1950年代
No.53 チェア FJ 53 Chair
1953
1953年、フィン・ユールが家具職人ニールス・ヴォッダーのためにデザインしたラウンジチェア。無垢材フレームから浮遊するように配された座面と、一筆書きのように流れるアームレストが、彫刻的な美と深い寛ぎを両立させた名作。
カイ・ボイスン エレファント Kay Bojesen Elephant
1953
1953年、デンマークのデザイナー、カイ・ボイスンが生んだオーク無垢材の木製象。丸みを帯びた愛らしいフォルムと可動する鼻や脚を持ち、子どもの玩具から大人のインテリアオブジェまで、世代を超えて愛され続ける北欧デザインの名作。
ワンアーム・フロアランプ One Arm Floor Lamp
1953
反射傘は外側が黒、内側は常に光沢のある白に塗られる。外からは黒い塊として見え、内側では光を効率よく反射させる。三本アーム版に対し、設置面積も張り出しも抑えられた構成にあたる。アームは最大270度回転し、反射傘は最大55度まで傾く。
リヴォルト・チェア Revolt Chair
1953
フリソ・クラーマーが1953年に設計した椅子。鋼管の代わりに打ち抜いた鋼板を折り曲げて骨組みをつくり、力のかかる位置で断面の高さを変えている。戦後オランダで本格的に量産された最初期の家具の一つで、学校や事務所に広く行き渡った。2020年にアーレンドとHAYの協働で復刻された。
ネルソン・シンエッジ・ベッド Nelson Thin Edge Bed
1954
ジョージ・ネルソンが1954年に発表したミッドセンチュリーモダンの名作ベッド。薄いエッジデザインと精緻な木工技術が生み出すエレガントなミニマリズムは、発表から70年以上を経た今日でも世界中の寝室で愛用されている。
シエナ・クッション Siena Cushion
1954
1954年にアルヴァ・アアルトがデザインした幾何学パターンのクッションカバー。イタリア・シエナの大聖堂の大理石模様から着想を得た、建築的な構成美を持つArtekの象徴的なテキスタイル。モダンでありながら温かみのある北欧デザインの名品。
アントニーチェア Antony Chair
1954
ジャン・プルーヴェが1954年にデザインしたラウンジチェア。成形合板の優美な曲線とスチールフレームの構造美が融合し、機能性と詩的な美しさを兼ね備えた20世紀デザイン史に残る名作。
ニールス・O・モラー モデル75 Niels O. Møller Model 75
1954
1954年発表のデンマーク製ダイニングチェア。木製ダボによる堅牢な構造と簡潔なフォルムが特徴。オーク材またはビーチ材の無垢材フレームにペーパーコードまたは張地の座面を組み合わせ、現在も同社工場で手作業により製作されている北欧デザインの名作。
フローレンス・ノル ソファ Florence Knoll Sofa
1954
1954年にフローレンス・ノルがデザインした、建築的なアプローチから生まれた名作ソファ。幾何学的なフォルムとタフテッドクッション、クロームメッキのスチールフレームが特徴的な、モダンデザインの古典です。
ナガサキチェア Nagasaki Chair
1954
1954年デザイン。マチュー・マテゴーの代表作として知られる3本脚の革新的チェア。独自開発のリジチュール技法による穿孔シートメタルが軽やかさと強度を両立。鞍のように湾曲した座面と背もたれが特徴的で、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの永久コレクションに収蔵されています。
サイクロンテーブル Cyclone Table
1954
サイクロンテーブルは、1954年にイサム・ノグチがKnoll社のためにデザインした名作テーブル。クロームメッキのスチールワイヤーが螺旋状に立ち上がる彫刻的な脚部が特徴で、ミッドセンチュリーモダンを代表するアイコニックな作品。
イームズ ソファ コンパクト Eames Sofa Compact
1954
1954年発表。チャールズ&レイ・イームズが自邸の造り付けソファを原型にデザイン。ブラックエナメルのスチールフレームとクローム脚が軽快な印象を与え、70年以上にわたり生産が続くハーマンミラーの定番ソファ。MoMA収蔵。
D.555.1 テーブル D.555.1 Table
1954
