概要

フランシス・カユエットは、カナダ出身でデンマークを拠点とするデザイナーである。モントリオールで工業デザインを学び、1990年代にコペンハーゲンへ移った。家具、器物、収納と対象が広く、ノーマン・コペンハーゲン、ステルトン、FDBモブラーなどと協働している。

バイオグラフィー

カナダのケベック州に生まれた。モントリオールの大学で工業デザインを学んでいる。

1990年代にデンマークへ移り、コペンハーゲンを拠点とした。

イケアの子供向け製品と収納の設計に携わった。以後、複数のメーカーのために設計を行っている。

ノーマン・コペンハーゲン、ステルトン、FDBモブラーなどと協働している。

デザインの思想と方法

カユエットが扱う対象は、家具から器物、収納まで広い。共通するのは、量産の工程で作れる形にとどめるという条件である。工程が決まれば、形の範囲も限られる。

成形の工程に収める

樹脂の成形や金属の板金では、作れる形に制約がある。この範囲の内側で構成を決めることで、量産の条件を満たす。

注ぐ動作から形を決める

ステルトンの急須では、注ぎ口の角度と把手の位置が、注ぐ動作から決まる。傾けたときに湯が途切れず、手首に負担がかからない位置を選ぶ。

積み重ねと収納を条件にする

器物や収納では、重ねられること、しまいやすいことが要求に含まれる。使わないときの状態も設計の対象になる。

複数の分野を扱う

家具、器物、収納、子供向け製品と対象が移る。材料と工程は変わるが、量産の条件から形を決めるという手順は共通する。

代表作にみる方法

テオ 急須(ステルトン)

陶器の本体に、注ぎ口と把手を組み合わせた急須である。注ぎ口の角度と把手の位置が、注ぐ動作から決まる。傾けたときに湯が途切れず、手首に負担がかからない位置を選ぶ。→ステルトン テオ ティーポット

テオ シリーズ(ステルトン)

急須のほか、グラス、鉢、瓶などで構成される系列である。同じ寸法体系に属し、並べたときに揃う。

ピラストロ(ステルトン)

収納の系列である。積み重ねられることを条件とする。

ユニット10(FDBモブラー)

収納家具の系列である。同社の製品群に加わる位置づけで、並べたときの整合が条件になる。

イケアのための製品

子供向け製品と収納の設計に携わった。低価格帯であるため、材料と工程の制約が大きい。

評価と影響

カユエットは、カナダ出身でデンマークを拠点とするデザイナーとして言及される。家具、器物、収納と対象が広い。

ノーマン・コペンハーゲン、ステルトン、FDBモブラーなど、デンマークの複数のメーカーと協働している。

量産の工程で作れる形にとどめるという条件が、一連の製品に共通する。材料と工程が変わっても手順は変わらない。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。デンマーク・カナダ国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
2010年代 器物 ステルトン テオ ティーポット Stelton
2010年代 器物 テオ シリーズ(グラス・鉢・瓶) Stelton
2010年代 収納 ピラストロ Stelton
2010年代 家具 ユニット10 FDB Møbler
2000年代 家具・収納 イケアのための製品 IKEA
2000年代〜 家具・器物 ノーマン・コペンハーゲンのための製品 Normann Copenhagen

プロフィール

出身地 カナダ・ケベック州
国籍 カナダ
活動拠点 コペンハーゲン
分野 家具、器物、収納
主な協働ブランド Normann Copenhagen、Stelton、FDB Møbler

Reference