概要
チャールズ ソファは、1997年にアントニオ・チッテリオがB&B Italiaのためにデザインしたモジュラーソファシステムである。発表から四半世紀以上を経た現在もB&B Italiaの主力製品のひとつとして生産が続いており、直線的なフォルムと床から浮いたような脚部を特徴とする。
逆L字型のダイキャストアルミニウム脚による軽やかな佇まいと、ミニマルな造形、そして16の要素から構成されるモジュラーシステムを備え、2〜3人掛けの直線配置からコーナー、シェーズロング付きまで幅広い構成に対応する。
特徴・コンセプト
チャールズ・イームズへのオマージュ
名称はチャールズ・イームズに由来する。形態を引用するのではなく、装飾を持たない構成では細部の処理が全体の見え方を決める、という点を共有している。
脚部と構造のデザイン
脚は逆L字型に成形したダイキャストアルミニウムによる。本体を床から19cm持ち上げるため、下に空きが生まれ、床面が連続して見える。柱状の脚では接地点で視線が止まるが、L字なら本体の側面から折れ曲がって降りる。金属フレームをポリウレタンフォームで包む構造のため、細身でも荷重を受けられる。
座面のクッションは一体、背もたれのクッションは分離して自由に置ける。座面を分割すれば継ぎ目が現れるが、一体なら面が連続する。背は動かせるため、座る位置に応じて配置を変えられる。
高度なモジュラーシステム
16の要素で構成される。直線配置、コーナー、シェーズロング付きなど、部屋の形に応じて組める。単位に分けることで、一体のソファでは対応できない寸法にも収まる。
張り地はファブリックまたはレザーから選べ、カバーは取り外せる。
エピソード
20周年とデザインの更新
2017年、チャールズ ソファは発表から20周年を迎えた。この節目に際してもデザインの基本は変更されず、発表から20年を経ても更新の必要がないとする判断が示された。
20周年に際して、特別な配色による仕様が発表された。
チャールズファミリーの拡張
オリジナルの成功を受け、チャールズは包括的なコレクションへと発展した。1998年には厚みのあるトップを特徴とするチャールズ スモールテーブルが追加され、2003年にはより深いシート構造を持つチャールズ ラージが導入された。このバリエーションは、よりリラックスした姿勢を求める市場の要求に応えるものであった。
2004年には、ソファのバックレストコーナーをヘッドボードに転用し、特徴的な脚部デザインを継承したチャールズ ベッドが発表された。2010年には、アルミニウムフレームにブラウンのポリプロピレンリボンを編み込んだ構造を持つチャールズ アウトドアコレクションが加わり、屋外空間へとその領域を拡張した。
評価と影響
脚で本体を床から持ち上げる扱いは、同じチッテリオによるスイタ ソファやチャールズ ベッドにも共通する。グラン レポは逆に、機構を張り地の下に収めて外形を保つ構成をとる。
4館の公開データでは、チャールズ ソファの収蔵は確認できていない。
アントニオ・チッテリオの設計思想や経歴について詳しくはアントニオ・チッテリオプロフィールページをご覧ください。
B&B イタリアの歴史や他の製品について詳しくはB&B イタリアブランドページをご覧ください。
基本情報
| デザイナー | アントニオ・チッテリオ(Antonio Citterio) |
|---|---|
| ブランド | B&B Italia |
| 発表年 | 1997年 |
| 分類 | モジュラーソファシステム |
| フレーム | スチールフレーム、コールドポリウレタンフォーム成形体 |
| 脚部 | ダイキャストアルミニウム(逆L字型) 高さ:19cm(7.5インチ) 仕上げ:ポリッシュドブラッシュ、ブラッククロームペイント、ブロンズドニッケルペイント |
| シートクッション | 異なる密度の成形ポリウレタン、滅菌ダウン、ポリエステルファイバー |
| 張地 | ファブリック(取り外し可能)またはレザー |
| 構成要素 | 16のモジュール要素 |
| バリエーション | Charles、Charles Large、Charles Bed、Charles Outdoor、Charles Small Table |
| 保証 | フレーム構造10年保証(B&B Italia製造日より) |