ジオ・ポンティが1954年にミラノの自邸のために設計したラウンド型コーヒーテーブル。手塗りスチールグリッドとガラス天板が生む彫刻的な美しさを、Molteni&Cがポンティ・アーカイブの原図に基づき忠実に復刻した。
ウフ チェア Oeuf Chair
1954
輪郭に直線がない。背もたれから肘掛けへ至る面が途切れずに回り込み、座面を囲う。厚い張りの量そのものが形になっており、木部が外に出るのは円錐状に削り出した四本の脚だけである。受注生産のため、寸法も張り地も個体ごとに異なる。
デルフィーノ Delfino
1954
エルベルト・カルボーニが1954年に設計したアルフレックスのアームチェア。ヒレのような肘掛けと途切れずに続く曲面を持ち、名称はイタリア語で「イルカ」を意味する。1950年代のオーガニックデザインの一例。
エレファントスツール Elephant Stool
1954
柳宗理が1954年に設計したスツール。自身のアトリエで使う作業用の椅子として構想され、狭い場所で頻繁に動かすため軽く重ねられることが条件になった。脚を3本としたのは床の凹凸に対して接地が確定するためである。当初はガラス繊維で強化した樹脂によりコトブキが製造し、2004年からヴィトラがポリプロピレンで生産している。
モデル1063 Model 1063 Floor Lamp
1954
ジーノ・サルファッティが1954年に設計したフロアランプ。塗装したアルミニウムの細い管を床から立ち上げ、その内部に光源を収める。管は台の中心には立たず、鋼の棒によって中心から外れた位置で繋がる。台に収まる電源の装置の重量が管と釣り合い、この位置関係によって台の寸法を大きくせずに済む。
セブンチェア 3107 Series 7 Chair (3107)
1955
1955年発表の名作。アルネ・ヤコブセンによる流麗なフォルムは、9層の成型合板技術により実現。世界で700万脚以上を販売し、デンマークモダンデザインの頂点として君臨。スタッキング可能な機能美も備える。
PK52 プロフェッサーデスク PK52 Professor Desk
1955
1955年デザインのPK52は、スチール家具のパイオニアPoul Kjærholmによる代表作。スチールと木材の統合と視覚的軽快さが特徴。王立デンマーク美術アカデミーのために設計され、リバーシブル天板を備えた多機能デスク。Carl Hansen & Søn製造。
ペドレラコーヒーテーブル Pedrera Coffee Table
1955
ガウディのカサ・ミラから着想を得た1955年のローテーブル。波打つスチールフレームと透明なガラス天板が、あらゆる角度から異なる表情を見せる。GUBIが再発売した、機能主義とオーガニックフォルムを融合させたデザイン。
ココナッツチェア Coconut Chair
1955
ココナッツの殻を割ったひとかけらを思わせる三角形のシェルが特徴の、1955年デザインのラウンジチェア。さまざまな姿勢でくつろげる自由な着座性をもち、シカゴ美術館やLACMAに収蔵される、20世紀モダンデザインを代表するラウンジチェアの一つ。
デダル シェルフ Dedal Shelf
1955
マチュー・マテゴーが1955年にデザインしたウォールシェルフ。独自のリジチュール技法でパンチングメタルに軽やかさと堅牢性を両立。水平・垂直両用で、複数組み合わせも可能なモジュラー構成。現在はGUBIが復刻。
ピエール・ジャンヌレ チャンディーガルチェア Pierre Jeanneret Chandigarh Chair
1955
1950年代、ピエール・ジャンヌレがインド・チャンディーガルの都市計画のためにデザインした椅子。V字型のコンパスレッグとチーク材・籐を用いた構造美が特徴。モダニズムの機能美と地域性が融合した20世紀デザイン史の代表作として、ニューヨーク近代美術館やヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵されている。
G10 アームチェア G10 Armchair
1955
1955年、ピエール・ガリッシュがエアボーン社のためにデザインした幾何学的フォルムが美しいアームチェア。台形のアームレストと黒塗装の金属フレームが特徴的。Free-spanシステムにより快適性と視覚的軽やかさを両立。モジュラー接続可能な革新的設計。
