無垢材のインテリア
インフィニティ テーブル Infinity Table
無限大記号の曲線をそのまま脚にした卓である。カナレットウォールナットやアッシュの無垢材を12の部材に分けて削り出し、接合部を均して継ぎ目の見えない一本の輪に仕上げる。金属の円盤がその輪を受け、上に載る強化ガラスの天板が脚部の絡み合いを上からも見せる。ステファノ・ビジが2009年のミラノサローネにコーヒーテーブルとして発表し、のちにダイニングテーブルへ広がった。
J39 ピープルズチェア J39 People's Chair
1947年、ボーエ・モーエンセンがデザインした「人民の椅子」。簡潔な構造と端正な比例により、私邸から公共空間まであらゆる場所で使われる普遍的な名作。75年以上途切れることなく生産され続けるデンマークモダンの象徴。
Kチェア K Chair
1962年発表の肘掛け椅子。カリモクが下請けの木工所から家具メーカーへ転じる契機となった製品にあたる。米国向けの椅子の寸法を日本人の体格に合わせて改め、製品番号1000番として発表された。設計は奥山五男が担当した。
カーリ ウォールシェルフ Kaari Wall Shelf
フランスのブルレック兄弟とフィンランドのアルテックが生み出した壁面収納。無垢オークと曲線を描くスチールバンドによる流動的なシルエットが、機能性と軽やかな佇まいを両立させている。
KAMUY LUX ダイニング アームチェアー KAMUY LUX Dining Armchair
深澤直人とカンディハウスが初めて組んだシリーズ、KAMUYのダイニングアームチェア。名称はアイヌ語で神を指す。背・アーム・座の縁をぎりぎりまで立てて輪郭を引き締める一方、手の触れる面は連続した曲面に仕上げる。この相反する要求は、先進の加工機による切削と、専用の定規を当てながら削る職人の手作業の組み合わせで満たされている。座面は無垢材を削り出した木座と、布や革を張った座張から選べる。
カイ・ボイスン ベア Kay Bojesen Bear
カイ・ボイスンが1952年にデザインした木製のクマ。オーク材とメープル材の温かみのある質感と、360度可動する手足が特徴。「線は微笑みにならなければならない」という哲学のもと生まれた、世代を超えて使われ続ける北欧デザインの名作。
カイ・ボイスン エレファント Kay Bojesen Elephant
1953年、デンマークのデザイナー、カイ・ボイスンが生んだオーク無垢材の木製象。丸みを帯びた愛らしいフォルムと可動する鼻や脚を持ち、子どもの玩具から大人のインテリアオブジェまで、世代を超えて愛され続ける北欧デザインの名作。
カイ・ボイスン モンキー Kay Bojesen Monkey
1951年、デンマークのデザイナー、カイ・ボイスンが孫のために生み出した木製フィギュア。チーク材とリンバ材を組み合わせた愛らしい姿と可動する手足が特徴。「線は微笑まなければならない」という言葉どおりの造形で、北欧デザインのアイコンとして70年以上愛され続ける名作。
ケタル ビッタ テーブル Kettal Bitta Table
ロドルフォ・ドルドーニがケタルのために手がけた、係船ロープの編み込みに着想を得たアウトドアテーブル。チーク材やストーンの天板とアルミニウムフレームの対比が、屋外空間に落ち着いた質感をもたらす。
レッジェーラ 646 Leggera 646
1952年、ジオ・ポンティがカッシーナのためにデザインした木製チェア。1957年のスーパーレッジェーラ699の原型となった作品で、キアヴァリチェアの伝統を現代的に再解釈し、軽量性と堅牢性を両立させたイタリアモダンデザインの古典。
ルイーザ Luisa
フランコ・アルビーニが十五年にわたって描き直した木の椅子。架台状の二枚の枠を貫でつなぎ、座と背をその上に載せる。部材は細く、接合部に近づくほど断面が太くなる。1955年にコンパッソ・ドーロを受け、現在はカッシーナが生産している。
マドモアゼル ラウンジチェア Mademoiselle Lounge Chair
1956年、イルマリ・タピオヴァーラがフィンランドの伝統的なスポークチェアに着想を得て生み出したラウンジチェア。無垢バーチ材のみで構成された潔い造形が、伝統工芸とモダニズムを結びつけた北欧デザインの名作である。
