概要

フランシス・カユエット(1969年生まれ)は、カナダ・ケベック州出身でデンマークを拠点とするインダストリアルデザイナーである。モントリオールとパリで学び、1999年にデンマークへ移った。コペンハーゲンを拠点とするスタジオ「Unit10」を運営し、ステルトンやノーマン・コペンハーゲン、イケアなどのために器物、家具、収納を設計している。

バイオグラフィー

1969年、カナダのケベック州に生まれた。モントリオール大学で工業デザインを学び、パリでも学んでいる。デザインスタジオでの勤務を経て、1999年にデンマークへ移った。

コペンハーゲンを拠点にスタジオ「Unit10」を運営している。2001年に設計した人形の家がイケアに採用されたのをきっかけに、同社の玩具や家具、収納を手がけるようになった。

その後、ノーマン・コペンハーゲンのための書棚や燭台、ステルトンのためのテーブルウェアなどを設計している。

デザインの思想と方法

カユエットは、簡潔な造形言語で製品の本質を取り出し、必要のないものを取り除くことを心がけていると語っている(The Globe and Mail のインタビュー)。

日用品の系列として設計する

ステルトンのテオやピラストロは、単品ではなく、用途の異なる器を同じ素材と造形でそろえた系列として展開されている。テオはつや消しの炻器と竹、ピラストロはガラスを用いる。

量販の製品を手がける

イケアでは玩具のほか、浴室用の収納や棚、ダイニングテーブル、PSシリーズの収納箱など、価格帯の低い量販品を設計している。

代表作にみる方法

テオ ティーポット(ステルトン)

つや消しの炻器の本体に、竹の蓋と把手を組み合わせたティーポットである。テオ シリーズの一品で、北欧のデザインにアジアの要素を取り入れたものと紹介されている。→ステルトン テオ ティーポット

テオ シリーズ(ステルトン)

ティーポットのほか、コーヒーメーカー、マグ、シュガーボウル、フレンチプレスなどで構成される系列である。炻器と竹という同じ素材の組み合わせでそろえている。

ピラストロ(ステルトン)

ピッチャー、ワインクーラー、グラス、ボウルなどからなるガラス器の系列である。1920年代のアール・デコの様式を参照し、表面に縦の溝を刻んでいる。のちにカクテルシェーカーやロンググラスが加わった。

ワン ステップ アップ 書棚(ノーマン・コペンハーゲン)

ミラノサローネで発表された書棚である。

イケアのための製品

2001年の人形の家を皮切りに、玩具のほか、浴室用の収納(Toftan)、収納システム(Norrebo)、棚(Rexbo、2007年)、ダイニングテーブル(Vika)、PSシリーズのバーチ材の収納箱(Bintje)などを設計した。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。

作品一覧

年 区分 作品名 ブランド
2001年 玩具 人形の家 IKEA
2007年 収納 Rexbo 棚 IKEA
収納 ワン ステップ アップ 書棚 Normann Copenhagen
器物 ヘイマ 燭台 Normann Copenhagen
器物 ステルトン テオ ティーポット Stelton
器物 テオ シリーズ Stelton
器物 ピラストロ シリーズ Stelton

プロフィール

生年 1969年
出身地 カナダ・ケベック州
国籍 カナダ
活動拠点 コペンハーゲン
分野 器物、家具、収納
主な協働ブランド Stelton、Normann Copenhagen、IKEA

Reference

Stelton – Francis Cayouette
https://www.stelton.com/pages/francis-cayouette
Stelton – Pilastro
https://www.stelton.com/collections/pilastro
The Globe and Mail – Quebec-born designer Francis Cayouette makes his mark
https://www.theglobeandmail.com/life/quebec-born-designer-francis-cayouette-makes-his-mark/article1215782
Finnish Design Shop – Francis Cayouette
https://www.finnishdesignshop.com/en-gb/designer/francis-cayouette