西欧
ノッテッドチェア Knotted Chair
マルセル・ワンダースが1996年にデザインした革新的なラウンジチェア。伝統的なマクラメ技法と航空宇宙素材を融合し、手工芸と先端技術の境界を解消した現代デザインの象徴的作品。透明で軽量ながら強靭な構造を持つ。
ポッロ モダン Porro Modern
1996年発表、ピエロ・リッソーニによるモジュラー収納システム。400mmの正方形を基本モジュールとし、多彩な素材と色彩で空間を構成するPorroのアイコン的製品。約30年を経た現在も進化を続けている。
バッケンツァーン BACKENZAHN
テーブルBIGFOOTの製造で出る端材を使うために、1996年にフィリップ・マインツァーが設計した腰掛け。丸太の中心部から取った四本の脚には、乾燥の過程で割れが入る。e15はこの割れを取り除かず、割れを通すように材を斜めに切ることで、脚の稜に楔形の面を出している。名称はドイツ語で臼歯を指す。
ラレッジェラ Laleggera
リッカルド・ブルメールが1996年に設計した椅子。木の椅子を軽くするには部材を細くする方法があるが、断面を減らせば強度も落ちる。この椅子は木の殻を組み立てて内部を中空とし、そこへ樹脂を注入して発泡させる。硬化した樹脂が内側から殻を支えるため、薄い木のまま体重を受けられる。工法はグライダーの翼の製作から転用された。
メダ・チェア Meda Chair
アルベルト・メダが1996年に設計した事務用の回転椅子。背と座が連動する動きは、通常は座面の下に収めた機構が担う。メダ・チェアはその連動を、背もたれを左右2点の軸で支える構成と、枠に張り渡した座面の撓みによって得ている。1998年には会議用のメダ・カンファレンスが加えられた。
ループ・テーブル Loop Table
側面から見ると、板が一周して輪を描く。ループ・テーブルは、ロンドンの飲食店から求められた「灰皿と雑誌を収められる低いテーブル」への答えとして、エドワード・バーバーとジェイ・オズガビーが1996年にまとめた最初の家具である。閉じた輪は一部材では成形できず、二枚のU字を型のなかで押し合わせる方法に行き着いた。
ジャック Jack
六方向に腕の張り出した形の照明である。道路の車止めなどに使われていた回転成形をそのまま持ち込み、ポリエチレンの中空成形品としてつくられた。照明として構想されたが、設計の途中で腰かけられる強度があることが分かった。
ツェッテルツ 5 Zettel'z 5
1997年発表。「光の詩人」インゴ・マウラーの代表作。80枚の日本製手漉き和紙にメッセージやスケッチを自由に書き込める参加型ペンダントライト。MoMA収蔵。
トムバックチェア Tom Vac Chair
ロン・アラッドがデザインした彫刻的な椅子。背もたれと座面が一体化した流麗なフォルムと波状のリブが特徴的で、芸術作品としての美しさと実用的な機能性を高次元で融合。1997年のミラノ・サローネでアートインスタレーションとして誕生し、Vitraにより量産化された現代デザインの名作。
チャールズ ソファ Charles Sofa
1997年発表、アントニオ・チッテリオによる現代デザインの代表作。逆L字型アルミニウム脚が生み出す浮遊感、チャールズ・イームズへのオマージュとして命名された本作は、B&B Italiaの世界的ベストセラーとして四半世紀以上愛され続けている。
モレスキン クラシックノート Moleskine Classic Notebook
1997年に復刻された伝説的ノートブック。ピカソやヘミングウェイが愛用したとされるフランス製ノートの系譜を継ぎ、黒いオイルクロスの表紙、ゴムバンド、丸角という象徴的な意匠が世界中のクリエイターを魅了し続けている。
SMEG FAB28 冷蔵庫 SMEG FAB28 Refrigerator
1997年にイタリアのSMEGが発表した1950年代スタイルの冷蔵庫。丸みを帯びたフォルムとクロームハンドル、鮮やかなカラー展開で、キッチン家電をインテリアの一部として位置づけた、世界的に知られるデザイン家電のひとつ。