シティホール クロック City Hall Clock
1955
アルネ・ヤコブセンがロドーヴァ市庁舎のために設計した掛時計。数字を12本の線に置き換え、盤面から要素を切り詰めた。1950年代のヤコブセンの造形が最も簡潔に現れた文字盤。
ルミナトール Luminator
1955
1955年コンパッソ・ドーロ受賞。カスティリオーニ兄弟によるフロアランプ。シルバークラウン電球を天井に向けることでシェードをなくし、最小径の管と三脚だけを残した。MoMA収蔵。
CH88 チェア CH88 Chair
1955
1955年にウェグナーがデザインし、約60年の時を経て2014年に製品化されたCH88チェア。蒸気曲げの木製背もたれとスチール脚が織りなすミニマルなフォルムは、住宅からコントラクトまで幅広い空間に調和する。
オーレスン棚 Öresund
1955
ボーエ・モーエンセンが1955年に、スウェーデンのカール・アンデション&サナーのために設計した収納家具のシリーズ。幅685mmと1347mm、高さ588mmとその倍の1176mmという限られた寸法の箱を組み合わせ、壁の長さと天井の高さに応じて構成を決める。本体はオークの突板を貼ったランバーコアで、製造は2019年に終了した。
ルイーザ Luisa
1955
フランコ・アルビーニが十五年にわたって描き直した木の椅子。架台状の二枚の枠を貫でつなぎ、座と背をその上に載せる。部材は細く、接合部に近づくほど断面が太くなる。1955年にコンパッソ・ドーロを受け、現在はカッシーナが生産している。
イームズ ラウンジチェア 670 Eames Lounge Chair (670)
1956
1956年発表のイームズラウンジチェア670は、成形合板とレザーが生み出す深い座り心地を実現した20世紀デザインの代表作。「野球のミットのような」温かな包容力で身体を優しく支え、MoMA永久コレクションにも選ばれたデザインアイコン。
イームズ オットマン 671 Eames Ottoman (671)
1956
チャールズ&レイ・イームズによる1956年発表のオットマン。成型合板の美しい曲線と最高級レザーが生み出す極上の座り心地。ラウンジチェア670の相棒として、また単独のスツールとしても活躍する、ミッドセンチュリーデザインの永遠のアイコン。
SK4 レコードプレーヤー SK4 Record Player (Phonosuper SK4)
1956
1956年発表のBraun SK4は、透明なアクリル蓋を採用した革新的なラジオ・レコードプレーヤー。ディーター・ラムスとハンス・グジェロによるミニマルなデザインは「白雪姫の棺」の愛称で知られ、後のApple製品にも影響を与えた歴史的名作。
キッチンクロック・ウィズ・タイマー Kitchen Clock with Timer
1956
1956年にマックス・ビルがデザインした壁掛け時計。明るいブルーのセラミックケースに60分タイマーを内蔵し、実用性と美を両立。バウハウス思想を継承する戦後ドイツモダニズムの象徴として、MoMAに収蔵されています。
PK61 テーブル PK61 Table
1956
ポール・ケアホルムが1956年にデザインした北欧モダンの代表作。4つのステンレススチールベースと重力で固定される天板という徹底したミニマリズムが、工業デザイナーから家具建築家への進化を示すマニフェスト的作品。
マシュマロソファ Marshmallow Sofa
1956
1956年にハーマンミラー社が発表したソファ。実際の設計者はジョージ・ネルソン・アソシエイツのアーヴィング・ハーパー。18個の円形クッションをスチールフレームに配し、宙に浮くような外観を生んだ。ポップアートへの道を開いた作品として知られる。
インフィニート Infinito
1956
フランコ・アルビーニとフランカ・ヘルグが1956-1957年にデザインしたモジュラーシェルフ。天井と床の間に圧力で固定される自立式構造により、壁面固定を必要とせず、空間の中央にも配置できる。支柱・棚板・収納の組み合わせで多様なレイアウトを構成できるイタリアデザインの名品。
PK22 ラウンジチェア PK22 Lounge Chair
1956
ポール・ケアホルムの代表作として知られるラウンジチェア。1957年ミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞。ステンレススチールフレームとレザーの組み合わせによるミニマリズムの椅子。