マグス ソファ Mags Sofa
デンマークのHAYが手掛けるモジュラーソファ。シンプルで洗練されたデザインと深い座面が特徴で、多彩なモジュールとKvadrat社の上質なファブリックにより、空間に合わせた自由なカスタマイズを実現。北欧デザインの名作として世界中で愛されている。
マットソン エヴァ・チェア Mathsson Eva Chair
雪の吹き溜まりでの実験から生まれた、人間工学の先駆的名作。ブルーノ・マットソンが1933年から1941年にかけて完成させたエヴァ・チェアは、曲げ積層ビーチ材とヘンプウェビングによる有機的フォルムで、スカンジナビアモダニズムを代表する。
メリベルスツール Méribel Stool
アルプスの羊飼いの道具から着想を得た、ペリアンによる1953年の木製スツール。3本の台形脚と轆轤挽き座面が織りなす素朴な美しさと機能性を兼備。カッシーナ製。
メッシュラウンジ Mesh Lounge
建築ファサードの透過性から着想を得たKettalのMesh Loungeは、エクスパンデッドアルミニウムメッシュとチーク材のコントラストが美しい、パトリシア・ウルキオラによる革新的なアウトドアラウンジコレクション。光と風を通す軽やかなデザインが屋内外の境界を曖昧にします。
メッツァドロ Mezzadro
カスティリオーニ兄弟による1957年の革新作。トラクターシートを用いたレディメイド手法を代表するスツール。既成概念を覆すデザインはニューヨーク近代美術館やシカゴ美術館に収蔵され、イタリアンデザインの象徴的存在として現代も愛され続けている。
モデル232 チャイナキャビネット Model 232 China Cabinet
1951年発表。中国伝統家具に着想を得た「Chinaシリーズ」に属する二枚扉のキャビネット。真鍮の鍵が取手を兼ねる意匠が特徴で、内部には可動棚板と引き出しトレイを備える。FDB Møblerのために設計され、C.M.マドセン工房が製作した。
モデル45チェア Model 45 Chair
1945年にフィン・ユールがデザインしたアームチェア。座面と背もたれをフレームから分離させた構成により、日本の家具研究者・織田憲嗣により「すべての近代椅子の母」とも呼ばれる。ニューヨーク近代美術館の永久コレクションに収蔵されている。
モデル46ソファ Model 46 Sofa
1946年にフィン・ユールがデザインした彫刻的なフォルムの二人掛けソファ。モダンアートに着想を得た有機的な曲線が「身体のための身体」として座る人を優しく包み込む。デンマークモダンを象徴する名作。
サイドボード モデル5465 Model 5465 Sideboard
エドワード・ウォームリーが1957年にダンバー社のために設計したサイドボード。マホガニー材の筐体、タンブールドア(蛇腹扉)、ブロンズ製ベースで構成される。ダンバー社は自動化された生産ラインを採らず、多くの工程を手作業で行った。
モデル75 サイドボード Model 75 Sideboard
アルネ・ヴォッダーがシバスト社のために設計した収納家具。表裏で仕上げの異なるスライディング・ドアと、チーク材の水平に伸びる本体、先細りの脚部が組み合わされている。デニッシュ・モダンのケースファニチャーを代表する一台。
モーエンセン 2213 ソファ Mogensen 2213 Sofa
1962年、ボーエ・モーエンセンが自邸のために設計した3人掛けレザーソファ。フレデリシアがデンマーク自社工場で熟練職人の手作業により製作を続ける、ミッドセンチュリー・デンマークデザインを代表するソファ。
モーエンセン 3236 チェア Mogensen 3236 Chair
1956年、モーエンセンが名作J39を進化させたダイニングチェア。オーク無垢材の力強いフレームと張り座が静謐な品格を湛える。フレデリシア社がデンマークで製造を続ける、デニッシュ・モダンの正統。
モンツァチェア Monza Chair
コンスタンティン・グルチッチが2009年にPlank社のために設計したアームチェア。北欧の椅子の類型を参照した木製フレームと、射出成形ポリプロピレン製の背もたれ・アームレストを組み合わせる。シカゴ美術館・デンバー美術館収蔵。