ツェッテルツ 6 Zettel'z 6
付属する紙はDIN A6判で、印刷済みが40枚、白紙が40枚。白紙には自分の言葉や素描を書き込める。紙を密に寄せれば塊になり、広く散らせば空中に浮かんで見える。設置する人によって形が定まらない。
.03チェア .03 Chair
控えめな佇まいに快適な座り心地を備えた.03チェア。マールテン・ヴァン・セーヴェレンがVitraと協働した最初の量産チェアで、ミニマルデザインの定番として世界中で使われています。
リマデシオ ゼニット Rimadesio Zenit
1998年発表のゼニットは、リマデシオを代表するモジュラーシステム。ジュゼッペ・バヴーゾによるバヨネット式固定システムが、アルミニウムとガラスの軽やかな美学と自由な構成を両立させている。2001年ADI Design Index選定。
グローボール S Glo-Ball S
モリソンが着想を置いたのは、晴れた夜空に浮かぶ満月。酸によるエッチングで光源の輪郭を消し、球全体を均質に発光させる。支持部と吊り具を目立たせないことで、球だけが空中に留まって見える。完全な真球ではなくわずかに扁平で、この歪みが月の見え方に近づけている。
グローボール T1 Glo-Ball T1
構成要素は三つに絞られている。手吹き乳白ガラスの球体、機械加工の支柱、厚みのある鋼の台座。台座に重量を持たせて支柱を細く保つ配分により、球が宙に浮いているように見える。仕上げはマットシルバーとマットブラック。
メイデイ Mayday
コンスタンチン・グルチッチが1998年に設計した照明。照明は通常、設置の方法が先に決まりそこから形が導かれるが、メイデイはどの類型にも属さない。把手は握る・掛ける・コードを巻き取るの3つを兼ね、開閉器も組み込まれる。着想は自動車の整備士が用いる作業灯にある。2001年のコンパッソ・ドーロを受けた。
エアチェア Air Chair
世界初のガスインジェクション成形技術を応用した革新的なチェア。空気のような軽やかさと洗練されたミニマルデザインが特徴。屋内外使用可能で最大10脚スタッキング可。モリソンの代表作として知られる名作。
レム LEM
座を縁取る一本のスチールのバンドが、そのまま前へ回り込んでフットレストになる。高さを変えても座と足の位置関係が崩れないこの構成が、LEMという製品の形を決めている。ロンドンのAZUMI(安積伸・安積朋子)が設計し、イタリアのラパルマが2000年に発表したカウンタースツールである。
トム・アンド・ジェリー Tom and Jerry
構成は円形の座面、支柱、三本に分かれた脚という三つの部材に還元されている。装飾はなく、可動と支持の機能だけが形として残る。同じ設計者によるチェア・ワンとは、扱う語彙が異なる。チェア・ワンの格子状の座面に対し、平滑な円盤で応じている。
グラウンドピース Groundpiece
2001年に発表されたモジュール式のソファ。座面を床に近づけ、奥行きを深くとることで、姿勢を正して腰かけるという前提から離れた。肘掛けや背もたれの一部は牛革を張った金属のユニットに置き換えられ、物を置く面が座面と一体になる。
バーディー Birdie
2002年、インゴ・マウラーが発表したペンダントランプ。ガチョウの羽根で翼を与えた電球12灯が、手で曲げられる銅線ロッドの先端から飛び立つように広がる。ミュンヘンの自社工房で手作業により製造される。
エクストラウォール ソファ Extra Wall Sofa
クッションの輪郭が明確で、角の立った直方体に近い。同じ設計者によるネオウォールが丸みを持つのに対し、こちらは直交する面で構成される。屋外仕様はマリンプライウッドと水の抜けるフォームを用いる。
ルイゴースト Louis Ghost