ダトール5 Dator 5
1956
1956年、ジーノ・ヴァッレがソラーリ社のためにデザインしたフリップ式掛け時計。スプリットフラップ機構による革新的な時刻表示と端正な造形美が評価され、同年コンパッソ・ドーロ賞を受賞。MoMAにも収蔵される20世紀イタリアデザインの代表作。
ペブルコーヒーテーブル Pebble Coffee Table
1956
1956年発表。英国の名匠エルコラーニによる有機的フォルムのテーブル。小石のような滑らかな曲線とイングリッシュエルムの木目が美しく調和し、戦後英国モダンデザインの象徴として今なお愛され続けている。
マドモアゼル ラウンジチェア Mademoiselle Lounge Chair
1956
1956年、イルマリ・タピオヴァーラがフィンランドの伝統的なスポークチェアに着想を得て生み出したラウンジチェア。無垢バーチ材のみで構成された潔い造形が、伝統工芸とモダニズムを結びつけた北欧デザインの名作である。
モーエンセン 3236 チェア Mogensen 3236 Chair
1956
1956年、モーエンセンが名作J39を進化させたダイニングチェア。オーク無垢材の力強いフレームと張り座が静謐な品格を湛える。フレデリシア社がデンマークで製造を続ける、デニッシュ・モダンの正統。
D.357.1 ブックケース D.357.1 Bookcase
1956
ジオ・ポンティが1956〜1957年にミラノの自邸ヴィア・デッツァのために設計した壁面書棚。エルム突板の自然な木目と手塗りホワイトの対比が美しい。Molteni&Cがオリジナル図面をもとに復刻した、ジオ・ポンティ・コレクションの一品。
バタフライスツール Butterfly Stool
1956
柳宗理が設計し天童木工が製造するスツール。同じ形の成形合板を2枚、向かい合わせに立てて真鍮の部材で留める。1つの部材が脚と座面の半分を同時に担うため、部品の数が少ない。三次元に曲げた成形合板を得るために型の製作から検討が始まり、1956年の発表までに3年近くを要した。
トリイスツール Torii Stool
1956
1956年に発表された籐のスツール。正面から見ると左右対称で、脚と座をつなぐ横材が鳥居を思わせる。季節の家具とされてきた籐を、通年で使う室内家具の素材として扱い直した一脚である。
ソラーリ 表示板 Split-Flap Display
1956
駅と空港の待合で、行先と発車時刻を伝えてきた大型の表示板。文字を刷った札を回して一字ずつ組み替える仕組みは、遠くから大勢に読ませるという条件と、掲示を離れた場所から書き替えたいという鉄道側の求めから生まれた。
チューリップテーブル Tulip Table
1957
エーロ・サーリネンが5年の研究を経てデザインした一本脚のテーブル。優美なペデスタル構造が「脚の乱雑さ」を解消し、テーブル下に開放感をもたらす。1957年の発表以来、ミッドセンチュリーモダンの象徴として世界中で愛され続ける名作。
スーペルレッジェーラ 699 Superleggera 699
1957
わずか1.7kgの超軽量ボディに卓越した堅牢性を宿す、ジオ・ポンティの代表作。トライアングル断面の脚部が生み出す洗練されたフォルムは、伝統と新技術の調和を示すモダニズムの代表作である。
AJ フロアランプ AJ Floor Lamp
1957
1957年、アルネ・ヤコブセンがSASロイヤルホテルのためにデザインした照明の代表作。直線と斜角が織りなす幾何学的な造形美と、可動式シェードによる高い機能性を兼ね備える。ルイスポールセンが製品化した北欧モダンデザインの象徴的存在。
チューリップチェア Tulip Chair
1957
エーロ・サーリネンによる家具史上初の一本脚デザイン。チューリップの花を思わせる有機的な曲線が美しく、視覚的混乱を排除した革新的な椅子。1957年Knoll社から発表されたミッドセンチュリーの名作。
セラ Sella
1957
1957年、カスティリオーニ兄弟が電話用スツールとしてデザインした象徴的な作品。本物の自転車サドルとピンク色のスチールカラムを組み合わせた革新的なフォルムが特徴。レディメイドの考え方に基づくイタリアンデザインの名作。