Dator 5(ダトール5)は、イタリアの建築家・工業デザイナーであるジーノ・ヴァッレが、ソラーリ社のパレット(フラップ)式表示技術をもとに設計したフリップ式のカレンダークロックである。時・分に加えて曜日・日付を直読式で表示する構成をもち、ソラーリ社が展開したパレット式クロック群のひとつとして知られる。黒地に白い文字が切り替わるスプリットフラップ表示は、機械式ならではの明快さと動きを併せ持つ。
特徴・コンセプト
Dator 5の中心にあるのは、スプリットフラップ(分割フラップ式)表示機構である。板状のフラップに数字や文字を印刷し、これを順に反転させて表示を切り替える方式で、針を用いる従来のアナログ時計とは異なる直読式の時刻表示を実現している。デジタル的な明瞭さと、機械が動くことで生まれる律動を併せ持つ点が、この表示方式の特徴である。
黒地に白い文字というハイコントラストな配色は、離れた位置からでも読み取りやすい。筐体は装飾を抑えた端正なフォルムでまとめられ、機能を優先した造形となっている。フラップが切り替わる際の軽やかな音も、時の経過を耳で感じさせる要素として親しまれてきた。
Dator 5は、時・分を表示するCifra 5、曜日を加えたEmera 5とともに、ソラーリ社のパレット式クロック群を構成する。そのなかでDator 5は、時刻に加えて曜日・日付を表示する直読式のカレンダークロックであり、フラップには金属が用いられている。鉄道駅や空港の案内表示に使われたパレット式表示技術を、家庭や店舗などの空間で使える時計へと展開した製品群の一角に位置づけられる。
基本情報
| 名称 | Dator 5(ダトール5) |
|---|---|
| デザイナー | ジーノ・ヴァッレ(Gino Valle, 1923-2003) |
| メーカー | ソラーリ・ディ・ウーディネ(Solari di Udine) |
| 発表年 | 1956年 |
| 原産国 | イタリア |
| カテゴリー | 掛け時計 / フリップクロック(カレンダークロック) |
| 表示方式 | スプリットフラップ・ディスプレイ(分割フラップ式) |
| 表示内容 | 時刻・曜日・日付 |
| 主要素材 | 金属筐体・金属フラップ |