楕円形の背もたれ、外へ開く前脚、丸みを帯びた肘掛け。その輪郭だけを透明な樹脂へ移した椅子。空間を占めるが視界を遮らないため、置いても部屋が狭く感じられない。スタッキングにも対応する。ポリカーボネートは衝撃と耐候性に強く、屋外でも使える。
フィヨルド アームチェア Fjord Armchair
殻を思わせる一続きの曲面に、背から立ち上がる長い切れ込みを入れた回転椅子。北の海岸の入り江に見立てたその切れ込みが、フィヨルドという名の由来でもある。内部の細いスチールフレームに難燃ウレタンを注入発泡させ、張地の縫い目は隠さず造形の線として表に出す。
チェア ワン コンクリート ベース Chair_One Concrete Base
コンスタンティン・グルチッチが2003年にデザインした革新的なアウトドアチェア。サッカーボールの構造から着想を得た幾何学的なダイキャストアルミニウム製シートと、屋外での安定性と盗難抑止を実現する円錐形コンクリートベースが特徴的な現代デザインの一脚。
マンガス Mangas
手編みセーターからインスピレーションを得た革新的な3次元ラグ。パトリシア・ウルキオラがGANのために創造したMangasは、17種類の編み方を組み合わせた豊かなテクスチャーと有機的な形状で、空間に温もりと個性をもたらす芸術作品。
リュクサンブール チェア Luxembourg Chair
パリの公園を象徴する伝説的椅子を2004年に再解釈。アルミニウムの軽量性と耐久性、曲線を描く座面の快適性、スタッキング機能を融合。フランスデザインの気質を伝える、世界中で愛されるアウトドアチェアの名作。
タイプ 75 Type 75
サー・ケネス・グランジが2004年にデザインしたAnglepoiseのベストセラーランプ。1970年代のApex 90を現代に再解釈し、モダニストの美学と機能性を融合。細長いシェードと定張力スプリング機構が特徴的な、流行に左右されないタスクライト。
チェアワン Chair_One
グルチッチがデザインした幾何学的名作チェア。三角形を立体的に組み合わせたダイキャストアルミニウムのシートは、構造美と機能性を高度に統合。4年の開発期間を経て2004年に発表され、多数の国際的デザイン賞を受賞した現代デザインのアイコンです。
ビート ライト Beat Light
北インドの職人が手で叩き出す真鍮製ペンダントライト。インドの伝統的な水差しからインスピレーションを得た彫刻的なフォルムと、内側の金色が生み出す温かな光が特徴。伝統工芸と現代デザインが融合した、トム・ディクソンの代表作。
コルクファミリー Cork Family
ジャスパー・モリソンが2004年にヴィトラのためにデザインした天然コルク製スツール。旋盤で削り出された無塗装の表面が醸す素朴な温かみと、軽量かつ堅牢な機能性を兼ね備え、「スーパーノーマル」の考え方に沿った一作。
プレートテーブル Plate Table
ジャスパー・モリソンの「スーパーノーマル」思想に根ざしたヴィトラのローテーブル。薄い天板と四分円断面の繊細な脚部が生む端正なプロポーション。オーク、大理石、MDFの3素材と5サイズ展開で、あらゆる空間に溶け込む。
チェアワン パブリック シーティングシステム Chair_One Public Seating System
コンスタンチン・グルチッチが2005年にMagisから発表した公共空間向けシーティングシステム。名作チェアワンの幾何学的アルミニウムシェルをコンクリートベースで連結し、空港や美術館など世界各地の施設に採用されている。
エクストラウォール ベッド Extra Wall Bed
ピエロ・リッソーニがLiving Divaniのために手がけたモジュラーベッド。Extra Wallソファ譲りの端正な直線と幾何学的ボリュームが、寝室に知的で洗練された静謐をもたらす。ヘッドボードの自在な構成が特徴。
ソフトシェル ソファ Soft Shell Sofa
ソファは通常、フレームに詰め物を載せて全体を張る。ソフトシェルはこれを分けた。外側のパネルは形を保ち、内側のクッションは沈む。包まれる感覚と柔らかい座り心地が同時に成立する。パネルは布またはレザーで張られる。