ネルソン プラットフォームベンチ Nelson Platform Bench
1946年にジョージ・ネルソンがデザインしたミッドセンチュリーモダンの名作。メープルまたはウォルナットのスラット構造が特徴で、ベンチ・テーブル・ディスプレイ台として多目的に使えます。ハーマンミラーが製造し、シカゴ美術館やサンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)に収蔵されています。
ネルソン・シンエッジ・ベッド Nelson Thin Edge Bed
ジョージ・ネルソンが1954年に発表したミッドセンチュリーモダンの名作ベッド。薄いエッジデザインと精緻な木工技術が生み出すエレガントなミニマリズムは、発表から70年以上を経た今日でも世界中の寝室で愛用されている。
ニューオーダー New Order
シュテファン・ディーツとHAYによる革新的モジュラーシステム。アルミニウム製の軽快な構造は最大2メートルのスパンを実現し、アレンキー1本で無限の構成が可能。2014年の発表以来、住宅から商業空間まで柔軟に適応する建築的収納ソリューションとして高い評価を得ている。
ニールス・O・モラー モデル75 Niels O. Møller Model 75
1954年発表のデンマーク製ダイニングチェア。木製ダボによる堅牢な構造と簡潔なフォルムが特徴。オーク材またはビーチ材の無垢材フレームにペーパーコードまたは張地の座面を組み合わせ、現在も同社工場で手作業により製作されている北欧デザインの名作。
ノグチ コーヒーテーブル Noguchi Coffee Table
彫刻家イサム・ノグチによる1944年の代表作。厚いガラス天板と2つの湾曲した木製脚が織りなす有機的フォルムは、あらゆる角度から異なる表情を見せる彫刻的家具。東洋と西洋の美を融合させた、モダンデザインの永遠の定番。
ノグチ フリーフォーム ソファ Noguchi Freeform Sofa
日系アメリカ人彫刻家イサム・ノグチによる1946年の代表作。川辺の小石のような有機的曲線が織りなす詩的なフォルムは、オーガニック・モダニズムの頂点を極める。現在はヴィトラ社が正規復刻版を製造。
ヌブ Nub
2011年に発表された、ブナの無垢材による椅子のコレクション。背もたれは細い丸棒を並べた構成で、腰にあたる高さだけ棒が太くふくらむ。ウルキオラが幼い頃に遊んだレース編みのボビンが、この形の出発点になっている。
オレンジスライスチェア Orange Slice Chair
1960年にピエール・ポーランがデザインした彫刻的なラウンジチェア。オレンジのスライスを思わせる2つの同一シェルが特徴で、見る角度により異なる表情を見せます。優美な曲線と快適な座り心地を両立させた息の長い名作です。
ウルス・ポレール アームチェア Ours Polaire Armchair
1947年、ジャン・ロワイエールが母親のパリのアパルトマンのために手がけたラウンジチェア。北極熊の毛皮を思わせる柔らかな曲線と最上級の手仕事が、深い座り心地と彫刻的な存在感を生んでいる。
パイミオチェア Paimio Chair
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが療養所のために設計したラウンジチェア。成形合板による流れるような有機的フォルムと、患者の呼吸を助ける背もたれ角度が特徴。木材による近代家具の新境地を開いた北欧モダニズムの代表作。
ピーコックチェア Peacock Chair
ハンス・J・ウェグナーが1947年にデザインした名作。フィン・ユールによって名付けられた孔雀の羽根のような背もたれは、肩甲骨の位置に合わせて正確に配置されている。ウィンザーチェアを現代的に再解釈した優雅な一脚。
ペブルコーヒーテーブル Pebble Coffee Table
1956年発表。英国の名匠エルコラーニによる有機的フォルムのテーブル。小石のような滑らかな曲線とイングリッシュエルムの木目が美しく調和し、戦後英国モダンデザインの象徴として今なお愛され続けている。
ペルニラ Pernilla
