から家具と建具の設計に携わった。

1990年代からリマデシオと協働し、のちにアートディレクターとなった。同社はガラスの建具と収納を主とするメーカーである。

アルフレックス、フレクスフォルムなどのためにも家具を設計している。

デザインの思想と方法

ガラスの扉や間仕切りでは、枠が太いほど視界が遮られる。細くすれば軽くなるが、ガラスの重量を支えられなくなる。バヴーゾが扱うのは、この均衡である。

枠を細く保つ

アルミの押出成形では、断面の形を自由に決められる。中空にして肋を入れれば、細い断面でも剛性が出る。断面の設計が枠の太さを決める。

建具を家具として扱う

扉と間仕切りは、通常は建築の一部にあたる。これを家具の側から設計すれば、後から追加や移動ができる。壁を建て直さずに間取りを変えられる。

滑らせて開く

引き戸では、開いたときに扉が壁に重なる。開き戸のように前方の空間を要さないため、狭い場所でも使える。

製品群として構成する

アートディレクターとしては、扉、間仕切り、収納の寸法体系を揃える。同じ空間で組み合わせたときに面が連続する。

代表作にみる方法

ゼニット(リマデシオ)

ガラスとアルミによる収納の系列である。枠の断面を中空にして肋を入れることで、細い断面でも剛性が出る。→リマデシオ ゼニット

引き戸の系列(リマデシオ)

ガラスの引き戸である。開いたときに扉が壁に重なり、前方の空間を要さない。後から追加や移動ができる。

間仕切りの系列(リマデシオ)

空間を分ける建具である。家具の側から設計されるため、壁を建て直さずに間取りを変えられる。

アートディレクション(1990年代〜)

リマデシオの製品構成を決めてきた。扉、間仕切り、収納の寸法体系を揃えることで、組み合わせたときに面が連続する。

他社のための家具

アルフレックス、フレクスフォルムなどのために座具と収納を設計している。

評価と影響

バヴーゾは、ガラスとアルミによる建具を家具の側から設計する立場をとる設計者として言及される。枠を細く保つという条件が一貫している。

1990年代からリマデシオのアートディレクターを務め、同社の製品構成を決めてきた。個々の製品ではなく体系を扱う立場にあたる。

扉と間仕切りを家具として扱うことで、壁を建て直さずに間取りを変えられる。この点が建築の建具とは異なる。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。イタリア国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
1990年代〜 ディレクション リマデシオ アートディレクター Rimadesio
2000年代〜 収納 リマデシオ ゼニット Rimadesio
1990年代〜 建具 引き戸の系列 Rimadesio
1990年代〜 建具 間仕切りの系列 Rimadesio
1980年代〜 家具 アルフレックス・フレクスフォルムのための家具 Arflex / Flexform

プロフィール

生年 1958年
出身地 イタリア
国籍 イタリア
活動拠点 ミラノ
分野 建具、収納、家具
主な協働ブランド Rimadesio、Arflex、Flexform

Reference