チャールズ ベッド Charles Bed
ダイキャストアルミニウム製の逆L字型の脚が、大きな塊を床から持ち上げる。床に接する面積を絞ることで量感が抑えられる。側面がマットレスより張り出す仕様と、高さを揃えた仕様がある。マットレスの支持には木製のすのこベースを組み合わせる。
ポルダーソファ Polder Sofa
オランダの干拓地をモチーフとした、ヘラ・ヨンゲリウスの代表作。非対称のフォルムと独自開発の多彩なファブリックが織りなす色彩美が、現代的でありながら温もりのある空間を創出します。
タフティータイム Tufty-Time
パトリシア・ウルキオラによる2005年デザインのモジュラーソファ。チェスターフィールドの伝統を現代に翻訳し、自由な構成と深い座り心地を実現。B&B Italiaの代表作として20年にわたり進化を続ける。
ミウラスツール Miura Stool
2005年発表、コンスタンティン・グルチッチによる彫刻的バースツール。強化ポリプロピレンのモノブロック構造で、スタッキング可能な機能性と美しさを両立。MoMA永久コレクション収蔵作品。
ロイヒトトゥルム1917 LEUCHTTURM1917
1917年ドイツ・ハンブルク創業。灯台を意味する社名を持つLEUCHTTURM1917は、ページ番号付き、糸綴じ製本、インクプルーフペーパーなど革新的機能を備えた高品質ノートブックで世界50カ国以上で愛用されている。
ジュリアン Julian
ハビエル・マリスカルが息子への愛情を込めてデザインした子供用チェア。抽象的かつ愛嬌のある有機的フォルムは、子供たちの自由な想像力を引き出す。マジス Me Tooを代表する21世紀キッズファニチャーの代表作。
コッパー シェイド Copper Shade
真空蒸着技術で銅の薄膜をポリカーボネート球体の内面に形成し、鏡のような温かな光沢を実現したトム・ディクソンの代表作。2005年の発表以来、世界中のインテリアにおける銅トレンドの火付け役となった現代照明デザインのアイコンである。
パピー Puppy
エーロ・アールニオが Magis のためにデザインした「パピー」は、子どもの描いた子犬を抽象化した愛らしいフォルムが特徴。おもちゃ、スツール、オブジェとして空間に遊び心を添え、MoMA永久コレクションにも収蔵された現代デザインのアイコンである。
カボシェ Caboche
パトリシア・ウルキオラとエリアナ・ジェロットが2005年にフォスカリーニのために設計した照明。内側の吹きガラスの拡散板の外周に、透明な球を並べて留める。個々の球が光を透過させると同時に内部で反射させるため、光源は1つでありながら発光する点は球の数だけ生じる。球はガラスではなくアクリル樹脂による。
スローチェア Slow Chair
チューブラースチールフレームに精密なニット素材を張った革新的なラウンジチェア。軽量でありながら広々とした座面を実現し、繊細な構造によって高い快適性を追求したブルレック兄弟の代表作。
アルコーヴ ソファ Alcove Sofa
「部屋の中の部屋」をコンセプトに、高いパネルで囲まれた静謐な空間を創出するソファ。ブルレック兄弟がヴィトラのためにデザインした、プライバシーと開放性を両立する建築的家具の代表作。
クラウド Cloud
深澤直人が2006年にB&B Italiaのために設計したベンチ型ソファ。「雲」の名の通り、宙に浮くような軽やかさとミニマリズムを極めた水平基調のフォルムが特徴。カーブエレメントによるモジュラー構成でパブリックスペースに独自の景観を創出する。
テーブルワン ビストロ Table_One Bistrot
名作Chair_Oneから派生したOneファミリーのテーブル。コンクリートベースが揺るぎない安定感を、アルミニウムフレームとHPL天板が都会的な洗練を与える。屋内外兼用のビストロテーブルとして、世界中のカフェや美術館で採用されている。