ペルニラは、ブルーノ・マットソンが1944年に設計した安楽椅子である。曲げ積層したビーチ材のフレームに帯を張り、倒した背で身体を受ける。背の傾きと足の支え方を変えた三つの型があり、名称は取材に訪れた新聞記者にちなむ。
ピエール・シャポー S34チェア Pierre Chapo S34 Chair
1973年にピエール・シャポーによってデザインされたS34チェアは、収束する四本の脚と七の字型の背もたれが特徴的なダイニングチェア。非対称ながら釣り合いの取れたフォルムは、建築的な精密さと素朴な造形を結びつけたシャポーの考え方をよく示している。
ピエール・ジャンヌレ チャンディーガルチェア Pierre Jeanneret Chandigarh Chair
1950年代、ピエール・ジャンヌレがインド・チャンディーガルの都市計画のためにデザインした椅子。V字型のコンパスレッグとチーク材・籐を用いた構造美が特徴。モダニズムの機能美と地域性が融合した20世紀デザイン史の代表作として、ニューヨーク近代美術館やヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵されている。
PK54 ダイニングテーブル PK54 Dining Table
ポール・ケアホルムが1963年に発表した円形ダイニングテーブル。大理石またはグラナイトの天板と正方形のステンレスベースが織りなす対比の造形美は、空間の自然な焦点となる。メープル材エクステンションリングで最大12名の着席にも対応する名作。
プレートテーブル Plate Table
ジャスパー・モリソンの「スーパーノーマル」思想に根ざしたヴィトラのローテーブル。薄い天板と四分円断面の繊細な脚部が生む端正なプロポーション。オーク、大理石、MDFの3素材と5サイズ展開で、あらゆる空間に溶け込む。
ポエト ソファ Poet Sofa
1941年にフィン・ユールが自邸のために設計したコンパクトな二人掛けソファ。シュルレアリスム芸術に着想を得た有機的な曲線が座る人を包み込み、家具と彫刻の境界を溶かすデンマーク・モダンの名作として世界的に高く評価されている。
ポーラーベアソファ Polar Bear Sofa (Ours Polaire)
ジャン・ロワイエールによる1947年の名作。ホッキョクグマを思わせる有機的フォルムと上質なベルベット張りが特徴。オークションで75万ドル超の価値を持つ、20世紀デザイン史に輝く伝説的ソファ。
ポタンス Potence
プルーヴェが1950年に設計した伝説的ウォールランプ。2メートルの水平アームが180度回転し、機能性と彫刻的美しさを両立。MoMA収蔵品としても評価される20世紀デザインの純粋な達成。ヴィトラ社により忠実に復刻生産。
PP501 ザ・チェア PP501 Round Chair
ウェグナーが1949年に発表したアームチェア。背もたれからアームレストまでが途切れずに半円を描き、座面には籐を手編みする。デンマークではラウンドチェア、アメリカではザ・チェアと呼ばれる。
PP503 ザ・チェア PP503 Round Chair
ウェグナーのラウンドチェアの張り座モデル。座面を籐編みから布・革張りに変えると同時に、背の接合部を覆っていた籐の巻きをやめ、2箇所のフィンガージョイントに改めた。寸法はPP501と共通。
PP571 アーキテクツデスク PP571 Architect's Desk
ハンス・J・ウェグナーが1953年に設計したデスク。ラウンドチェアに合わせる机として構想され、一本の丸太から木取りした無垢材の天板を研磨ステンレススチールの斜材が支える。鋭い金属と彫刻的な木という素材の対比は、以後のウェグナー作品に受け継がれた。
プロジェッティ Progetti
1987年に発表された肘掛け椅子。肘は古い杖の握り手を写した形で、密度が高く摩耗に強い南米産のパウフェロでつくられる。ブナの無垢材で組んだ枠に、密度を変えたポリウレタンフォームと繊維の詰め物を合わせ、布や革の張り地はカバーごと取り外せる。
レアレ テーブル Reale Table
1946年、カルロ・モッリーノが航空機の翼の構造に着想を得てデザインした彫刻的なテーブル。オーク材の精緻なフレームとガラス天板が構造そのものを見せる、ザノッタが復刻生産するイタリアデザインの名作。